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この国民にしてこの政治家あり 何も不思議はない この国民にしてこのマスコミあり 何も不思議はない この国民にしてこの官僚あり 何も不思議はない この国民にして和牛券配布案 何も不思議はない 防護服もマスクも用意せず新型コロナの診療をしろという ビニルの雨がっぱを寄付してくれと大阪府が宣伝する 雨がっぱで新型コロナの診療をしろというこの国民 患者は国民なのに不思議である

この国民にしてこの政治家あり
何も不思議はない
この国民にしてこのマスコミあり
何も不思議はない
この国民にしてこの官僚あり
何も不思議はない
この国民にして和牛券配布案
何も不思議はない
防護服もマスクも用意せず新型コロナの診療をしろという
ビニルの雨がっぱを寄付してくれと大阪府が宣伝する
雨がっぱで新型コロナの診療をしろというこの国民
患者は国民なのに不思議である


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皆さん、お互い、もう一度、新型コロナに対する心構えを新たにしましょう。 アメリカでも感染抑え込みうまくいっていないのは大変ショックではないでしょうか。 現状で日本・東京も政府の提出する数字はなり悪い。 しかし、韓国や台湾が成功しているのですから、なにもできないわけではない。 対人接触を可能な限り減らす。 電話やPCで通信できないか、再度考えてみる。 人と会うときは、自分も相手も無症状排ウィルス者ではないかと仮定してみる。そのうえでなるべく短時間で感染しないように。 飛沫感染対策。マスク着用、うっ

皆さん、お互い、もう一度、新型コロナに対する心構えを新たにしましょう。
アメリカでも感染抑え込みうまくいっていないのは大変ショックではないでしょうか。
現状で日本・東京も政府の提出する数字はなり悪い。
しかし、韓国や台湾が成功しているのですから、なにもできないわけではない。
対人接触を可能な限り減らす。
電話やPCで通信できないか、再度考えてみる。
人と会うときは、自分も相手も無症状排ウィルス者ではないかと仮定してみる。そのうえでなるべく短時間で感染しないように。
飛沫感染対策。マスク着用、うっかりマスクを顎にずらしたりしない。部屋にいるなら、送風と換気をしっかり実行する。季節もいいのだから、窓を開ける。
接触感染。ATM、エレベータのボタン、手すり、書類、フォルダ、共用電話やPCなど、前の人がウィルスを残していっているかもしれない。その可能性を考えて、ATM、エレベータのボタン、などは自分用の「押す道具」を用意する。使ったら、ウィルスを広げないように「キャップ」をつけて、ポケットに入れる。
手指を介して、口、鼻、目など粘膜部からウィルスが侵入するので、触らないようにする。手指は石鹸を付けて手洗いをする。
全身状態を良好に保ち、免疫力を維持する。睡眠、食事、運動、ストレスコントロールなどを考え直してみる。
韓国や台湾では実際に成功しているのですから、ひとりひとりが注意して乗り越えましょう。


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緊急事態宣言、全国拡大を受けて秋田県の佐竹知事「そもそも秋田の場合、郡部については普通の時も人が歩いてませんので、あまりピンとこないと思います」

緊急事態宣言、全国拡大を受けて秋田県の佐竹知事「そもそも秋田の場合、郡部については普通の時も人が歩いてませんので、あまりピンとこないと思います」


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コメディ「ウディ・アレンの6つの危ない物語」 まあまあなんと饒舌。

コメディ「ウディ・アレンの6つの危ない物語」
まあまあなんと饒舌。


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“先日聞いた、興味深い話を。  とある会社に、悪い人じゃないですが、とにかく仕事ができない人がいるんだそうです。何をやってもダメ。失敗ばかり。  ただ、ありとあらゆる失敗をしているから、ありとあらゆる失敗のリカバリー方法を知っていて、なので何かアクシデントがあったら、まずその人に聞きに行くそうです。これって、何らかの教訓を含んでますよね。  ただ、本当に仕事はできないんだそうです”

“先日聞いた、興味深い話を。
 とある会社に、悪い人じゃないですが、とにかく仕事ができない人がいるんだそうです。何をやってもダメ。失敗ばかり。
 ただ、ありとあらゆる失敗をしているから、ありとあらゆる失敗のリカバリー方法を知っていて、なので何かアクシデントがあったら、まずその人に聞きに行くそうです。これって、何らかの教訓を含んでますよね。
 ただ、本当に仕事はできないんだそうです”


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“人間は嫌な状況が続くと、悲惨な結果を招いてもいいから、とにかく早く終わってほしいと願うようになる”

“人間は嫌な状況が続くと、悲惨な結果を招いてもいいから、とにかく早く終わってほしいと願うようになる”


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子供と一緒にいることがこんなにも苦しい

"RT 幼稚園行かせたらコロナヤバイけど、家にいられたら私がヤバイんだよ。前も言ったけど私というか私が息子殺してしまう可能性がヤバイ、あとは私が死ぬか。行かせた方が生存率高いのでは?まである。なんかもうどうにもならないね"
"自分がエゴで生み出した自分自身の子供と同じ空間にしばらくいるだけで、「殺したい」と言い出すことと、それに何千もの賛同が集まることの異常さに、決して感覚を麻痺させてはいけない。"


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マーズの経験に学んだ

韓国で新型コロナへの対応がうまくいったのは、マーズやジカ熱の経験があって、対応組織がすでに作られていて、人もいた。さらに民間検査会社が結構たくさんあって、検査させろという圧力も強かった。一方で日本は、マーズやジカ熱の時、あまり強い対策をとらないで自然な感じで通り過ぎた経験があり、今度もそういう経験に頼った。とかの意見有り。


命か経済かの二者択一ではもちろん命だけれども、それは現実的ではない、命が助かった後に必ず経済問題に直面するとの意見。新型コロナで死亡しなくても、経済苦から自殺したらどうなんだとの意見。しかしまた、だから和牛券だとかの極端な意見。V字回復と言っても、結局観光に頼るのかと思うと明るい気持ちになれない。

危機になると観光は真っ先に捨てられて誰も来ない。危機になるとマスクや防護服や消毒薬が必要で、取り合いになり、備蓄もない。これは普段から、儲けやすい商売で儲けておけばいいやという安易な考えがあるからだろう。危機の時にも生活必需品は自分たちで供給できるようにしないといけないのかなと思うだろう。生活必需品、基本食料、エネルギー、医薬品などは、どんな危機になっても維持できるようにしておかないと、外交ができない。困難な局面で日本にどんなカードがあるのか。防護服くれないなら観光停止するぞと言っても交渉にならない。


日本領土内の外国人所有の土地不動産を全部没収して国有にするというカードはどうだろうという意見はある。







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新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の対象地域から、茨城県内のパチンコ店を訪れる客が目立っている。対象地域内でパチンコ店の休業が増える一方、県内では多くの店がこれまで通りの営業を続けている。首都圏外へパチンコ遠征 続出

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の対象地域から、茨城県内のパチンコ店を訪れる客が目立っている。対象地域内でパチンコ店の休業が増える一方、県内では多くの店がこれまで通りの営業を続けている。首都圏外へパチンコ遠征 続出


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防護服、アイシィールド、マスク、手袋、人工呼吸器などの不足が言われていて、

防護服、アイシィールド、マスク、手袋、消毒薬、人工呼吸器などの不足が言われていて、
とりあえず、必要な病院に防護服、アイシィールド、マスク、手袋くらいは配置したいものだが、
なぜできないのだろう
コロナ被害が顕著な諸国で取り合いになっているのだと説明されるがなぜ取り合いに負けるのだろう。
飛行機が飛ばなくなったのでCAさんが防護服を縫製するとかの話も出ていたが誤情報であってほしいものだ。


簡単に言えばまず新型コロナの法律上の区分を変更からはじまり、

ベッドの確保、かかりつけ医・無症候者ホテル・中等度病床・高度病床の連携確認、検査能力の確保、役割分担の明確化、医療資材の供給確保(買い付け担当、輸送担当、最適分配を決定する係)、医療人材の疲弊を防ぐためのローテーション、市民への啓蒙、市中感染の程度を把握するための統計的検査、治療薬、ワクチン、検査薬の開発。これらを理解し統合できる司令塔が必要。











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新型コロナ対応の「新宿モデル」 新宿区、「コロナ検査スポット」「病状に応じた受け入れ」体制整備  東京都新宿区は4月15日、記者会見を開き、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)医療提供新宿モデル」をスタートさせることを公表した。PCR検査を行う「新宿区新型コロナ検査スポット」を、国立国際医療研究センター(NCGM)病院に委託して、区医師会などと協力しながら運営するとともに、軽症から重症まで病状に応じた受け入れ体制の構築を目指す。  新宿区、国立国際医療研究センター病院を含む区内の8病院、新宿

