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治そうと思うものは、もう半ば治っている

治そうと思うものは、もう半ば治っている

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ほんとうは欲しいものを 自分が傷つかないようにするために あきらめている。

ほんとうは欲しいものを
自分が傷つかないようにするために
あきらめている。

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真剣になっても、 深刻になるな

真剣になっても、 深刻になるな

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ブリティッシュ・コモンウェルス

 コモンウェルス(commonwealth)とは、公益を目的として組織された政治的コミュニティーを意味する用語。
 wealthは富ですね。
 commonは公共、共有、共通とか、社会一般のなどの意味です。

【イギリス連邦】
 イギリス連邦は、かつてのイギリス帝国(大英帝国)がその前身となって発足し、イギリスとその植民地であった独立の主権国家から成る、緩やかな国家連合(集合体)です。
 別名、英連邦、ブリティッシュ・コモンウェルスとも言うそうです。
 参加国は、イギリス、マレーシア、シンガポール、インド、ナイジェリア、南アフリカ、カナダ、オーストリアなどなど。
 香港は参加していませんが、多くの旧植民地が参加しています。

 これらの国は、英語を公用語としている国や第2言語としている国も多く、また交流も盛んです。
 代表例として、コモンウェルスゲームズというのがあります。
コモンウェルスゲームズ (Commonwealth Games) は、イギリス連邦に属する国や地域が参加して4年ごとに開催される総合競技大会である。オリンピック競技のほか、英連邦諸国で比較的盛んなローンボウルズ、7人制ラグビー、ネットボールなども行われる。
 オリンピックほど、大規模ではないのですが、大規模な国際大会です。そのために、大規模な公共工事をするほどです。
 クリケット、ラグビー、ホッケーなどは英国連邦内でも人気のある競技なのですが、英国連邦外では、あまり人気がなくオリンピック競技ではないので、ワールドカップに次ぐ(ある意味上回る)国際大会でしょうか。

 他にも、大学のレベルで言いますと、アメリカとイギリスが世界トップレベルです。
 これは、世界中から人材を集められるのが最大の強みです。
 そして、それらの人材が、世界中を動き回るのですから、日本国内だけに留まっているのとは、ダイナミックさが根本的に違います。
 グローバル化か、パラダイス鎖国を議論して、迷っている日本とは、もう別次元です。

イギリス連邦の強みは、この交流力・交流ネットワークと言うソフトパワーでしょうか。

 さて、なぜ、英国連邦が重要なのでしょうか。

【単独でのパワー低下のイギリス】
 英国は、ヨーロッパに属するのですが、大陸諸国とは距離があります。ドイツやフランスのように政治的統合に参加する気はありません。
 しかし、ユーロ圏は人口3億人。英国は6000万人です。
 何もしなければ、孤立するか、経済的に取り込まれてしまいます。
 グローバル規模でも、無視して良い存在になってしまいます。

 そこで重要になるのが、イギリス連邦の遺産です。
 グローバル経済においては、世界規模で広がるこのネットワークは、強力なソフトパワーになります。

 ただし、イギリスだけのメリットでは、連邦は維持できません。
 ここの国も十分に、イギリス連邦を利用する動機があります。

【中途半端な国々】
 例えば、カナダやオーストラリア。カナダは人口3000万人後半、オーストラリアは2000万人後半しかいません。
 対して、カナダ隣国のアメリカは3億人以上ですし、オーストラリアの隣国、インドネシアは2億4000万人。アセアン5億人、中国13億人です。
 イギリスと同じで、隣国に取り込まれるのは嫌だけど、孤立するのも嫌というスタンスです。
 そこで出て来るのが英国連邦です。

 一国では、小さいパワーも連携すれば大きなパワーになります。
 地理的には分散しているマイナス面もありますが、分散しているので連携すればグローバルネットワークになると言うメリットもあります。

 さらに、インド、ナイジェリアなど地域大国の経済的な成長です。
 インド、ナイジェリアはイギリス連邦を利用して、経済成長したいし、イギリスなども彼らの成長を取り込んで成長したいとの思惑もあります。 
 ネットワークを利用して、経済成長したいという意味では、英国連邦内での思惑はほぼ一致しています。

 世界の工場は、イギリス→アメリカ→日本→中国と進んで、次はインドですからね。
 英語圏が、3つも入っているのですから、世界が英語中心になるわけです。

 単独ですと、交渉力がアメリカ優位なので、アメリカに取り込まれるだけですが、英国連邦という形でしたら、アメリカに取り込まれる可能性は減ります。
 アメリカ+英国連邦という組み合わせで活動することが今後増えると思います。

【交流ネットワーク】
 英国連邦内の太い交流ネットワークは、英国連邦内だけではなく、周辺諸国を巻き込んで太くなります。
 独自ネットワークを構築するよりも、既存のネットワークを利用した方が、安いためです。
 そのため、早期にネットワークを太くした方が有利になります。

 マレーシア・シンガポールなどはアセアンの物流・交通ネットワークハブですが、イギリス連邦の東南アジアでのネットワークのハブでもあります。
 そして、さらにグローバルネットワークでもハブになるのを目指しています(既にそうですが)。

【まとめ】
 今後は、超大国アメリカ単独だけを見るのではなく、超ネットワークである英国連邦、アメリカ+英国連邦という組み合わせで見ても面白いかもしれない。


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世界の見え方

我々は我々なりに
自分に見える、聞こえる、触って感じるなど五感をよりどころとして
世界をそのようなものとして認識している

しかし例えば、
視覚が障害されている場合には世界の把握の仕方は
かなり違うはず
また耳が聴こえない人も、この世界の像はかなり違うものであるはず

またたとえば、
色覚細胞が人間は3種であるが
4種ある生物もいて、そうした生物には世界は違って見えている
みどりがめ
超音波の反射で世界を把握している生物もいて、その場合も、世界の見え方は違うだろう



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「子供にだけはちゃんと学ばせたい」なんて甘えた考えは捨てた方が賢明だ。自分にできないことが、子供にできるはずがない、と考えた方がずっと現実的だろう

「子供にだけはちゃんと学ばせたい」なんて甘えた考えは捨てた方が賢明だ。自分にできないことが、子供にできるはずがない、と考えた方がずっと現実的だろう

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賃貸収入7000万円の消防士、兼業で懲戒

佐賀広域消防局は19日、マンションや駐車場などの賃貸収入で年間約7千万円を得ていた北部消防署警防1課富士出張所の男性消防副士長(43)に対し、兼業を禁止する地方公務員法に違反したとして減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にした。

