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自己肯定感

“私がよく例に出すのは、新潟で俊一くんという登園拒否をしていた子がいて、小学校でも学校に来られなかった子が、赤倉神楽という伝統芸能を地域の人と一緒に踊りながら、手と足のバランスの取れる瞬間があるのですね。その瞬間を伝統保持者が見抜いて、にこっと笑って「俊一くん、分かったね」つまり「勘を会得したのだね」ということを言うのです。それを何回か繰り返して、3カ月ぐらいで見違えるように変わりましたね。そのお話をアルフォンス・デーケンと言う死の準備教育の上智大学の先生と対談していたら、「あなたの言っていることは、ティーチャブルモーメントと言うのだ」と言いました。「教えることができる瞬間」というのがあるのだと。それは子供の気付きが変わった瞬間、子供が勘を会得したというその瞬間に、それを見抜いて、それを見抜く感性がないと駄目だと。そこで肯定的な言葉をかける。その時に、子供は「ああ、僕のことを分かってくれている」という自己肯定感が広まって、その延長線上にどんどん元気になっていくと、こういうわけです。”


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