新型コロナ対応の「新宿モデル」 新宿区、「コロナ検査スポット」「病状に応じた受け入れ」体制整備
 東京都新宿区は4月15日、記者会見を開き、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)医療提供新宿モデル」をスタートさせることを公表した。PCR検査を行う「新宿区新型コロナ検査スポット」を、国立国際医療研究センター(NCGM)病院に委託して、区医師会などと協力しながら運営するとともに、軽症から重症まで病状に応じた受け入れ体制の構築を目指す。
 新宿区、国立国際医療研究センター病院を含む区内の8病院、新宿区医師会、薬剤師会など関係者がタッグを組み、迅速な検査体制の確立と、同病院をはじめ、重症患者を受け入れる病院の負担軽減を図り、“医療崩壊”を防ぐのが狙い。
 COVID-19の感染者の急増に伴い、ベッドが逼迫する中、注目される先駆的なモデルと言える。早ければ来週からのスタートを目指す。新宿区は現時点では3カ月間の運営を想定、1カ月当たり約5000万円の予算を用意する。
 会見した新宿区長の吉住健一氏は、「区内の感染者数は、3月後半までは1日20人弱だったが、3月後半から急増し、4月13日時点では177人だった。これ以上、感染者数が増えると“医療崩壊”につながる」と危機感を募らせ、COVID-19の感染拡大に伴い、迅速な検査体制と病状に応じた診療体制の構築が必須であると強調。
 国立国際医療研究センター理事長の國土典宏氏も、「新宿モデル」で重症患者の治療に専念できるようになるとし、「“医療崩壊”が懸念される中で、主な病院との協力の下、モデルを構築できることを大変うれしく思っている。こうしたモデルが他の地域に広がっていけば」と期待を込める。同センター病院では、3月上旬から「発熱外来」を設けて、COVID-19に対応してきた。最近の1日の外来患者は100人超で、うちPCR検査陽性は3割を超すという。入院患者は現時点で40人強、人工呼吸を必要とする重症患者は6人、ECMOで治療中の患者は2人。「ほぼフル稼働し、入院はキャパシティーがギリギリの状況」。
 新宿区医師会長の平澤精一氏は、「感染者数の増加で、発熱外来を維持することが難しいと聞いた。国立国際医療研究センター病院に重症患者に専念してもらうために、それに代わるシステム構築に私たちが協力することが必要だと判断した。このモデルでは、かかりつけ医がスタートラインとなる。かかりつけ医の役割が非常に重要になっている」と気を引き締める。同医師会では、「新宿モデル」に協力要請する医師を手挙げ式で4月14日から4月17日まで募集中だ。
 対象は新宿区内の医療機関を受診した紹介患者
 「新宿モデル」は、従来の帰国者・接触者センター、外来とは別に運営、COVID-19感染者の増加に備える。帰国者・接触者センターは保健所対応だが、「新宿モデル」は新宿区内の医療機関が最初の窓口となる点で異なる。「(帰国者・接触者センターの方式では)まず保健所に相談していただいて、(COVID-19の)症例定義に該当するか否かを検討し、帰国者・接触者外来に紹介するという流れだったので、多少手間がかかった。新宿モデルでは、医療機関を受診した患者が紹介状を直接持ってくれば検査を受けられるようになるので、簡略化される」(新宿区保健部長、保健所長の高橋郁美氏)。
 平澤氏が言及したように、「新宿モデル」のスタートラインは、新宿区内の医療機関。ここを受診し、COVID-19疑いとして紹介された患者が、「新宿区新型コロナ検査スポット」でのPCR検査の対象だ。現行の「発熱外来」を同スポットに変更。「発熱外来」には4ブースあり、現在は午前中のみの運営で1日最大100人程度の対応が可能。これに対し、「新宿区新型コロナ検査スポット」は、午後の運営も想定しており、最大200人程度に対応できる見通しだという。参加8病院、新宿区医師会が協力し、「医師、看護師、臨床検査技師」というチームを複数構成、運営にあたる。職種によって異なるが、医師の場合、日当は4万円を予定。
 例えば区内の医療機関を受診した患者の場合、翌日には「新宿区新型コロナ検査スポット」で検査を受けられる見通し。午後も運営するようになれば、当日中の検査も可能になる。症状が重い患者はその限りではなく、即検査、入院も当然ながらあり得る。
 ホテル等での療養にも区医師会らが参画
 現在はPCR検査で陽性になれば入院対象で、その調整は保健所が行っている。東京都では、COVID-19用にホテルの確保を進めており、4月17日からリスクが低いと判断すれば、最初からホテルや自宅での療養とし、病床に余裕を持たせる予定だ。「新宿モデル」では、病状に応じた患者の振り分けも、保健所と参加8病院、東京都が協力して行う。「今は、入院調整が困難な状況になっている。ベッドコントロールも総動員でやっていただければ、保健所は疫学調査などにより力を注ぐことができる」(高橋氏)。
 ホテル等での療養は、これまでは退院後の経過観察者が対象で、保健所が日々健康管理を行っている。今後は最初から入院せずに自宅等で療養する患者も加わり、区医師会などが協力して、診療などにあたる。「軽症と判断されても、重症化する恐れがある」と平澤氏は述べ、医師が関与する重要性を指摘する。


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やめよう札舐め(スーパーレジ係より)

スーパーレジ係の苦悩


スーパー店員ですがこないだ普通に菌扱いされました。とても悲しかったです。
ずっと働いててやだな!って思ってたお札舐めるお客様!コロナがすごく流行っている今も!舐めて出してきます。
後お客様と従業員の間にビニールをつけたのですがそのビニールをめくる人もいますやめてほしい
ーー
毎日必ずクレームが来る
緊急事態宣言出ても関係なくテーマパーク並の行列
間隔をあけて欲しいとお願いするも無視され、怒鳴られる
安い時給で何の保証も無い
感染リスクは、かなり高い
サッカー台は、3密守られない
外出自粛って意味ない
スーパー激混み
ーー
スーパーなどに家族総出で来ないでください。ましてや家族全員でレジに並ばないでください。
マスクをしてないお子さんも多く見かけます。嫌がるのはわかります。
でしたら、どなたかがお家で見ててください。
店内で遊ばせないでください。
ーー
スーパーでアルバイトしてた時。
すごく優しそうな人に
なんで在庫ないの?本当はあるんでしょ?今すぐ出せよって、殺される勢いで怒鳴られ。
ーー
例えば会計で…
・イヤホンしたまま
・通話しながら
・終始無言
・無言でQRコード提示
・商品、お金を投げてくる
・命令口調、タメ口
・過度な要求(商品サイズより大きいレジ袋に等)
ーー
店の顔だ!とは上手く言ったもんだ。自分はいちごをカゴの一番下に入れてきて 上からキャベツとか カゴいっぱいに乗せて持ってくるのに
『あーいちごがつぶれちゃうー』 
ーー
「自粛お願いします」なんてTVでは言うけど、毎日家族連れで来たり、高齢者の人達は他の人達と会話する為に来たり、やたら店員に高圧的な態度取ったりするからね。ウイルス遮断用のカーテンも文句言うし、札は唾つけて来るし、最悪だよ。
ーー
マスク.アルコール除菌.ウェットティッシュ は全国的に品薄で滅多に入荷しません。毎日この事で対応する店員もうんざりしてます。どうかご理解ください。
ーー
コロナの影響で品切れが…。って貼り紙してるのに
なんでこの商品ないの!ってキレてくる客どうにかしてほしい
ーー
お年寄りを老害扱いする人が多くてビックリ! 横暴な人は論外ですが、いずれ誰もが行く道ですよ。
マスクありますか?←探し回るのがしんどいのかもしれない。
POPみてよ←目が見えずらくて気づかないのかもしれない。
ーー
私もスーパーでバイトしてるけどやっぱりマスクつけてないのは高齢者か子供が多い気がするよ。
ーー
お客様もストレスたまってるのかもだけど、態度の酷い人が増えたなぁと、、、
ーー
スーパーでは、レジさんが動けない状態で、何百人もの他者が次々と接近します。これが毎日。中には感染予防に無頓着な人も結構います。いくら対策してても不安になるよ。
皆様の感染予防マナー、本当にお願いします!
ーー
スーパー業界だけでなく、どこの業界でも問題なのは個人のクレーマー。法律を知らないのか、犯罪ギリギリくらいのクレーマーが増えていて本当に迷惑。自分がどれだけ悪質な行為をしているのか自覚するためにも、どんどん捕まればいいと思います。
ーー
やめよう札舐め
ーー
スーパーに家族連れて来る奴等が多すぎる・・・。 しかもマスクしてないで来るから大迷惑・・・。 家族連れて来る奴等がスーパーでコロナウイルスに感染したら家族全滅の恐れがあることを自覚していただきたい・・・。 あとはスーパーは遊び場所ではないということを躾しろ!
ーー
スーパー業界団体「品薄や混雑にキレる客のせいで辞めたがる店員が続出してる」
ーー
お年寄りの方はもうごめんなさい、論外。何言っても無理なんだなって諦めの領域です、個人的には。発注制限かかってたり、そもそも発注できない商品(パスタや納豆)に対して説明しても『なんで無いの?』もう自分で製造元に電話して。
ーー
男女マスクせずデカい声で話しながら夜に買い物来るのなんなの?このご時世迷惑極まりないなの分からない?恐れ入りますって言っても退かないし、邪魔でしかない。特に女性。耳障りな高くてデカい声で喋らないで。地味に多いよ、まだ危険度が分かってない若い人。
ーー
『入場制限』これは本当に実施してほしい。無駄に来る客が多すぎる。店員も人間なので買い物するし、食べ物がないと生きていけないのは分かっています。ただ不要不急の客が多すぎるんです。買う物の量の制限があるなら買い物に来る人がスーパーに入れる制限も設けて。
ーー
張り紙読めないし。
家族全員でくるし赤ちゃん連れ多いし指に唾つけて金出すし間隔開けて並ばないしフケだらけの頭でマッサージチェアで寝るし健康器具で子供を遊具がわりに遊ばせ放置してるし、
何も買わずに徘徊してるし
何しに来てる?
ーー
マスクしてるのにわざわざずらして指舐めてお札やカード取り出す方
ーー
現在のお客様の苦情は
自粛とかのストレス発散にしかみえないです。些細なミスや欠品も捲し立てられるように言われるようになりました。正直今お客様怖いです。子供も走り回ったりペタペタ触っていたり…見ててハラハラします…
ーー
イヤホンしたまま来る客の嫌なとこって声が超小さいことを自覚しないこともあるんだよね。耳塞がって内耳で聞こえる音量で会話しようとするからめちゃめちゃ声が小さくなる。
ーー
スーパーに限らず、家族連れでぞろぞろ来て店内をうろつき、些細なものを買っていく。子供を遊ばせる人もいる。買い物という行為をこの事態の時にレジャーにしている人がいるって聞いた。非常事態宣言の意味をよく考えて欲しい。
ーー
普段スーパーマーケットに行かへん人が行きだしたんやな。「俺様は大企業の平社員なんだ!エライんだぞ!」というマウンティング的なやつ?
ーー
やってもらって当たり前
エコバックにつめてもらって当たり前(買ったものは自分で入れろ怒りマーク怒りマーク怒りマーク)
営業してて当たり前
労りの言葉なんてかけてもらったことない
客の大半は当たり前精神で来る
ーー
何故かいつも見ないお客さんがちらほら。関東ナンバーもたくさんみる。
自粛って言ってんのに生後何ヶ月ぐらいの赤ちゃんをだっこして買い物に来る。
マスクは並んで買うのに付けてこない。
土日に集中してレジの援助なりっぱなし。なぜ家族で買い物に来るんですか。
みんな距離近いし。
ーー
お札に唾つけるのやめてください
ーー
レジにはビニール幕がお客様との間に設置されました
が、全方位ではないので、死角から「ちょっといい?」と、やって来る方がいます
なんのためのシールドかわかりません
ーー
透明のシートも隙間まみれでほとんど意味ないし、咳ぶっかけられるし
ーー
買い物は1人で行って下さい!大事なお子さんを
コロナ感染から守る為
ーー
いやー今日も大変でした……
年金支給日と言うことで凄い
お客さん来ました!
売上は確かに上がりましたが……
社員の不満も更に向上しましたよ?
ーー