 同消防局によると、消防副士長は自己名義でマンション4棟、駐車場3カ所など15物件を佐賀市内や福岡、熊本県内などに所有、賃貸収入を得ていた。2014年の年収が約7千万円で、確定申告もしていた。昨年10月、住民からの通報を受けて発覚した。副士長は「2005年ごろから父の家業(不動産業)の手伝いで不動産の購入や賃貸をしていた」と話しているという。

 公務員の兼業は原則禁じられているが、人事院規則では、年額5百万円以上の賃料収入がある場合、上司の承認を得れば認められるケースもある。しかし、副士長は、この基準を大幅に上回っており、上司の承認を受けず繰り返し収入を得ていたため、兼業に当たると判断された。

 同消防局は年1回、全職員に兼業や賃貸収入を得る物件などを報告させているが、問題発覚を受けて再度確認したところ、他にも職員5人が同様に報告していなかったことが判明。このうち、人事院規則の基準を上回る収入を得ていたのが3人おり、処分の有無も含めて調査している。

 監督責任として消防局長や北部消防署長ら3人を文書による厳重注意とした。同消防局では、昨年10月にも強制わいせつ容疑で逮捕された20代の男性消防士に対する停職6カ月の懲戒処分があった。田原和典局長は「わずか3カ月の間に再び不祥事を引き起こし、住民に深くおわびする。一日も早く信頼回復できるよう努めていく」と話した。
ーーーーー

男性消防副士長がマンションの賃貸収入などで年間約7千万円を得ていた問題で、佐賀広域消防局は17日、ほかに6人が年間約660~1500万円超の賃貸収入を得ていたことを明らかにした。問題発覚後の内部調査で判明した。兼業を原則禁止する地方公務員法に違反するとして、近く6人に改善命令を出す。

 消防局によると、1月に全職員442人に対し、報告していない賃貸収入があれば届け出るよう求めた。結果、7人が報告し、そのうち6人が人事院規則で上司の承認が必要となる年間500万円以上の賃料収入を得ていた。1人は350万円だった。

 6人の役職は「司令」または「司令補」で管理職ではない。アパートの賃貸収入として662万円▽730万円▽930万円▽971万円▽1251万円▽1536万円-の収入を得ていた。

 消防局が本人に聞き取りしたところ、親類から誘われたり、業者からの営業を受けたりしたことがきっかけでアパートを所有するようになったという。7千万円の収入を得て懲戒処分となった副士長との関連については、6人とも誘われたことを否定している。

 6人は、物件の転売をしたり、物件購入を繰り返したりしていないことを理由に副士長の事案より悪質性は低いとみて、懲戒処分は見送る方針。3月までに改善命令を出し、6カ月後に改善されなければ追加処分する。佐賀広域消防局の田原和典局長は「職員と社会の間に感覚のずれがある。指導を徹底し、信頼回復に努めたい」と話した。
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んー、いわゆる不労所得でしょうから、どう解釈するかは、容易ではないような気がする
勤務が疎かになったわけでもないだろうし



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“ 「嫌われたくない」という願望を持つ人は、根本的に考え方を改めるべきだと思います。人はどうやっても誰かから嫌われますが、その一方で、どうやっても「全員に嫌われること」はありません。それって、けっこう安心する事実じゃないでしょうか。 どうやってもあなたのことを嫌いになる人はいるんだから、いいじゃないですか。でも、全員に嫌われることもないんですから、自分を出していきましょうよ。 一番よくないのは、嫌われることを恐れて自分を押し殺すことです。ぼくはそういう人が嫌いです。ぼくは、嫌われることを恐れる人を、

「嫌われたくない」という願望を持つ人は、根本的に考え方を改めるべきだと思います。人はどうやっても誰かから嫌われますが、その一方で、どうやっても「全員に嫌われること」はありません。それって、けっこう安心する事実じゃないでしょうか。

どうやってもあなたのことを嫌いになる人はいるんだから、いいじゃないですか。でも、全員に嫌われることもないんですから、自分を出していきましょうよ。


一番よくないのは、嫌われることを恐れて自分を押し殺すことです。ぼくはそういう人が嫌いです。ぼくは、嫌われることを恐れる人を、嫌いなわけです。ほら、どうやっても人って嫌われますよね(笑)



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“決断を下すための十分な情報なんて決して手に入らない”

“決断を下すための十分な情報なんて決して手に入らない”

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“イギリスの「お金」の単位であるポンドは、ローマで宝石や貴金属の重さを量る単位のリブラ(libra)に由来する。ちなみにリブラ(Libra)は、ローマの女神の所有物をさす名前でもあった。そのためポンドの標記は、リブラのLをとって「£」と示される。”

“イギリスの「お金」の単位であるポンドは、ローマで宝石や貴金属の重さを量る単位のリブラ(libra)に由来する。ちなみにリブラ(Libra)は、ローマの女神の所有物をさす名前でもあった。そのためポンドの標記は、リブラのLをとって「£」と示される。”

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“学歴はなくてもいいけれども、学力はなければならない。そこを混同してはならない”

“学歴はなくてもいいけれども、学力はなければならない。そこを混同してはならない”

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“混ぜるという動詞は、英語ではミックスです。これは、もともと液体を一緒にするときの言葉です。外国、特に欧米では、人間は、仲間に入れてほしいとき、ジョインするんです。混ざるのではなくて、つながるだけ……。つまり、日本は、液体の社会で、欧米は固体の社会なんですよ。”

“混ぜるという動詞は、英語ではミックスです。これは、もともと液体を一緒にするときの言葉です。外国、特に欧米では、人間は、仲間に入れてほしいとき、ジョインするんです。混ざるのではなくて、つながるだけ……。つまり、日本は、液体の社会で、欧米は固体の社会なんですよ。”

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“ふしぎなことに、経口免疫寛容が成立しているタンパク質に対しては、口からの摂取でなくても免疫反応がおきない。うるし職人が手のかぶれを避けるために、少量のうるしを食べるという話は有名である。”

“ふしぎなことに、経口免疫寛容が成立しているタンパク質に対しては、口からの摂取でなくても免疫反応がおきない。うるし職人が手のかぶれを避けるために、少量のうるしを食べるという話は有名である。”

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「タウリン1000ミリグラム配合!」…カキフライ一個分である

