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複雑な人格

個人でメシを食っている人、特に作家や映画監督やミュージシャンなど、なにかを表現することを仕事としている方とお会いすると、その人格的な魅力に驚くことが多い。最近そういう方がたと接する機会が多いのだが、みんなとてもチャーミングで、気さくで、真面目で素直で、そして口が悪くて、とても素敵(すてき)だ。
 音楽や小説に限らず、なにかの表現というものは、ぜんぶ心の暗い部分から出てくるのだと思う。だから、そういう暗い部分をたくさん持っていないと、そこから表現が出てこない。 
 しかしそれを仕事にしようとすれば、とうぜんそこには人付き合いとか礼儀とか、ごく当たり前のコミュニケーションが必要になる。そういうことが最低限できないと、いまのこの世の中で仕事をしていくことはとても難しいだろう。 
 いま個人の表現で世の中に出ている人は、ものすごく暗い部分と、ものすごく明るい部分を同時に持っているのではないかと思う。だから、みんなとても複雑な人格になる。そして、複雑な人格を持つ人というものは、だいたい魅力的である。


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