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" インドでコロナ騒動で活動自粛していたら空気が澄んで ヒマラヤ山脈が見えるようになったんだって 陸地が異動して、インドがユーラシア大陸にぶつかってヒマラヤ山脈ができた 伊豆半島が日本列島にぶつかって富士山ができた "

"
インドでコロナ騒動で活動自粛していたら空気が澄んで
ヒマラヤ山脈が見えるようになったんだって
陸地が異動して、インドがユーラシア大陸にぶつかってヒマラヤ山脈ができた
伊豆半島が日本列島にぶつかって富士山ができた
"


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新型コロナウイルスの被害で、米国は感染者、死者の数で世界最悪になった。疾病対策センター(CDC)による封じ込めは失敗し、収束の兆しは見えない。「世界最強」と言われたCDCに何が起きたのか。

 新型コロナウイルスの被害で、米国は感染者、死者の数で世界最悪になった。疾病対策センター(CDC)による封じ込めは失敗し、収束の兆しは見えない。「世界最強」と言われたCDCに何が起きたのか。
 「へき地の村から始まったアウトブレーク(疾病の発生)が、36時間であらゆる大陸の大都市に届いて、世界危機を引き起こすことだってある。国境を越えなくても米国の経済に打撃を与える」
 米疾病対策センター(CDC、本部ジョージア州アトランタ)で世界保健担当上級顧問だったジョーダン・タッペロ氏が2017年に記した言葉だ。
 感染症対策の世界で「世界最強」の機関とされるCDCは、「国境に到達する前に疾病と闘う」ことを21世紀の使命の一つに掲げる。全米と世界各地に医師や研究者など1万4千人以上の職員を抱え、「米国の安全保障のため、世界中の新たな病原体や疾病に立ち向かう」としている。
■専門家軽視の行動
 タッペロ氏の言葉からわずか3年後、新型コロナウイルスが世界中へ広がり、米国も直撃を受けている。トランプ米大統領が3月13日に国家非常事態宣言を発してからの1カ月間で感染者数、死者数がともに世界最悪となり、収束は見えない。
 その原因の一つとして指摘されるのは、米国の利益を最優先する「アメリカ・ファースト(米国第一)」を掲げ、専門家の意見を軽視する政権の行動だ。
 ウイルスに国境はない。CDCは「国境到達前の闘い」を実践するため、世界60カ国以上に職員を派遣し、各国の専門家とも交流を重ねながら世界の牽引(けんいん)役となってきた。02年に重症急性呼吸器症候群(SARS)が中国を襲った際、米国がCDCの専門家40人を現地に送って支援したことをきっかけに、両国間の協力も加速した。13年にH7N9型のインフルエンザが中国で発生した際は米中が共同研究を実施し、中国が開発したワクチンが米国側に提供された。
 だが、トランプ政権の下で国際保健分野は冷遇されている。政権はCDCの予算を削減しようとし、エボラ出血熱対策の教訓から設けられた国家安全保障会議(NSC)のパンデミック担当チームも18年に解体された。そこに、通商分野を中心とした米中対立が追い打ちをかけた。
 トーマス・フリーデン元CDC所長はロイター通信に「トランプ政権のメッセージは『中国に協力するな。彼らは敵だ』ということだ」と語る。同通信によると、中国版CDCに派遣されていた米国の専門家ポストは昨年7月から空席だ。米国は今年初めに中国側から武漢での肺炎の集団発生を伝えられて専門家派遣を申し出たが、認められなかった。ワシントン・ポストによると、米政府は武漢ウイルス学研究所と関係の深いテキサス大ガルベストン校経由で直接ウイルスの試料を入手しようともしたが、中国政府の介入で頓挫したという。世界保健機関(WHO)の調査団の一員として米国の専門家が中国入りしたのは2月半ばだった。
 SARSの流行期に北京の米国大使館で保健担当参事官だったデボラ・セリグソン・ビラノバ大学准教授は「医師同士、科学者同士の関係は今も良好だ。しかし、政府が互いを尊敬しあっているか、疑っているかで大きく変わる」と話す。「CDCの予算削減と米中関係(の悪化)のせいで、世界保健分野での協力は明らかに減っている」。ランド研究所のジェニファー・ブーイ氏は議会下院に提出した書面でこう指摘した。
 国際協力の代わりに、トランプ政権が1月末に打ち出したウイルス対策は、中国からの入国制限だった。だが、CDCが開発した検査キットの不備もあり、国内感染は止められなかった。
 3月に入ると米国内の各地で集団感染が判明。感染ルートをたどる「接触者追跡」が不可能になっていた。3月半ば、米下院公聴会に呼ばれたロバート・レッドフィールドCDC所長は「感染症対策にはいくつかの段階がある。我々は(感染の被害を)『軽減する』段階にある」と述べた。水際が突破されたと気づいた時には、米国内での封じ込めも失敗していた。


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メンタリスト、ブルと、法廷絡みの心理専門家の話を何回分か見て、やめた。 大草原の小さな家でも見るか。

メンタリスト、ブルと、法廷絡みの心理専門家の話を何回分か見て、やめた。

大草原の小さな家でも見るか。


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アメリカの疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC) いまのところ成功していない 日本の客船の頃は、自分たちならもっときちんとやりますよというような態度だったと思うが、いまとなっては目も当てられない。収束後も握手はしないほうがいいかもしれないなどと言って話題を提供する程度。 やっぱり新型コロナは難しいんだな。

アメリカの疾病対策予防センター(Centers for Disease Control and Prevention: CDC)
いまのところ成功していない
日本の客船の頃は、自分たちならもっときちんとやりますよというような態度だったと思うが、いまとなっては目も当てられない。収束後も握手はしないほうがいいかもしれないなどと言って話題を提供する程度。
やっぱり新型コロナは難しいんだな。


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緊急事態宣言の夜、出会いカフェは満席! 女子大生はコロナ無視でパパ活「相場は1.5万円」 「ごはんもホテルもリスクは同じ」 ゲス不倫・パチンコ・風俗通い……身バレして「社会的に死ぬ」新型コロナの恐怖 「ウイルスは人間の本性をあぶりだす」 ウイルス感染が明らかになった場合、感染者本人や濃厚接触者の行動履歴は保健所によって追跡される。 某県ではキャバクラに勤務していた女性の感染が明らかになった。いまやハリウッドスターやカナダ首相夫人でも感染する状況であり、いかなる職業でもウイルスから完全に逃