「タウリン1000ミリグラム配合!」…カキフライ一個分である

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“常識は社会の秩序を維持するための道具であって、一人ひとりの人間を幸せにするための装置ではありません。”

“常識は社会の秩序を維持するための道具であって、一人ひとりの人間を幸せにするための装置ではありません。”

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“ひとつの美術作品にむかいあうときに、その作家の経歴や、その作品の意図するものや、そして世間でその作品がどのように評価されているか、また、有名な評論家たちがどんなふうにその作品を批評しているか、などという知識が頭の中にたくさんあればあるほど、一点の美術品をすなおに、自分の心のおもむくままに見ることが困難になってくる。それが人間というものなのです。”

“ひとつの美術作品にむかいあうときに、その作家の経歴や、その作品の意図するものや、そして世間でその作品がどのように評価されているか、また、有名な評論家たちがどんなふうにその作品を批評しているか、などという知識が頭の中にたくさんあればあるほど、一点の美術品をすなおに、自分の心のおもむくままに見ることが困難になってくる。それが人間というものなのです。”

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山崎拓氏(79)は、議員生活35年間のすべてを手帳に克明に残していた。

 防衛庁長官や自民党副総裁などを歴任。今なお政界に影響力を持つ重鎮・山崎拓氏(79)は、議員生活35年間のすべてを手帳に克明に残していた。毎日どこで誰と会って、何を話したか。それは日本の近現代政治史の生々しい記録でもある。この備忘録をまとめた「YKK秘録」が発売され、話題を呼んでいる。永田町の表も裏も知り尽くした政治家が、過去の知られざる事実、そして現政権への苦言まで縦横無尽に語る。

――山崎拓(Y)、加藤紘一(K)、小泉純一郎(K)の「YKK」は90年代から2000年代にかけての日本政治の主役でしたが、誕生のきっかけは意外とあっさりしていたのですね。

 3人とも72年に初当選した同期で、なぜか加藤とは最初からウマが合った。小泉とは、第33回総選挙初当選36人の「さんさん会」という同期会で顔を合わせる程度の間柄でした。90年の大晦日、福岡の自宅で紅白歌合戦を見ていたら、加藤から電話があって「政界の同志づくりをしたい」と言う。私が所属する政科研(中曽根派)と、加藤の宏池会のほか、清和会から1人選んで3派で「反経世会」グループをつくろうという提案でした。

――それで、小泉氏に声をかけた。

 同年代が小泉しかいなかったんですよ。本会議場で加藤と席を並べていた時、「小泉はエキセントリックな男だから話が合わないよ」と私が言うと、加藤が「本人に聞いてくる」と。それで「君はエキセントリックなのか」と聞いたら、小泉は「そうだよ、オレはエキセントリックだ」と答えたそうです。面白い男だと加藤も気に入った。それで仲間にしたんです。

――盟友YKKの立場が割れた「加藤の乱」のくだりは読み応えがありました。野党が提出した森内閣への不信任決議案に賛成するかどうかで、何度も議事堂へ行きつ戻りつしていたのですね。

 あの時、あくまで加藤との友情を全うするために付き合った。派閥の仲間は「一緒に討ち死にする」と言ってくれたが、道連れにするわけにいかず、「アンタと俺だけで本会議に出席しよう。それで党を割ろう」と、加藤とハイヤーに乗り込んだ。ところが国会議事堂に着いた途端、加藤が弱気になって「やっぱり戻ろう」と言い出した。戻る途中、矢野絢也(元公明党委員長)から電話があって「何やってんだ、早く行け! 行かないと政治生命を失うぞ」と言われ、再びその気になって議事堂に向かうのですが、また加藤の心が折れてしまった。すっかり脱力してホテルオークラに戻り、ソファで横になっていると、加藤がまた「拓さん、行こう」と。さすがに「三度目の正直というわけにもイカン」と突っぱねたのですが、ひとりで出ていった加藤は案の定、すぐ戻ってきた。あの時、本会議場に行っていれば、日本の政治史は確実に変わっていました。

■「YKKは友情と打算の二重奏」の意味とは

――何が岐路になるか分からない。政治は「一寸先は闇」というのは本当です。

 その点、小泉はドライで、YKKの友情より森派会長として勝者の側に立つことを選んだ。それが後に首相に上りつめるきっかけになった。夏目漱石が言った「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ」を地で行く3人でしたね。智の加藤、情の山崎、意地の小泉という三様です。

――YKKの中で早くから首相候補と目されていた加藤氏と山崎氏は首相になれず、異端の小泉氏だけが首相になった。加藤の乱の失敗が、小泉政権を生んだと分析していますね。

 加藤の乱の失敗直後、恒例の私の誕生パーティーがありました。そこに、呼んでもいないのに突然、小泉が乗り込んできた。そして、マイクを片手に「YKKは友情と打算の二重奏だ」「この場には友情ではなく打算で来た」と言ったのです。参加者はみなあっけに取られていましたが、私は小泉の言葉の意味を理解した。「あんたらは失敗した。次はオレの勝負を応援しろ」ということですよ。加藤の乱で、宏池会はかなり切り崩されたけれど、山崎派は最後まで一糸乱れなかった。そこを小泉は見ていたと思います。

――その小泉元首相は、14年の都知事選で細川元首相とタッグを組んで「脱原発」を訴えました。

 小泉とは今もたまに飲みますが、信念の男ですからね、本気で脱原発を訴えれば、後継者の安倍首相が応えてくれると思ったのでしょう。すげなくされて面白くないと思います。そういえば、この本を出した直後に細川からも電話がかかってきました。「懐かしかった」と言っていましたね。実は、69年の総選挙に初出馬して落選した細川は、浪人中しばらく福岡のわが家に寝泊まりしていた時期があるんです。その2人が晩年、タッグを組むことになるとは思いもしなかった。因縁を感じますね。


「今は政治家もサラリーマン化している」

――因縁でいえば、細川氏、小泉氏の薫陶を受けた小池百合子氏が都知事に就任しました。

 今回の都知事選は彼女の作戦勝ちでしたが、大変なのはこれからですよ。議会運営だけでなく、政権との距離感を間違えると有権者の支持を失いかねません。

――現政権は、よく小泉政権時代と比較されます。安倍首相のワンフレーズ政治や官邸主導の人事など、小泉氏の手法を真似しているといわれます。

 小泉はセンスが抜群で、政局勘の鋭さも超一流です。何より、郵政民営化にしろ、経世会打倒にしろ、強い信念を持っていた。安倍首相とはかなり違いますよ。小泉は唯我独尊、安倍は官僚に支えられている。

――そうはいっても、安倍政権の支持率は高く、長期政権になっています。その理由はどこにあるのでしょうか。

 何より、タイミングがよかったということに尽きます。民主党政権が失敗して、野党は四分五裂。国会内に対抗勢力がないのだから、政権運営は楽なものですよ。これが仮に岸田首相でも石破首相でも、同じように安定政権になっていたでしょう。

――党内にも有力なポスト安倍は見当たらず、首相に公然と反旗を翻すような動きもない。「YKK秘録」に記されたような熾烈な権力闘争が自民党内から消えてしまったのはなぜでしょう?

