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貿易戦争を望まないがおそれもしない。 お返しをしなければ失礼にあたる。 われわれは最後までつきあう

トランプの貿易制裁に対して
中国外務省の華春瑩報道官
「貿易戦争を望まないがおそれもしない。
お返しをしなければ失礼にあたる。
われわれは最後までつきあう」」
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この「お返しをしなければ失礼にあたる」の中国語の原文を見てみると、“来而不往非礼也”(来タリテ往カザレバ礼ニアラザルナリ)となっている。これは儒教の経典の1つである『礼記』を出典とする言葉だ。
「米国が制裁措置をとったのだから、中国としても対抗措置をとって報いなければ、中国が非礼になる」と解釈することもできる
しかし、『礼記』での意味を踏まえると、「一般に国際貿易というものはお互いに恩恵を往来させることで利益を得るものなのに、米国が一方的にその仕組みをふみにじって恩恵を返すのをやめたということは、米国の方が非礼になる」という解釈できなくもない。
「お返ししなければ失礼」という訳が別に間違っているというわけではないのだが、この日本語の表現だと売られたケンカは買ってやるといった高圧的な感がぬぐえず、典故を引くことの奥深さが分からなくなってしまっている。実際には、“来而不往非礼也”という言葉の背後にのびる典故と文化的蓄積がそうした高圧的な感をうまく防いでいる面がある
というのだが
そうかな?



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