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緊急事態宣言の夜、出会いカフェは満席! 女子大生はコロナ無視でパパ活「相場は1.5万円」
「ごはんもホテルもリスクは同じ」
ゲス不倫・パチンコ・風俗通い……身バレして「社会的に死ぬ」新型コロナの恐怖
「ウイルスは人間の本性をあぶりだす」
ウイルス感染が明らかになった場合、感染者本人や濃厚接触者の行動履歴は保健所によって追跡される。
某県ではキャバクラに勤務していた女性の感染が明らかになった。いまやハリウッドスターやカナダ首相夫人でも感染する状況であり、いかなる職業でもウイルスから完全に逃れることは困難だと言えるのだが、なかでもキャバクラは客の男性とキャストが密着して会話するため、唾液などによる飛沫感染のリスクは比較的高くなる。
やがて濃厚接触者の追跡がおこなわれると、キャバクラの客だったと思われる男性数人の罹患が判明。この1人である男性会社員については、妻と小学生の息子にもウイルスの陽性反応が出ている。
彼がプライベートでキャバクラに遊びに行っており、その領収書を会社宛の経費で落としていた場合、ウイルスのせいで不正が発覚する。今後のサラリーマン人生は大丈夫なのか。
男性会社員がどのくらいの「濃厚接触」をキャバクラ嬢とおこなって感染したかが、保健所や病院から妻や勤務先に伝えられるのかも気になる。
1983年、宮内庁の東宮侍従長(男性65歳)が勤務時間中に新宿の個室付き特殊浴場に遊びに行って心臓麻痺で死亡した事件のように、マヌケな不祥事は末代まで語り継がれてしまう危険性がある。
50代男盛りの頑固部長はニューハーフヘルス(掘られる側)で感染、40代の女子校生活指導担当教師はキャンパス系イメージクラブ(セーラー服オプション2000円)で感染、30代出世株のイケメン商社マンは赤ちゃんプレイ店で前の客が使ったおしゃぶりから感染……などといった複雑な事情が周囲にバレると、たとえ肺炎が回復しても当人たちは社会的に回復できまい。
女性であっても、不倫旅行先の温泉宿で感染、マッチングアプリで探したパパから感染、推しのホストの生誕祭で集団感染が爆発、違法薬物の集団濫用パーティーでウイルスが蔓延……など、感染経路が発覚することで「社会的に死ぬ」ケースはあり得る。
そこまで悪いことをしていなくても、濃厚接触者が追跡されていく過程で、自分が外回り営業をサボってビールを飲んだりマッサージやパチンコに行ったことが職場にバレるだけでも、かなり気まずい事態にはなる。
新型コロナウイルスは、医療体制を混乱に陥れたり世界経済に巨大なダメージを与えたりするほかに、私たち庶民に聖人並みの品行方正な行動を強いるという点においても、恐るべき流行病なのである。
勤務先の過酷な処遇から逃亡した外国人技能実習生たちも、おそらくリスクが高い。彼らの多くは大都市部の中国系やベトナム系などの同胞のコミュニティ内に潜伏し、4~6人で共同生活を送りながら不法就労状態で働いている。
 逃亡実習生の間では日本の公的機関との接触が強制送還につながると考えられているため、彼らは軽犯罪の被害に遭っても警察署に行かず、軽いケガや病気では病院にも行かない。感染が蔓延した場合も、相当深刻な状態になるまで表に出ない可能性が高い。
震災発生時に不倫相手と一緒にいたことで配偶者と修羅場になったケース
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上野と秋葉原のヨドバシカメラに転売ヤーが結集、警察も出動する騒ぎ 上野ヨドバシカメラに、家庭用ゲーム機『Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)』と人気のソフト『リングフィット アドベンチャー』が大量に入荷するという情報が流れた。外出自粛でみんな欲しがっている。 →転売ヤー結集 →秋葉原でも入荷しているのではないかと噂 →転売ヤー結集 →売り場そのものが“ライブハウス状態” →整理券でもさばききれず警察出動 →店舗に行かず、《Switchネオンカラー、グレー各46,000円で買い取ります。

上野と秋葉原のヨドバシカメラに転売ヤーが結集、警察も出動する騒ぎ
上野ヨドバシカメラに、家庭用ゲーム機『Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)』と人気のソフト『リングフィット アドベンチャー』が大量に入荷するという情報が流れた。外出自粛でみんな欲しがっている。
→転売ヤー結集
→秋葉原でも入荷しているのではないかと噂
→転売ヤー結集
→売り場そのものが“ライブハウス状態”
→整理券でもさばききれず警察出動
→店舗に行かず、《Switchネオンカラー、グレー各46,000円で買い取ります。複数ある場合は値段優遇します。有楽町周辺で買い取りします》とツイッターする人も。
「この投稿を見て、大勢の主婦や学生が連絡をしてくる。僕はこうやって定価3万2970円(税込)の『Nintendo Switch』を4万6000円から4万8000円で集めるんです。そして5万1000円から5万3000 円で中国人富裕層に流しています。『Nintendo Switch』は特に中国での需要が高く、高額で転売できる。この仲介で1台あたり約5000円から7000円の利益が出ます。仲介だけなら家電量販店に並ぶ必要もないので楽なんです」


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30年に渡り景気の減速が続く日本。どれだけ現政権が自らの経済対策の「効果」をアピールしようとも、私たち庶民が好景気を実感することが出来ないのが現状です。なぜ我が国はこのような惨状に陥ってしまったのでしょうか。米国在住の作家・冷泉彰彦さんは今回、自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で、日本が「衰退途上国」に堕ちた原因を考察しています。 2020年の呪い 日経新聞というのは、日本の会社社会と言いますか、財界を代表する新聞ですが、時々妙に反省モードになることがあります。割に多いのが、年初の連載記事とい