 昔は井戸塀政治家なんてのもいたけれど、今は政治家もサラリーマン化しています。政治資金は党から出る。それも政党助成金という税金です。権力闘争が活力を生むのに、政治家は小物になり、政治のダイナミズムが失われてしまいました。みな上ばかり見て、ボスの意向を気にしている。猿山の猿と同じですよ。

――安倍首相に従順な人が人事でも引き立てられるといわれています。防衛庁長官の経験者から見て、内外から注目されている稲田防衛相という人事はどう思われますか。

 完全なミスキャストですね。安保・防衛分野の知識と経験がないだけでなく彼女は自民党の中でもかなりの右派とされている。戦争の悲惨さを知らない世代が勇ましいことを言って、周辺国との軋轢を生んでいる現状には危うさを感じます。

■「いまは私も加藤の考えを理解できる心境」

――自民党きっての国防族と呼ばれ、01年のテロ対策特別措置法や、03年のイラク特措法の審議時は自民党幹事長として法案を成立させた立場から、昨年成立した安保法をどう見ていますか。

「積極的平和主義」という名のもとに、米国追随主義に走っている。あのタカ派の中曽根元首相でさえ「現行憲法の下では集団的自衛権は行使できない」という立場を貫いたのは、日本が法治国家だからです。安倍政権は、憲法があるのに、解釈を変えて行使を可能にするという無謀なことをした。衆参ともに安定多数を確保したので、この際「やりたかったことを全部やってしまえ」ということなのでしょうが、これを「時代の変化」の一言で見過ごしてはならないと思います。

――安倍首相は任期中に憲法改正をしたいとも言っています。

 改憲は私にとってもライフワークのひとつで、9条改正が眼目と考えてきました。ただし、1項の戦争放棄は変えず、2項で自衛のための軍事力を保持することを明記するというものです。宏池会の加藤は憲法9条改正そのものに反対の立場だった。いまは私も加藤の考えを理解できる心境になっています。平和ほど尊いものはありません。




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とりあえず ホッとしている 甘利さん

とりあえず ホッとしている 甘利さん

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手をかけるほど愛情が増す

手をかけるほど愛情が増す

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「こいつうぜえ」とかつぶやくと「もしかして私のこと?」とか思う人は多くても、「優しすぎるー!だいすきだわ」とかつぶやくと「誰のこと言ってるんだろう」って思う人多い。これは 日 本 人 の 習 性 だそうです。

「こいつうぜえ」とかつぶやくと「もしかして私のこと?」とか思う人は多くても、「優しすぎるー!だいすきだわ」とかつぶやくと「誰のこと言ってるんだろう」って思う人多い。これは 日 本 人 の 習 性 だそうです。

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空いてる土地持ちだがソーラーやらないかと訪問してくるが 「土地貸してやるからやってみろ」というと絶対にやらない それが全て

空いてる土地持ちだがソーラーやらないかと訪問してくるが
「土地貸してやるからやってみろ」というと絶対にやらない
それが全て



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「国威発揚」

 ビックリ仰天した視聴者も多かっただろう。21日のNHKの番組「おはよう日本」。オリンピックを扱ったコーナーで、「五輪開催5つのメリット」としてナント! 「国威発揚」を挙げていたからだ。

「リオ五輪 成果と課題」と題し、刈谷富士雄解説委員が登場。刈谷解説委員は、まず、過去最多の41個のメダルを獲得したリオ五輪の日本勢の活躍について「目標を達成した」と評価。そして、2020年の東京五輪に向け、競技人口の底上げやスポーツ環境を整える必要性を訴えた。驚いたのは次の場面だ。

「何のためにオリンピックを開くのか。その国、都市にとって何のメリットがあるのか」と投げ掛けると、五輪のメリットとして真っ先に「国威発揚」を示したのだ。

 オリンピックを国威発揚の場にしたのがナチス・ドイツだ。聖火リレーの導入やサーチライトを使った光の演出など、ヒトラーは権力を世界に見せつけるため、徹底的に政治利用した。その反省から生まれたのが、オリンピック精神の根本原則を示した「オリンピック憲章」だ。JOC(日本オリンピック委員会)のホームページでも「オリンピズムってなんだろう」と題したコーナーで、こう記している。

〈『人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会を奨励する』というオリンピック憲章の精神は、戦争や独裁政治、国威発揚とは相いれない〉

 つまり、NHKの解説はオリンピック憲章の理念とは真逆なのだ。ついでに言うと、同憲章は〈オリンピック競技大会は、個人種目または団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない〉ともある。JOCもわざわざ、〈みんなはメダルの数を国別で数えたりして、ついついオリンピックを国同士の競争のように見てしまいがちだろう? でも、オリンピックで勝利をおさめた栄誉は、あくまでも選手たちのものだとオリンピック憲章では定めていて、国別のメダルランキング表の作成を禁じているんだよ〉と説明している。

 NHKを含む大メディアが「メダル41個で過去最高」と大ハシャギしているのも、本来であればオリンピック精神に反する行為なのだ。スポーツジャーナリストの谷口源太郎氏はこう言う。

「NHKがオリンピック憲章を理解していないことがハッキリした。そもそも国威発揚で国家間競争を煽るような勝利至上主義が、五輪のドーピングの問題を生み、スポーツ競技そのものを壊している。メディアならば、それをきちんと認識する必要があります。影響力があるテレビ、それもNHKが先頭に立って国威発揚をメリットに挙げてどうするのか。許されません」

 リオ五輪で、柔道の日本選手が「銅メダル」を獲得したにもかかわらず、「すみません」と謝罪していた姿に違和感を覚えた人は少なくなかったはず。これも勝利至上主義が招いた悪しき慣習だ。メディアがその片棒を担いでどうするのか。



