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農村部から都市部への生産人口の移動

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近代資本主義の基本構造は、

田舎で自給的な農業に従事していた人が

都市部に移動して工業生産に従事するように変化することである


イギリスで起こり

日本でも起こり

中国でも起こった

そのとき社会は「経済成長」を遂げる


昔の本で鶴見俊介などが初心者向けに解説しているのだが

自給自足的に主婦が食事を作り洗濯をし掃除をしてもGDPは増えないが

主婦をやめてパートに出て、子供の食事はコンビニで弁当、洗濯はクリーニング、掃除も外注とすれば

「経済成長」したと数字に出る。


農家をやめて賃金労働者になれば、経済成長の数字になる。

広東省から上海に出てきて、24時間稼働している工場で三交代勤務をする。


日本では減反政策がすすめられ、農業生産をやめれば、補助金が出る仕組み。

正月とお盆の人口大移動は、田舎から都市への人口移動の証拠のようなものであったが、

最近は昔のようでもない。田舎にあるのは自分の生まれた家ではなく、

祖父や曽祖父の家だ。懐かしいから行くのではなく、お年玉をくれる人がいるので行く。


極端に言えば農村から都市に移住することで経済成長が実現するのは簡単な道理である

そのときに生活様式も変化し、したがって精神構造も変化し、つまりは精神の病気も変化することになる


日本では都市部に移住してくれる農村部の人が少なくなったので

成長が止まる


当然、海外に生産拠点を移す


経営陣はもうかるが、労働者は安心して人生を展望できる仕事がなく、

可処分所得が少なくなり、

デフレが延長し、経済格差が広がる


現在は人口移動と言っても、老齢者が便利のいい都市部に移動するとかの話で

「経済成長」の数字には寄与しない。

多摩ニュータウンの現在。


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