30年に渡り景気の減速が続く日本。どれだけ現政権が自らの経済対策の「効果」をアピールしようとも、私たち庶民が好景気を実感することが出来ないのが現状です。なぜ我が国はこのような惨状に陥ってしまったのでしょうか。米国在住の作家・冷泉彰彦さんは今回、自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』で、日本が「衰退途上国」に堕ちた原因を考察しています。
2020年の呪い
日経新聞というのは、日本の会社社会と言いますか、財界を代表する新聞ですが、時々妙に反省モードになることがあります。割に多いのが、年初の連載記事というもので、今年の場合は「逆境の資本主義」という現代の資本主義論で、割と力作のようです。
その日経の「反省モード連載」の中で、最大のヒットとなったのが1997年に掲載した「2020年からの警鐘~日本が消える」だと思います。当時は、相当に話題になりましたし、単行本化もベストセラーになっています。
今年はその「2020年」に他ならないわけで、97年という時点では近未来として考えられていた「2020」という数字が現実となっているわけです。では、改めてここから「23年前」に封印された「タイムカプセル」、つまり「危機感のタイムカプセル」を開けてみるとどうなのでしょうか?
ここにその「2020年からの警鐘」の単行本があるのですが、読んだ感想を正直に申し上げるのであれば「脱力感」というような奇妙な気分があります。どういうことかというと、23年前に「こうなってはいけない」と当時の日経の記者やエコノミストたちが「危機感に駆られて」書いた内容が、その2020年になった現在では「全く危機感を感じない」からです。
まず帯からしてそうです。「先送りはもう許されない」「先の世代に『夢』ある社会を残すために、我々は何をなすべきか」「金融、司法、自治、教育など戦後システムを根底から問い直す」というキャッチコピーが、もう23年後の今見ると「脱力」せざるを得ません。まずもって、「夢」ある社会などというのはとっくの昔に消えてしまっているし、そんな表現自体が違和感を通り越して新鮮に見えるぐらいです。
そして「先送り」ですが、23年前の「許されない」という指摘にも関わらず、「金融、司法、自治、教育」のすべてについて改革は23年間という途方もない時間、堂々と「先送りされてしまっている」わけです。そうした事実を前提としますと、23年前の「先送りはもう許されない」という力の入った宣言には、何とも言えない脱力感を感じるのです。
それは「力を入れて宣言しても、どうせ可能にはならない」という無力感です。「改革なんかしなくても、夢など消えてなくなっても、どっこい社会は続いている」という沈黙の声の大きさ(矛盾した言い方ですが)から考えると、この種の構造改革論が無力であったという絶望にも似た思いかもしれません。
ですが、この「2020年からの警鐘」の本文を読み進めていくと、脱力感とか無力感というのは、戦慄に変わりました。まず強く感じられるのは、23年前に当時の人々が想像した「暗い未来予測」がそのまま実現しているということです。これはもう恐怖としか言いようがありません。まるで、日経新聞が23年前にかけた「呪い」に日本経済がそのまま縛られてしまっているかのようです。
冒頭いきなり「大手都銀の倒産」可能性が語られますが、これは96年から97年の話でこれは長信銀の金融危機としてすぐに現実のものとなります。その先の様々な記述、
無縁墓
リスク取れない日本マネー
低賃金のアニメ業界
間違う裁判官
幸福感の低い子供
研究鎖国
なくなる退職金
孤立する人々
英国病より重い
といった指摘は、2020年の現在、全てその通りとなり、そして改革は先送られそのまま問題が悪化しているだけです。正に、この本によってかけられた「呪い」がその後ずっと日本を縛っているとしか言いようがありません。
恐ろしいのは、結論の部分です。この「2020年の警鐘~日本が消える」が指摘している「日本が消える」ということの意味ですが、成長率が低下して国際経済における日本の存在感が「かすむ」ことが最大の問題で、それを「日本が消える」という表現で警告しているわけです。
具体的には、この本の236ページから237ページでは、1990年には世界のGDP総額に占める日本の割合が13.9%であったのが、このまま「構造改革が進まずに現状を放置」した場合には、2020年には9.6%になってしまう。このことを「日本が消える」と表現して危機感を訴えているのです。
では、現実はどうなったのかというと、現状は「5.9%」です。つまり、1997年の段階では、2020年には9.6%になって「日本が消える」から大変だと言ってたわけですが、現実には2019年には「5.9%」になってきているわけです。更に人口減と競争力喪失により2050年には2%になるという予測も出ています。
つまり1997年の人々の感覚からすれば、日本経済は「消える」どころか「なくなっている」に等しいわけです。そう考えると、この「2020年の警鐘」という本(日経の連載記事)の呪いというのは大したことはなく、その23年前の呪いに縛られていたというよりも、日本経済には更に強い「自縛」とでも言うべき呪いがかかっており、そのために経済が「消えた」と言って良いと思います。
ところで、この実際の2020年にはそのような「経済が消えた」という論調が急に増えてきました。成功の味覚を知っている世代がどんどんリタイアしていて、文句を言われることが減ったということもありますが、衰退という事実が隠せなくなっている中では、「日本は途上国になった」とか「先進国ではない」という言い方がごく自然になったということがあります。
この種の「日本は途上国になった」論については、2つ指摘しておかねばなりません。
1つは、「途上国になった」という指摘は必ずしも正しくないということです。途上国というのは実は省略した言い方で「発展途上国」という意味ですが、日本はこれには当てはまらないからです。何故ならば、日本は「発展の途上」ではなく、「縮小・衰退の途上」だからです。
この区別というのは重要です。なぜならば、人類の史上の中でこれだけの規模の経済が、これだけのスピードでまっすぐ衰退の方向へ突っ走っているという例はないからです。具体的に言えば、1990年前後をピークに、30年間ずっと一直線に衰退している、これは非常に珍しい事例です。また、衰退の前に明白な繁栄があったというのも珍しいです。
勿論、そこには可能性もあります。成功している部分、かつて成功していた部分を大切にして、それを広げていく中で全体を再度繁栄の方向に転換することはできるかもしれません。ですが、過去30年、それはできなかったという事実は重たいものがあります。
そうではなくて、衰退途上国には独自の問題があります。1つは、過去の成功体験を記憶しているために、いつまでも「昔の発想の延長で」考えてしまうという愚かさです。それとは別に、諸外国がまだまだ日本の経済力を当てにしているので、「貧しくなったのにODAを出し続ける」とか「外タレのギャラが高い」とか「TVの放映権料を吹っかけられて結局は中継できない」といった情けない状況が生まれたりもします。
最大の問題は、先進国時代の「贅沢な安全基準」「大き過ぎるインフラ」「要求の高い市民や消費者」といったものを抱えているために、ただでさえ過大となっている社会維持のコストが重くのしかかっているという問題です。これは、昨年秋の台風15、19、21号でイヤというほど思い知らされた問題です。
とにかく、全体が大きく沈みつつある中で、部分的に過去の先進国時代の制度やインフラが残っていて、これが悪い作用を起こしている、その一方で過去の成功体験の延長上でしか発想できない…これが「衰退途上国」の特徴であると言わざるを得ません。
2つ目は、そうは言っても何もかもを破壊してしまって、まっサラの状態から再出発すればいいとか、日本をゼロベースで再構築すれば良いというわけではないということです。また、このまま衰退に身を任せて、家族を形成するのを諦め、生活水準や平均寿命は徐々に切り詰めて行けばいいということでもないということです。
まず必要なのは、現在の日本で何が起きているのか、何が問題で、何を失いつつあるのかといった「現状把握」をすることです。全ての改革、全ての生存への作戦はそうした現状認識から始まると思います。
改めて5つの問題を指摘したいと思います。
1つは製造業から金融・ソフトといった主要産業のシフトに対応できなかったこと。また自動車から宇宙航空、オーディオ・ビジュアルからコンピュータ、スマホへと「産業の高付加価値化」にも失敗したこと。
2つ目は、トヨタやパナソニックなど日本発の多国籍企業が、高度な研究開発部門を国外流出させていること。つまり製造部門を出すだけでなく、中枢の部分を国外に出してしまい、国内には付加価値の低い分野が残っているだけという問題。
3つ目は、英語が通用しないことで多国籍企業のアジア本部のロケーションを、香港やシンガポールに奪われてしまい、なおかつそのことを恥じていないこと。
4つ目は、観光業という低付加価値産業をプラスアルファの経済ではなく、主要産業に位置づけるというミスをしていること。
5つ目は、主要産業のノウハウが、最も効果を発揮する最終消費者向けの完成品産業の分野での勝負に負けて、部品産業や、良くて政府・軍需や企業向け産業に転落していること。
この5つの結果として、日本型空洞化が日本経済を蝕んでいるのだと思います。1997年の人々が「このままでは2020年には世界のGDPの9.6%」というシェアまで落ちてしまう、そうなれば「日本が消える」と真剣に心配していたわけですが、実際の2020年になってみたら「9.6」どころか「5.9」という「地をはうような状況」になっているわけです。
日本型空洞化の研究、今年もこれは大きなテーマとして参りたいと思います。


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新型コロナウイルスの感染者が急増する都市部から地方へ逃れる「コロナ疎開」が問題視されている。ネット上では緊急事態宣言の発令前後に「東京脱出」というキーワードが話題になり、都市部からの流入が増えた別荘地では戸惑いの声が上がる。  秋田県では今月2日、東京都内から実家に帰省中だった10代女性の感染が発覚し、看護助手の母親も感染していたことが判明した。佐賀県でも、都内から帰省中に陽性と判明した30代女性の母親と祖母がそれぞれ感染したケースがあり、同様の例は各地で相次ぐ。  「蔓延(まんえん)する首都圏から比較的

新型コロナウイルスの感染者が急増する都市部から地方へ逃れる「コロナ疎開」が問題視されている。ネット上では緊急事態宣言の発令前後に「東京脱出」というキーワードが話題になり、都市部からの流入が増えた別荘地では戸惑いの声が上がる。
 秋田県では今月2日、東京都内から実家に帰省中だった10代女性の感染が発覚し、看護助手の母親も感染していたことが判明した。佐賀県でも、都内から帰省中に陽性と判明した30代女性の母親と祖母がそれぞれ感染したケースがあり、同様の例は各地で相次ぐ。
 「蔓延(まんえん)する首都圏から比較的穏やかな長野県で過ごしたいとお考えかもしれませんが、自粛要請の趣旨をもう一度考えて」。ツイッターでこう呼び掛け、いち早く「コロナ疎開」の動きにくぎを刺したのは長野県佐久市の柳田清二市長だ。隣接する軽井沢町は全国有数の別荘地で、緊急事態宣言前から都市部の住民の流入が目立っていた。
 軽井沢観光協会の工藤朝美事務局長は「軽井沢は別荘族のおかげで生活できている人も多く、『来ないで』とも『ウエルカム』とも言えない。別荘も自宅なので、不要不急の外出とも言いにくい」と複雑な胸中を明かした。藤巻進町長も「別荘の方たちに来るなとは絶対に申し上げるつもりはない」と言葉を濁す。
 公衆衛生学が専門の斎藤玲子・新潟大教授は、「スペインでも首都から別荘地への避難が感染を広めた。医療が脆弱(ぜいじゃく)な地域で集団感染が起きれば、医療崩壊は免れない」と警告。「地域で濃淡をつけて行動制限を呼び掛けると、感染急増地域からの避難を招く。フランスのように地域差を設けず、全国一律にするのも効果的かもしれない」と話した。(2020/04/13-13:22)新型コロナウイルスの感染者が急増する都市部から地方へ逃れる「コロナ疎開」が問題視されている。ネット上では緊急事態宣言の発令前後に「東京脱出」というキーワードが話題になり、都市部からの流入が増えた別荘地では戸惑いの声が上がる。
 秋田県では今月2日、東京都内から実家に帰省中だった10代女性の感染が発覚し、看護助手の母親も感染していたことが判明した。佐賀県でも、都内から帰省中に陽性と判明した30代女性の母親と祖母がそれぞれ感染したケースがあり、同様の例は各地で相次ぐ。
 「蔓延(まんえん)する首都圏から比較的穏やかな長野県で過ごしたいとお考えかもしれませんが、自粛要請の趣旨をもう一度考えて」。ツイッターでこう呼び掛け、いち早く「コロナ疎開」の動きにくぎを刺したのは長野県佐久市の柳田清二市長だ。隣接する軽井沢町は全国有数の別荘地で、緊急事態宣言前から都市部の住民の流入が目立っていた。
 軽井沢観光協会の工藤朝美事務局長は「軽井沢は別荘族のおかげで生活できている人も多く、『来ないで』とも『ウエルカム』とも言えない。別荘も自宅なので、不要不急の外出とも言いにくい」と複雑な胸中を明かした。藤巻進町長も「別荘の方たちに来るなとは絶対に申し上げるつもりはない」と言葉を濁す。
 公衆衛生学が専門の斎藤玲子・新潟大教授は、「スペインでも首都から別荘地への避難が感染を広めた。医療が脆弱(ぜいじゃく)な地域で集団感染が起きれば、医療崩壊は免れない」と警告。「地域で濃淡をつけて行動制限を呼び掛けると、感染急増地域からの避難を招く。フランスのように地域差を設けず、全国一律にするのも効果的かもしれない」と話した。(2020/04/13-13:22)