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Bad Science

540.jpg

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合理主義の限界が合理的に論証されたという不思議な状態にあり 合理主義は限界内で有効であるということになったのであるが 限界の外で何を信じればよいのかわからないのである

合理主義の限界が合理的に論証されたという不思議な状態にあり
合理主義は限界内で有効であるということになったのであるが
限界の外で何を信じればよいのかわからないのである

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理性主義と保守主義

保守主義の一側面を考えるときに、
理性主義への完全信頼には疑問を持ち、留保を残す、という側面があるのではないかと思う

現在のように
脱構築主義などの議論がある場所では
理性の地位は揺らいでいる
ソ連という実験は一面では不成功だったように思われるし、
数学の世界でも理性の限界を指定する議論が定着している

そしてまた、この理性主義はお金にならないのである
反理性主義のほうが人々にアピールし、お金になるのである
だから繁殖する可能性は理性主義よりも大きいように思う

しかしでは、反理性主義または理性の役割を部分的にのみ容認する中で、
何をかつて理性の場所にあったところに置くべきなのか
それが問題である
伝統とか習慣とかの言い方になるのだろうか
理性には根拠を持たない、しかし、古来から尊重されてきた考え方なり、感じ方なり、
つまり価値観が尊重される、そのような考え方



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宇宙の諸定数がこの値であることの奇跡

よくある議論なのだが
宇宙のなか、この銀河系、この太陽系、この地球に、生命が発生し、人類が発生し、自意識を持って活動している、そして宇宙を観察している
このようなことが生じるためには
宇宙の方程式の諸定数は、絶妙に、現在の値でなければならなかった、
しかし、そのような偶然が起こることは、まさに奇跡的ではないだろうか、
それらの定数が現在の値になる確率を計算するとして、ほぼゼロなのである

しかしまた、どんなに奇跡的に小さな確率のことも、起こる可能性はゼロではない
だから起こっていてもよいとも考えられる

また、この広い宇宙であるから、定数の値が違う宇宙であっても、
どこかに、生命は生じて、自意識は発生したのではないだろうか

また、いまこうして自意識が宇宙と自己を意識しているのだから、
結果としては、そのような定数になるはずであったという議論の仕方もある

奇跡的ではあるが
その奇跡が発生した世界に生きているのだから
奇跡はすでに起きて確定しているのだとも言える

たとえば100万人でじゃんけんをしたとして、
勝ち抜く確率はとても低いけれども、
最後には誰かが、一人だけ勝ち残るだろう
それは奇跡的だけれども、誰かが優勝することは間違いがないし、不思議でもない

ーーー
オリンピックの金メダルにしても、
誰かが金メダルになることは間違いない
だから、特に珍しいことでもない
という言い方もできる



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作家・澤地久枝「記憶の底に押し殺していた戦争体験。すべてを話しましょう」

ソ連将校によるレイプ、満州での飢餓 作家・澤地久枝「記憶の底に押し殺していた戦争体験。すべてを話しましょう」

戦争は、私が少女であることを許さなかった

幼いころから戦争が終わるまで、私は満州にいました。そのころ常に考えていたのは、「もっと戦争のために、自分ができることはないのか」ということ。〈欲しがりません勝つまでは〉をたたきこまれた軍国少女は、「どんなにひもじくても、食事のときは子供茶碗一膳しか食べない」という決まりを自発的に守っていました。

そのうえに配給制がはじまり、子どもたちはどんどん栄養不足になる。弟は脳脊髄膜炎になり、私も妹も猩紅熱(しょうこうねつ)にかかり、生死の境をさまよいました。全身の皮膚がずるむけになってね。痛くって痛くって……。

栄養失調で死ぬ人を何人も見ましたね。特に、満州から日本に引き揚げるまでの難民生活の中では、いくつ子どもの死体を見たか、わかりません。お墓をつくる余裕もないから、枯れ木みたいになった死体を裏山の穴に捨てるのです。

そんな環境で生きるなかで、私の生理は止まりました。戦争は、一人の少女が少女であることさえ許さなかったのです。

1930年生まれ、『妻たちの二・二六事件』『昭和史のおんな』などの著書のあるノンフィクション作家の澤地久枝氏(84歳)が、満州での戦中体験をつづった『14歳〈フォーティーン〉満州開拓村からの帰還』(集英社新書)を上梓した。困窮を極めた戦中の生活について、そしてソ連兵に犯されそうになったことをはじめとする壮絶な体験がつづられている。

「戦争」と「昭和」をテーマに執筆を続け、平和運動にもかかわってきた澤地氏だが、これまで自身の戦争体験について明かしたことはなかった。「恥ずかしくて、戦争中の体験は隠して生きてきた」という澤地氏が、なぜ今になって過去を語り始めたのか。

私は14歳の時に敗戦を迎えましたが、それまでは一点の疑いもなく日本の勝利を信じていた「軍国少女」でした。そのことが恥ずかしくて、いままでずっと戦争中の体験は隠して生きてきました。

いま、そのことを強く悔やんでいます。

私は日本がもう一度戦争を引き起こす、あるいは戦争に巻き込まれるのではないかという危機感を感じています。なぜ平和を愛したこの国が、再び危うい方向に向かおうとしているのか。それを考えた時に、私たちの世代が抽象的な言葉、たとえば「戦争はつらかった」「苦しかった」というような言葉でしか、戦争を語ってこなかったからではないかと思ったのです。

抽象的な言葉では、もう若い世代には伝わらない。だから、私たちはなるべく具体的に細やかに、戦争体験を語っていかなければならないのです。たとえそれが、つらい記憶を掘り起こす苦しい作業であっても――。

GHQに捕まるという恐怖

私たちは、戦争体験を語らなかったのではありません。「語れなかった」のです。

いまの人たちには想像もつかないでしょうけど、戦後まもなくの日本には『戦争中のことは語ってはいけない』という空気が漂っていたのです。当時は本当に『戦争中の話を軽々しくすると、GHQに捕まって、沖縄で捕虜として働かされる』というウワサが流れていましたから。恐怖に心を支配されて、誰も多くを語ろうとしなかったのです。

ひとつ、鮮明に覚えていることがあります。戦争が終わった後、私は東京の女学校に入学したのですが、授業中に、小石の入った綺麗な箱が回ってきました。先生に隠すようにひっそりと後ろの子が回してきたので、小声で『なに、これ?』と尋ねると『これ、広島の石なのよ』と答えるのです。原爆投下後の広島で誰かが拾ったガレキだ、と。