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健康な若者が死に始めた。新型コロナ拡大のイタリアは日本の明日 新型コロナウイルスによる感染症の死者が1万3,000人以上と、震源地中国を超えてしまったイタリア。深刻な医療崩壊が起きているとの指摘もありますが、現地は今、どのような状況となっているのでしょうか。

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健康な若者が死に始めた。新型コロナ拡大のイタリアは日本の明日


新型コロナウイルスによる感染症の死者が1万3,000人以上と、震源地中国を超えてしまったイタリア。深刻な医療崩壊が起きているとの指摘もありますが、現地は今、どのような状況となっているのでしょうか。今回の無料メルマガ『クリエイターへ【日刊デジタルクリエイターズ】』では、執筆者のひとりでローマのマンガ学校で講師を務めるMidoriさんが、イタリアの現状をレポート。さらに「今の日本は3月始めのイタリアと同じ」とし、「感染爆発した国の様子を見て正しく警戒してほしい」と強く訴えています。


イタリアからのお願い「絶対に甘く見ないでください」

ローマ在のMidoriです。


とりあえず、中国を除いて世界一(今、二番目か)の感染者数を誇る、イタリアに在住する者からのお願いです。


パニックを起こすのも怖いですが、甘く見ないで欲しいと思います。まだ感染者数が少ないうちになんとか食い止めて、ワクチンや治療薬ができるまで抑えてほしい。


閉じた空間で大人数が集まるところを避け、頻繁な手洗い、うがい、洗面が必須です。あらゆる石鹸の泡の成分が、ウィルスの水溶部分と油溶部分を切断して繁殖できなくするようです。


ちなみにイタリア人は、あらゆる洗剤の一人あたりの消費量が世界一というくらい清潔な国民です。でも、ハグと握手の挨拶習慣と、集まって食べてだべるのが大好きなところがアダになったと思います。


とうぞ、頻繁な手洗い、咳やくしゃみをするときは手で覆うのではなく腕で(手で覆ったら手にウィルスが付着して、その手であちこち触るとまずい)、ということを守って、食い止めてください。お願いします。


今、日本全国の累計感染者数はイタリアにおける3月始めと同等です。イタリアでは10万人を越えるのに、一か月しかかかってません。


「イタリアの医療機関がなってないんだろ」「イタリアではハグするから、こっちはしないし」など、「ウチは違うから大丈夫」と思いたいための言い訳を捜さないでいただきたい。イタリアでも、中国でこの感染が始まった時は似たようなことを言ってました。人間の性です。


医療や細菌学などの知識はまったく持っていませんが、素人目にもこのウィルスはこれまでのウィルスと性格が違うと感じます。


いろいろ読んだところ、我々高等動物のDNAは二重螺旋でどこかがエラーを起こしても修復するそうですが、ウィルスは一重でエラーが起こるとそのまま継続して行くので変異しやすいそうです。


だから、去年のインフルエンザのワクチンは、今年は効かなかったりするんですね。このウィルスは感染力が強く、エラーを起こす、つまり変異を起こす場が多いので、変異の速度が凄いように思えます。


イタリアでも当初は、重篤になるのは高齢者か糖尿病などの既存症を持った人だけ、と言われていて実際そうだったのですが、ここへ来て、健康な若者が死亡するケースが出て来ています。先日、26歳のボーイスカウト隊長を務めていた青年が、この新型コロナで亡くなりました。


では、以下、イタリアからのレポートです。


数字で見る現状

3月1日から3月31日までの累計感染者、死亡、回復した人の数を一日置きに並べていきます。たまに、データが見つからずに、一日おかずに翌日の集計数のこともあり。数字が語るものをぜひ読み取って欲しい。


3月1日:累計感染者数:1,694人、累計死亡:41人、累計回復者:83人(興味深いデータとして、この日までに検査した人21,127人で92%が陰性の結果がでている)

3月3日:累計感染者数:2,502人、累計死亡:79人、累計回復者:160人(この時点で専門家諸氏は、次の一週間から10日で疫病の勢いがわかるだろう

としていた)

3月5日:累計感染者数:3,858人、累計死亡:148人、累計回復者:414人

3月7日:累計感染者数:5,883人、累計死亡:283人、累計回復者:160人

3月9日:累計感染者数:9,172人、累計死亡:463人、累計回復者:724人(イタリア全土をレッドゾーンとする首相令)

3月11日:累計感染者数:12,462人、累計死亡:827人、累計回復者:1,045人

3月13日:累計感染者数:17,660人、累計死亡:1,286人、累計回復者:1,439人(専門家諸氏の発言から10日目、感染者数が約7倍になっている)

3月15日:累計感染者数:24,747人、累計死亡:1,809人、累計回復者:2335人

3月17日:累計感染者数:31,506人、累計死亡:2,503人、累計回復者:2,941人

3月19日:累計感染者数:41,035人、累計死亡:3,405人、累計回復者:4,440人

3月21日:累計感染者数:53,578人、累計死亡:4,825人、累計回復者:6,072人

3月23日:累計感染者数:63,927人、累計死亡:6,077人、累計回復者:7,432人

3月24日(25日のデータ見つからず):累計感染者数:69,176人、累計死亡:6,820人、累計回復者:8326人

3月27日:累計感染者数:86,498人、累計死亡:9,134人、累計回復者:10,950人

3月29日:累計感染者数:97,689人、累計死亡:10,779人、累計回復者:13,030人(この日現在、感染者は73,880人、前日比の増加率が5.64%と、3月半ばの10%から見ると落ちている)

3月31日:累計感染者数:105,792人、累計死亡:12,428人、 累計回復者:15,729人(感染者の増加率3.9%)

ざっと見るだけでも、感染力のすごさがわかる。


感染者数のうち、感染が始まった北イタリアのロンバルディア州(ミラノが州都)がその3割強を占める。エミリア・ロマーニャ(州都ボローニャ)、ベネト(州都ベネツィア)、ピエモンテ(州都トリノ)を含めた北イタリア4州(隣り合っている)を合計すると7割になる。


人口の少ない南イタリアのバシリカータとモリーセは、感染者が二桁で極度に少ない。逆に「あんな所にも」飛び火してるのか、と驚いてしまうけど。


今、日本での累計感染者数はイタリアの3月始め。絶対に油断は禁物です。


日本でもニュースになっている、医療崩壊を起こしているのは北イタリア、特にロンバルディア州のベルガモ市。ベッドは満杯で隔離する病室も一杯。亡くなった方を荼毘に付すことにしたが、その習慣がなく荼毘設備がわずかなので追いつかない。棺桶も追いつかない。遺体を収める墓地も空きがなくなり、州外に運び出す軍のトラックの列の写真に心痛んだ。


ベルガモ市では感染のおそれがあるため、葬儀屋が遺体処理を施したり、葬式用の服に着替えさせたりすることを禁止。


亡くなると、神父さんが遺体に香油を与えて最後の秘儀を行うが、そのために50人以上の神父さんが感染して亡くなっている。これは市としては禁止はできないのだろうな。


病室の不足を補うために、ミラノでは見本会場を簡易病室に改造。インテリア、車、ファッションなどの重要な国際的見本市が開かれる場所。コロナの騒ぎが収まらなくては、見本市の開催はないからこれは良い案。


病室が足らないことを受けて、クルーズ船運行会社のMSCが、船を検査で陽性と出た人の待機場所に使う提案をした。何千人も居住させることができるし、食事などを用意する施設もあるのだから、なかなか良い提案だ。実行には至ってないけど。


首相令にみる感染の拡大と規制

当初、商店閉鎖、自宅待機は3月25日まで、そして4月2日まで、と延びたけど、感染する人が増え続けているから、もっと延ばすことになった。


前々回の「ローマでコロナ」と重複するけど、3月の首相令の行程を。


3月1日(累計感染者数:1,694人):北イタリアをレッドゾーン指定。レッドゾーンの出入り禁止、生活に必須なサービス等を除き、すべての文化活動、教育活動、商業活動禁止。イエローゾーン(北部3州とマルケ、リグーリア州)文化活動(スポーツイベント等)、教育活動は3月8日まで禁止。宗教施設、美術館・文化施設、レストランやバール(喫茶店)、パブ、それ以外の商業施設等、人が集まる場所においては、人同士が接触を避けられるよう「1メートルの距離」を保つ配慮が求められる。病院や介護施設へのアクセス制限あり。


同日、首相令とは別に、感染者が出始めたラツィオ州(州都ローマ)も、州令を発行。修学旅行、ツアー、課外授業の3月15日まで中止。レッドゾーンに滞在した者は、管轄地域の指定保健機関内対策部に通知し、14日間の自宅隔離。


3月4日(累計感染者数:3,089人):イタリア全土で3月5日から15日まで学校、大学(専門学校含む)休校。会議、会合の禁止。映画館劇場など互いに1mの対人距離を保てない場所での催し禁止。スポーツイベント禁止。レッドゾーン以外では観客なしでの遂行可。高齢者や慢性疾患のある人の外出を控える呼びかけ。医療、介護施設への立ち入り禁止。


この頃は、まだ重篤になるのは高齢者と糖尿病などの、疾患を持っている人に限られていた。健康な若い人は仮にかかったとしても、治癒すると誰もが思っていたし、マスメディアもそう報じていた。


3月5日(累計感染者数:3,858人):75億ユーロ(約8,960億円)の新型コロナウイルス対策費。


3月8日(累計感染者数:7,375人):新たな首相令で個人の移動を回避。職務上の必要性、健康上の必要性を除く移動の回避(違反に対する罰有)。プラス、レッドゾーン拡大。全部北。すべての商業施設(商店、床屋、美容院)は午後6時で閉めること。日祭日は営業しないこと。


3月9日(累計感染者数:9,172人):イタリア全土をレッドゾーン。出歩く際には住所氏名と外出目的を記した、自己申告用紙を義務付け。その後、数回に渡って記入事項を増やした改訂版を発表して行く(自宅でプリントアウト。プリンターが自宅にない場合は、警察官が用意の用紙に記入)。


3月11日(累計感染者数:12,462人):3月25日まで、生活に密着した食料品店、薬局などを除き、すべての商業施設は営業を停止する。「午後6時に閉める」ではなく、閉店。各事務所、工場は業務上必須な部署を除き、活動を停止すること。公共交通機関は動くが、なるべく出歩かないように。


250億ユーロ(約2兆9,500億円)の追加対策。


● 新型コロナウイルス、イタリア政府が250億ユーロの追加対策を発表


感染の封じ込めや予防対策、医療体制に対する支援失業対策や雇用に対する支援家計および企業の資金繰りに対する支援納税期限の延長など税制面での支援。


3月14日(累計感染者数:21,157人):(今回の商業活動停止で大きな被害を被っている)観光業関係法人、及びフリーランス、劇場、映画館、スポーツクラブ、フィットネス、芸術的、文化的、娯楽的、スポーツ的、宗教的な性質のものを含む、コース、フェア、イベント開催者)の税金支払い4月30日までの一時停止。


3月17日(累計感染者数:31,506人):首相令「イタリア治療」と命名。税金支払い停止を5月まで延長。フリーランスに600ユーロ(約7万円)の援助金(3月のみ)。店舗の賃貸にかかる税金の控除。他に、住宅ローンの軽減、経営者に対して消毒にかかる費用の補助など。主に税金控除について事細かく追加。


3月23日(累計感染者数:63,927人):3月25日までとした商業施設営業停止を4月3日まで延長。


3月26日(累計感染者数:80,539人):生活に必要のない用事で外出した者に対する処罰(400ユーロから3,000ユーロ/約4万7,000円から約37万円/の罰金。症状があるにもかかわらず外出した者には、1年から5年の懲役)。


3月30日(累計感染者数:101,739人):厚生省はすべてのコロナ対策(不要の外出禁止、商業活動停止など)を復活祭(4月12日)まで延期する方針を政府に打診。


日付けは忘れてしまったけど、3月半ばごろ、今期の医療関係学校卒業者を試験なしで2万人雇用する決定がなされた。


自己申告書の内容の変化

自己申告書の内容が、日を経るにつれて変化が出ている。1回目は:氏名、誕生日、生まれた土地、現住所、身分証明書名とその発行日と発行官公名。3月9日発の首相令を承知している旨、外出理由(仕事、生活に必要、健康、住居への帰還の4択)、具体的な理由、当日の年月日、署名。


最終4回目では、自分の身分を記載の後、「新コロナウィルスに感染しておらず、クアランティンの行動制限中にないこと」「外出の出発地と目的地」、首相令の日付け(3月25日)、「該当州における特別対策を承知している(州の名)」、「違反した場合の処罰を承知している」が追加され、外出理由の4択の文が長くなり、「絶対的緊急性」の言葉が追加されている。


※ 編集部注 クアランティン(コトバンク)


さらに、具体的理由を書く項目には例文が追加され「……での勤務、医療検査、介護を必要とする者の付き添い、未成年者の付き添い、犯罪報告、海外からの帰還、他の特別な理由等」が追加されて、A4の用紙に一杯になっている。


感染者数が4桁の時は、周りに重篤患者も稀で自分ごととは思えず、「不要な外出はしないように」との自粛要請を守らない人が多々あり、感染増加が止まらなかったので徐々に厳しくして、ついに罰則まで追加する羽目になった。


ビデオで授業

当初は4月3日までの休校だったが、感染者増加が止まらず、学校がいつ再開になるのか見通しが立たないので、私が講師をするマンガ学校でも、ビデオチャット授業を公式に再開することにした。使用するプログラムは“ZOOM”。


● ZOOM


3月最終週から「開校」ということになり、その10日ほど前にグループに分けてZOOMを使ったミーティングを行い、試してみた。プログラム自体は、自分のコンピューター上にあるファイルを全員の画面に提示できたり、「ホワイトボード」ツールで書きながら説明(タブレットがないときついけど)できたり、ほぼ教室でできることは可能。


ただ、ネット回線が弱い自宅からだと、私の声が飛んだりしてたらしい。今、誰もが家にいて、回線を使いまくってる状況だから、弱くもなるだろうね。グラスファイバーはまだだし。


ビデオチャットを使った授業やミーティングをする学校、企業は多いらしい。図らずも、今後の社会生活のあり方を示唆することになるかも。排気ガスまき散らかして移動しなくてもいいじゃん、ということで。


私の授業はまだなので、次回にその様子をお伝えできるかも。


困っている人々

私たちが住むのは郊外の元農家の家なので、農地が広く、屋外へ出ることができるので閉塞感はない。


でも街中のマンション住まいの人は精神的に参るのではと思う。特に狭いアパートで大人数の家族、小さな子どもがいる家庭の閉塞感は想像にあまりある。


ハッシュタグ「私は家に留まる(io resto a casa)、が出始めた頃はあまり話題にならなかったが、ここへ来て家族間や隣人間の諍いで、警察に来る通報が増えたそうだ。DVの被害者も閉じ込められて困っているのでは、と「ピンク電話(DV被害を相談する回線)」の責任者が言っていたのを読んだ。


一人暮らしの高齢者、小さな商店の経営者の困った話題が、ニュースになるようになった。シングルマザーで、ある家庭の掃除などで生活費を得ていた女性が「もうお金がなくて食べ物が買えない」と泣いていた写真が心に刺さる。


医療関係者も心身共に疲労が激しい。休日なく働き続け、特に重篤患者を担当する看護師で「何もしてあげられない」と涙する姿も印象的だ。ウィルスにかかっているのだから、誰の面会もありえない。


しかもウィルスが肺を直接攻撃するので、一旦肺炎になると呼吸困難に陥るまでの時間が短いそうだ。5日ぐらいで危篤に陥ってしまい「一人で死んでいくの……」といかにもやるせなさそうだった。


そして呼吸器が足らない。それを操作する技師も足らない。こんなに一度に同時に、それらが必要になることなどなかったのだ。まさに想定外。


パフォーマンスで励ましあい

皆で励ましあおうという動きも十分にある。高名な音楽家がYoutubeを使ってパフォーマンスをしてくれる。もちろん、この機会を待たなくても彼らの演奏を聞くことはいつでもできたわけだけど、この災難のためにわざわざ演奏をし、それが話題になれば、聞いてみようという気になる。


私個人の音楽の好みから外れるジャンルであるものの、名バイオリニスト、ウト・ウギ氏の音色は心に沁みる。音楽は奇跡だ、と思う所以でもある。以下のURLは氏がこの機会に演奏したもの。


● #WeAreItaly – Uto Ughi


● オルケストラ・シンフォニア・G.ロッシーニ


チェロ、バイオリン、ピアノの三人がそれぞれの住まいからネットで繋がって

演奏。


3月13日、「午後6時に歌おう」と誰が言い始めたのか、フラッシュモブの動きが盛んになった。これはイタリア中。アパートのテラスから顔を出し、皆で歌う。国営放送RAIのニュースでも取り上げられた。


● Musica e cultura per l’Italia che resiste


ニュースでは「音楽は、ウィルスよりも感染力がある」と締めくくっていた。


ナポリではミンモ・アショーネという人が、テラスのモブをちゃんと指揮棒で指揮して話題になった。コーラスの人は五線譜を持ってて本格的。音楽をやってる人が多く住む地域なのかも。