それを聞いて、私の内には言葉にならない不思議な感情が湧いてきた。おそらく他のみんなも同じ気持ちだったと思います。ところが休み時間になっても、誰もそのガレキのことには触れない。戦争のこと、特に広島のことを話すと、GHQに連行されると本当に思っていたから。

それぐらい占領軍は怖かった。その恐怖が染みついているから、この国では戦争の記憶がうまく語り継がれてこなかったのではないかと思うのです。

しかし語り継がなかった結果、今日のような状況をつくってしまった。私の身内に、14歳になる子がいます。彼は戦争について何も知らない。戦争とはどういうものかを彼に伝えるためには、私が14歳のころの話をするしかないと思いました。あの苦しかった日々と、私が軍国少女だったという恥ずかしい過去。それをいま、できるだけ具体的に書いておかなければならない、と。この本は、いま14歳を生きている「彼ら」に向けて書いたのです。

神風なんか吹かなかった

満州にいたころ、母は日本が勝つということに懐疑的でしたが、そんな母のことを私は「非国民」と思っていました。学校で弁論大会が行われた時、私が決めたテーマは「敵の野望を撃て」、でした。「敵」とは誰なのか。アメリカ人もイギリス人も見たことなんかないのに。それでも新聞を読み込んで、「敵」のやった残忍な行為を拾い出そうとしました。戦況は日々苦しくなり、学校ではサイパン島での日本軍の玉砕が知らされましたが、しかし神風が吹くものだと信じていた。

ところが、そんなものは吹かなかった。8月15日、父親から「戦争は終わったよ」と告げられ、私の「国」は消えた。それはもう、あっさりと。そしてその直後、ソ連兵が満州に侵攻してくるのです。

……私はこの本の中で、ソ連兵にレイプされそうになった話を書いています。いままで誰にも話さず、今日まで胸の奥底に隠しておいたことです。

終戦直後のある日のこと、二人のソ連の将校が家に押し入ってくると、私にサーベルを突きつけたのです。必死で抵抗し、一時は将校たちを追い払いましたが、しばらくするとまた戻ってきた。私は物置に隠れたのですが、彼らは力づくでその扉を開けようとする。「もう助からない」と思いました。その男たちを必死に制止したのは、私の母でした。

母の命がけの抵抗によって、今度こそ男たちは去った。しかし、その去り際に「今夜、この一家を皆殺しにする!」と吐き捨てたというのです。皆殺しの宣告。私はその夜、便所に行って吐きました。あまりの恐怖に、体がおかしくなったんです。

このことについては、母親ともひと言も話したことはありません。母も触れないようにしていましたし、私も極力思い出さないようにしていました。

それから四半世紀近くたった72年の冬、私は旅行でモスクワを訪れたのですが、空港でソ連兵の姿を見つけたとき、私の体が凍り付き、動けなくなったのです。寒さからではありません。あの日の恐怖心が、よみがえってきたからです。

いくら押し殺そうとしても、戦争の記憶は消えません。いま、私の心にあるのは、あのような時代をもう一度作り出してはならない、という願いです。だからこそ、残りの人生をかけて、自分の体験をつづらなければ、語っていかなければ、と思っています。遅すぎるかもしれない。しかし、まだ間に合うはずだと信じています。 




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なぜ私たちは米国の「監視」を許すのか あなたの通話・メール・ネット利用履歴は全て見られている

なぜ私たちは米国の「監視」を許すのか 2016年08月22日(月)

あなたの通話・メール・ネット利用履歴は全て見られている

インターネット時代、日々めまぐるしく変わり続ける情報と状況のなかで、どれだけの人が彼を覚えているだろうか。いや、それ以前に、彼は日本でまだ十分に知られていないかもしれない。

このインターネットの裏側で大規模に執り行われている監視の実態を、世界に向けて暴いた当時弱冠29歳のエンジニア。かつて2年間日本で暮らしたにもかかわらず、日本人のほとんどは彼の警告を自分の問題として感じていない――。

アメリカ国家安全局(NSA)の契約職員だったエドワード・スノーデンに昨年末インタビューを申し込んだのは、この焦りに似た動機からだった。スノーデンは2013年6月、二人の米国人ジャーナリスト(『暴露』の著者グレン・グリーンウォルドと、公開中の映画『シチズンフォー』の監督ローラ・ポイトラス)にNSAの機密文書を提供し、米国が秘密裏に張り巡らせた世界監視網を人々に告げ知らせた。

メール、チャット、ビデオ通話、ネット検索履歴、携帯電話での通話など、世界中のあらゆる通信経路を通過する情報のすべてをNSAが掌握しようとしているという事実が、初めて具体的な仕組みとともに明らかにされた。世界中が驚愕し、多くの人々が激怒し、私自身も震えた。

しかし、日本ではこの史上最大級の内部告発はどこか他人事のように報道された。初報が英字紙ガーディアンやワシントン・ポストのスクープとして始まり、米国政府が自国の市民まで容赦のない監視の対象としていたことが驚きの焦点となったため、私たちはいつものように米国経由で情報を受け取って、自分たちには直接関係ないと高をくくった。

ドイツやブラジルではすぐに自分たちの個人情報はいったいどこまで把握されているのかという独自の取材が始まったが、日本ではそのような追及は起こらなかった。さらに、インターネット時代の私たちはまことに忘れやすい。昨日の衝撃は今日の凡庸にすぐさま姿を変える。自分が監視されているかもと知らされても、即刻「実害」がないのならさして危機感も湧かず、むしろ受け入れてしまう…。

だが、それは決して他人事ではなかった。2013年秋にカナダの大学院へ来た私は、スノーデンの喚起した議論が始まったばかりだと気づいた。英字紙によるスクープは止まず、「テロリスト」を捕まえるはずだった監視システムは「ジャーナリスト」を妨害するために使われていることを伝えていた。

やがて彼自身、世界各地の講演会場にネットを通じて登場してはNSAが自由と民主主義を蝕んでいることを指摘し、存在感を強めていった。

監視システムが人目の届かない場所でいかに乱用されているかを知らせる、こうした続報は日本にも大いに関係があったが、日本には伝えられなかった。流れ続ける情報は、日本のメディア関係者の意識に留まることなく、日本を静かに迂回していった。

特定秘密保護法はアメリカがデザインした

5月、スノーデンは亡命先のロシアから、私のインタビューに応じた。詳細は他所で報じたが(『サンデー毎日』6月12日号〜7月10日号掲載)、彼はNSAが日本人をどう監視しているかを語ると同時に、日本の言論の自由が危機的状況にあることを深く憂えていた。それは彼自身が暴露した監視問題についての世界と日本との深刻な情報のギャップにも反映されていた。彼の発言のいくつかから、日本におけるNSA監視と報道の「不自由」の関係を考えたい。

発言1 「日本で近年成立した(特定)秘密保護法は、実はアメリカがデザインしたものです」

スノーデンはNSAの仕事を請け負うコンピュータ会社デルの社員として2009年に来日し、東京都福生市で2年間暮らしていた。勤務先は、近くの米空軍横田基地内にある日本のNSA本部。NSAは米国防長官が直轄する、信号諜報と防諜の政府機関だが、世界中の情報通信産業と密接な協力関係を築いている。デルもその一つで、米国のスパイ活動はこうした下請け企業を隠れみのにしている。

米国の軍産複合体は、いまやIT企業に広く浸透し、多くの技術が莫大な予算を得て軍事用に開発され、商用に転化されている。NSAはテロ対策を名目にブッシュ政権から秘密裏に権限を与えられ、大量監視システムを発達させていった。

スノーデンが働くNSAビルには、日本側の「パートナーたち」も訪れ、自分たちの欲しい情報を提供してくれるようNSAに頼んでいたという。が、NSAは日本の法律が政府による市民へのスパイ活動を認めていないことを理由に情報提供を拒み、逆に、米国と秘密を共有できるよう日本の法律の変更を促したというのだ。米側から繰り返された提案が、スノーデンの言う「秘密法のデザイン」に当たる。

特定秘密保護法はスノーデンの告発から半年後の2013年12月、国会で強行採決された。これまで語られなかった背景を、スノーデンはこう明かした。

「これはNSAが外国政府に圧力をかける常套手段です。自分たちはすでに諜報活動を実施していて、有用な情報が取れたが、法的な後ろ盾がなければ継続できない、と外国政府に告げる。これを合法化する法律ができれば、もっと機密性の高い情報も共有できると持ちかけられれば、相手国の諜報関係者も情報が欲しいと思うようになる。こうして国の秘密は増殖し、民主主義を腐敗させていく……」

特定秘密保護法により、国の秘密を漏らした者は最高懲役10年が課されることになった。厳罰によって、政府の監視システムとそれが扱う秘密情報を人々の目から隠すことができる。では、NSAは日本でなにを監視しているのか。

発言2 「米政府が日本政府を盗聴していたというのは、ショックな話でした。日本は米国の言うことはほとんどなんでも聞いてくれる、信じられないほど協力的な国。今では平和主義の憲法を書き換えてまで、戦闘に加わろうとしているでしょう? そこまでしてくれる相手を、どうして入念にスパイするのか? まったくバカげています」

これは、内部告発メディアのウィキリークスが昨夏公表した、NSAの大規模盗聴事件「ターゲット・トーキョー」についてのスノーデンの感想だ。NSAが少なくとも第一次安倍内閣時から内閣府、経済産業省、財務省、日銀、同職員の自宅、三菱商事の天然ガス部門、三井物産の石油部門などの計35回線の電話を盗聴していたことを記す内部文書が公にされた。

対象分野は、金融、貿易、エネルギー、環境問題などで、いずれもテロとはなんの関係もない。米国が表面上は「友好関係」を強調しながら、日本のなにを監視しているのかがわかる。NSAと緊密な協力関係にある英語圏の国々、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダにも一部共有されていた(これらの国々はNSA文書で「ファイブ・アイズ」と呼ばれる。次ページ 図1参照)。

標的は政府機関だけではない

ターゲット・トーキョーの盗聴経路はわかっていないが、NSAが国際海底ケーブルへの侵入、衛星通信の傍受、マイクロソフト、グーグル、フェイスブックなどインターネット各社への要請によって、世界中のコミュニケーションの「コレクト・イット・オール」(すべて収集する)を目指していることは、スノーデンの公表した機密文書によって明らかになっている。(↓図2参照)

オーストラリアの安全保障研究者、デズモンド・ボールとリチャード・タンターによれば、日本の監視拠点は、米海軍横須賀基地(神奈川県)、米空軍三沢基地(青森県)、同横田基地と米大使館(東京都)、米海兵隊キャンプ・ハンセンと米空軍嘉手納基地(沖縄県)で、約1000人が信号諜報に当たっているという。このうち米大使館は官庁、国会、首相官邸に近く、NSAの特殊収集部隊が配置されているといわれる。米軍基地は戦闘拠点であるだけでなく、監視活動を主要任務としているのだ。

このうち国際ケーブルなどの通信インフラに侵入して情報を盗み出す「特殊情報源工作(SSO)」を、スノーデンは「今日のスパイ活動の大半であり、問題の核心」と呼ぶ。SSOは主に、国際海底ケーブルの米国上陸地点で、ケーブルを通過する大量の情報をNSAのデータベースへと転送する工作を施す。

インターネットが米国由来の技術であることから、世界の通信の多くが米国内のインターネット、通信会社のサーバーを通過する。そのため、たとえ日本国内で送受信されたメールであっても、米国内のケーブル上陸地点を通過すれば情報を盗むことができる。標的にされているのは、政府機関だけではない。「コレクト・イット・オール」はすべての人々の通信を対象にしているのだ。

言うまでもなく、電話もインターネットも大半が民間企業によって運営されている。SSOには企業の協力が欠かせない。NSA文書は、世界中で80社以上との「戦略的パートナーシップ」を築いたと明かす。

米国内ではすでに、大手通信会社のベライゾンやAT&Tがデータ転送システムの構築に協力し、利用者データをNSAに渡してきたことがニューヨーク・タイムズなどによって報じられている。日米間海底ケーブルのひとつ「トランス・パシフィック・オーシャン」の国際共同建設にも、この両社が参加し、米側の上陸地点オレゴン州北部のネドンナ・ビーチの内陸、ヒルズボロに陸揚げ局を設置している。(↓図3参照)

この位置が、NSAの最高機密文書に記された情報収集地点(「窒息ポイント」と呼ばれる)のひとつと重なることから、日本からのデータがこの地点で吸い上げられている可能性は高い。中国、台湾、韓国もつなぐこの光ファイバー・ケーブルには、日本からNTTコミュニケーションズが参加。千葉県南房総市に陸揚げ局・新丸山局を設置している。

発言3 「多くの場合、最大手の通信会社が最も密接に政府に協力しています。それがその企業が最大手に成長した理由であり、法的な規制を回避して許認可を得る手段でもあるわけです。つまり通信領域や事業を拡大したい企業側に経済的インセンティブがはたらく。企業がNSAの目的を知らないはずはありません」

日本の通信会社がNSAに直接協力しているのか、それはスノーデンにも分からない。だが、彼は言う。

「もし、日本の企業が日本の諜報機関に協力していないとしたら驚きですね。というのは、世界中の諜報機関は同手法で得た情報を他国と交換する。まるで野球カードのように。手法は年々攻撃的になり、最初はテロ防止に限定されていたはずの目的も拡大している。交換されているのは、実は人々のいのちなのです」

「僕が日本で得た印象は、米政府は日本政府にこうしたトレードに参加するよう圧力をかけていたし、日本の諜報機関も参加したがっていた。が、慎重だった。それは法律の縛りがあったからではないでしょうか。その後、日本の監視法制が拡大していることを、僕は本気で心配しています」

日本のNSA活動が米軍基地を拠点としているように、NSA監視システムは「対テロ戦争」下で世界に急速に張り巡らされた。新たな監視手段の導入が常に「安全のため」と説明されるにもかかわらず、欧米で相次ぐ「テロ」は、すでに強力な軍や警察の監視システムが人々の安全を守れてはいないことを露呈している。では、監視システムはなんのために使われているのか?

大量監視に危機感欠く 日本のメディア

スノーデンの告発によって、米国では「模範的」「愛国的」といえるムスリム市民たちが集中的な監視対象になり、調査報道ジャーナリストたちが「国家の脅威」としてリストに上がっていることが明らかになった。大量監視は私たちの安全ではなく、グローバルな支配体制を守るために、すべての個人を潜在的容疑者として見張っているようだ。

そしてスノーデンが指摘するように、情報通信産業は利益の追求という「経済的インセンティブ」に突き動かされながら、いまや世界の軍産複合体の中心部で、この広範な戦争と支配の構造を下支えしている。

今のところ米国の戦場とはなっていない日本も、この戦争構造に組み込まれているし、現に監視の下にある。長年米軍基地を提供し、「思いやり予算」と日米地位協定で厚遇してきた日本ですら執拗に監視されてきたことは、スノーデンを驚かせた。ターゲット・トーキョーは、監視が「敵」や反対者に限らず、協力者や無関係な人々まで対象としていることを明確にした。

と、同時に、日本政府は米国の監視システムの被害者でありながら、今後、特定秘密保護法によって米国の世界監視体制を守る同調者として、日本で暮らす人々の通信データを横流しする共犯者、加害者としての性格を強めていくことを、スノーデンは憂慮している。

秘密保護法によって逮捕された記者やジャーナリストはまだいない。だが、政府の特定秘密文書は昨年末時点で27万2020点、前年から8万点以上と恐るべき勢いで増大している(2016年4月26日付朝日新聞)。その間に、「世界報道の自由度ランキング」で近年順位を下げ続けて来た日本がさらに今年72位へと転落したのは偶然ではない。

強権発動はなくとも、報道の「不自由」が日本のメディアに蔓延し、英語や他言語がわかる特派員や現地スタッフが海外に何千人いようとも、日本の外交、民主主義、そして戦争と平和に大いにかかわるスノーデンの告発が、危機感をもって日本に伝えられることはなかった。いや、強権発動を要せずして、日本の報道関係者はネット上の流動的、断片的な情報から内向きに聞こえのよいもの、効率よくニュースにできるものを選択する「不自由」に慣れ、日本人の世界を理解する力を深刻に低下させている。

これは実は、監視問題に限ったことではない。史上最多といわれる難民問題から旧日本軍「慰安婦」問題まで、世界の現場で起きている事象が日本にいる私たちに「自分の問題」として感じられるまでに掘り下げて伝えられているとは言いがたい。特に、日本への批判を含んだ声は、穏便に加工されて出荷されているようにみえる。

このツケを払わされるのは、おそらくメディアではない。もちろん日本政府でもない。71年前の敗戦時、多くの日本人が政府と報道機関が実は何年も前から嘘ばかりついてきたことを初めて知った。世界を知らず、世界から孤立し、聞こえのよいニュースに期待をかけたまま、家族を、友人を、すべてを失った。が、政府も報道機関も生き延びた。

ツケを払わされるのは結局、悲しいまでに個人、私たち一人ひとりだ。大量監視システムは「監視されても構わない」と思う人たちでさえ、執拗に追い回し、いつでも「危険人物」に変えうることを、スノーデンは日本に警告した。日本人が自分たちは関係ない、と思わされている間に。

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見られていると言っても別にどうということはないという感じが大半の人の意見だろうが
しかし、原理的に考えて、やはり、危険水域を超えてしまっているのではないかとも思う



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スポーツ選手の突然死 心臓が原因のこともあり

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なぜ数学を?

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数学の最初の頃に集合論とか素数論、最大公約数とか最小公倍数とか習う
何の役に立つのかさっぱりわからないと思うが
数学という学問のシステムから言って大事な部門なのである

すべての生徒にピッチャーのテストをして何キロを投げられるか確認するとして
生徒としては、別に野球選手になるわけじゃないから意味ないよ
と言うのだろう
でもそれをきっかけにしてピッチャーになる人はいるかもしれない

集合論とか素数の話とかは、すごく大事だけど
最近すこし困っている分野でもあり
100年とか200年に一回くらい天才が現れて解決してくれる
その一人を見逃さないようにするための国家としての対策だと思っていいかもしれない
そんな話に自分はあまりわくわくしないなと思えばそれはそれでいいと思う
自分とは関係のない話だと分かっただけでいい

最初に素数とか集合の話を習っただけでピンときて
人類の数学の行き止まりを突破してしまう人がいるかもしれないのだ
いつか必ず現れる
しかもそういう天才は20歳より下で仕事をすると決っているようなもので
中学生の頃に教えておかないといけないという理屈になる

集合論や素数をすべての人にマスターして欲しいのではなく
才能のある人を探すためなのだろう

一方で、足し算とか掛け算とかはなるべく全ての人が理解していたほうがいいものだろう

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