● Musica e cultura per l’Italia che resiste


閉塞感を破るための動きはフラッシュモブだけではない。3月17日はイタリアの誕生日。大きなことができず、イタリア空軍のアクロバット飛行隊(世界唯一の10機編成)がインスタグラムにお祝いの写真を上げた。


● freccetricolorifan


南イタリア、プーリア州の小さな市の市長が、FaceBookのライブでプーリア名物の堅パン「タラッリ」の実演を披露した。市民を屋内につなぎ止めておくため、だそうだ。


● Il sindaco pugliese che fa i taralli in diretta su facebook per intrattenere i cittadini e non farli uscire di casa


笑いを誘うものもたくさん出ている。例えば「ちゃんと手を洗う歌」。「手を洗わなくちゃいけないよ、ダメだよ、もっと洗って。もう飽きた。じゃぁ、言えるだけの数字を言ってみよう、1、2、3。もう飽きたよ。じゃぁ動物の名前を言ってみよう、虎、虎、虎……」という具合。子供に聞かせて喜んで洗ってもらうためかも。


● Canzone da cantare per LAVARSI LE MANI ABBASTANZA


こちらは大人向け?コミックバンドが演奏し踊りながら「手を洗うのは20秒以上だよ。目や口や鼻を触るのはダメよ。握手はダメよ。そして1メートル以上離れてね。パーティなんてもってのほか。そして何よりも、絶対に家の中にいてね」と、感染を避けるための個人ができることを語っている。楽しくね。1分半ほどなので閲覧して見てくださいね。楽しい。


● VIESTE RIMBANBAND


これは笑わすためではないんだけど、ちょっとした事故がウケた。教会でのミサはもちろん行われていない。ライブでミサを発信しようとした神父さん、操作を間違えてフィルターをつけてしまって可愛い神父さんになった。


● Coronavirus, sacerdote fa la messa in streaming ma attiva per sbaglio i filtri: il risultato


漫画家たちも色々描いてて、これは多すぎて紹介しきれない。同じマンガ学校で講師をするマウロさんの作品に代表してもらう。


● maurotalarico53


男が二人、歩道を歩いている。それぞれマスクやマフラーで「武装」し、互いに横目でにらみつつ「何歩き回ってるんだよ、この風来坊!」


インスタグラムでうけた写真。題して「最初の幻覚」。薬局の看板「FARMACIA」の最初の文字が「B」になって「BARMACIA」に。イタリア生活に欠かせないBAR(エスプレッソをちょいと飲みに日に何度も通う。お酒を飲む店のことではナい)に行けない、イタリア人の気持ちをよく表してます。


● annalisamilocco


これと同じコンセプトで、家人が止めるのを聞かずに外へ出るお父さん。ぐるっと回って台所の窓の外から「エスプレッソひとつ。」奥さんがすかさずコーヒーをソーサー付きで出す。窓枠をBARのカウンターに見立てているわけ。


グィッと飲み干した旦那は1ユーロを窓枠において、「ごっそさん」と言って去り、また玄関から入る、という動画を何種類か見た。


もはや誰が製作者なのかわからないけど、あちこちでシェされてるGIF動画。ジョン・トラボルタがコートを腕にかけてキョロキョロする場面で、GIFがたくさん作られてるけど、そのコロナ版。ジョンの後ろには何度も改定された自己申告書が。


● John Travolta GIF


外出禁止令が出て一日目のローマの様子はこちら。スペイン階段にはまだ観光客がいる。


● Italia “chiusa” per coronavirus, il primo giorno a Roma – Agora 11/03/2020


日本ではいろいろ法律的な制約が多くて、大胆に「都市閉鎖!」ができないようだけど、是非とも、皆様方におかれましては、イタリアやアメリカの様子を見て人ごとと思わずに、自己責任でできることをしてほしいと再々度おねがしいます。


なるべく出歩かない

頻繁に手を洗う

粘膜から感染しやすので手で目、鼻、口を触らない

人との接触を避ける

です。


もう一度、この動画を。


● VIESTE RIMBANBAND


さらに言いたい。既知のウィルスと性質が違うと思います。未知のエイリアンと戦う感じです。相手のことは何も知らない。だからこそ、「ウチらはあいつらと違う人種だからイタリア、スペイン、アメリカみたいにはならない」という漠とした安心感をもたずに、感染爆発した国の様子を見て正しく警戒していただきたい。


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BBCドラマ「ステート・オブ・プレイ 陰謀の構図」 なかなか中身の濃いドラマ 字幕翻訳に多々問題あり

BBCドラマ「ステート・オブ・プレイ 陰謀の構図」
なかなか中身の濃いドラマ
字幕翻訳に多々問題あり


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韓国映画「やぶからぼう看護師」

韓国映画「やぶからぼう看護師」

単純な話で気晴らしになる


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緊急事態発令 Stay Home 不要不急の外出は控えて、80%対人接触を減らそう、6週間頑張ろう と言っていたのに まず緩くしておいて様子を見て、足りないようなら追加しよう、実際の施行は2週間後にしよう、理容美容は除外、なぜならクラスターが発生していないから、パチンコもただ席について無言で盤を見ているだけだからいいとの考えもあると、新型コロナ対策担当大臣西村氏がテレビカメラに向かって語っている 医療崩壊の危機が目前に迫っている、現に埼玉では感染者収容ベッドが足りなくなって自宅静養を命じた場合もある、緊急

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緊急事態発令

Stay Home

不要不急の外出は控えて、80%対人接触を減らそう、6週間頑張ろう

と言っていたのに

まず緩くしておいて様子を見て、足りないようなら追加しよう、実際の施行は2週間後にしよう、理容美容は除外、なぜならクラスターが発生していないから、パチンコもただ席について無言で盤を見ているだけだからいいとの考えもあると、新型コロナ対策担当大臣西村氏がテレビカメラに向かって語っている

医療崩壊の危機が目前に迫っている、現に埼玉では感染者収容ベッドが足りなくなって自宅静養を命じた場合もある、緊急です、医療崩壊は差し迫っている、ぎりぎりの判断である、と言いつつ、2週間様子を見たいとの意見だった様子

事後の経済のV字回復だけが頭にあるようである

新型コロナ対策担当大臣というよりはV字回復担当大臣

庶民の関心と為政者の関心はいつの時代でもずれるものだろうが、こんなものなのだろうか


台湾の政策担当者と比較するとしてももともとの諸条件が違うのだから何とも言えないが、日本に住んでいる我々はどうなってしまうのだろうかと、不安や自信喪失に傾くのではないだろうか


こういう場合、現実を見ないでカラ元気を出す人だけが大声で何か言う


インバウンド、オリンピック、V字回復が人命と天秤

***

 6日夜に公表された東京都の対応案で、要請範囲に百貨店が含まれていたこともあり、百貨店大手は7日に早々と当面の臨時休業を相次ぎ発表した。食料品フロアを含めて全面的に休むところも出た。
 これに、政府側がすぐさま反応。「なんて勝手なことをしてくれるんだ」。宣言が出た7日夜、大手4社のトップが東京・霞が関の経済産業省の庁舎に呼ばれ、宣言前に当面の休業を決めたことをそう非難された。関係者によると、経産省がこだわっていたのは食料品を売る「デパ地下」だ。都心にはタワーマンションに住んでいる人も多くなり、「都心回帰が進み、デパ地下をスーパーのかわりに使う人も多い」(同)との理由から。
どこまで本当か分からないが、いやはや
***
新たに和牛の販売促進に5百億を投入する考えを表明した
いまさら驚かないよね
民主主義ってそういうもの
和牛を入れる木箱については2週間後をめどに有識者からの意見も総合しつつ検討し
木箱を製造する際ののりについても政府主導で積極的かつ果敢で機動的な対処を・・・・・・
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" エレベータに乗る特、ボタンを押します そのときウィルス感染の危険があります またATMを操作するときも危険があります そんな時にキーホルダーに「キャップのついたペンの形のもの」を付けておくといいですね モニターにタッチするペンでもいいし 静電気防止用の製品でもいいし 使い終わったリップクリームのケースを使って、木やコルクで手作りしてもよいでしょう キャップがポイントです "

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エレベータに乗る特、ボタンを押します

そのときウィルス感染の危険があります

またATMを操作するときも危険があります

そんな時にキーホルダーに「キャップのついたペンの形のもの」を付けておくといいですね


モニターにタッチするペンでもいいし

静電気防止用の製品でもいいし

使い終わったリップクリームのケースを使って、木やコルクで手作りしてもよいでしょう

キャップがポイントです

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『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』 シーズン6まで視聴完了。良かった。 精神科っぽい話がずっと出てくる。

『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』
シーズン6まで視聴完了。良かった。
精神科っぽい話がずっと出てくる。


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東京都・小池「理髪店や美容室は、小規模店を除き休止要請したい」 国・西村「生活を営む上で必要。制限は考えていない。クラスターは発生していない」 東京都・小池「国と協議した結果、理髪店、美容院は休業から除外されることになった。」 フジテレビ「福岡県の美容院でクラスター発生か?」 緊急事態とは? ギリギリです!と一か月も言い続けて、美容院はよいとは? ギリギリというのは一本の線ではなくて、100メートルくらい幅がありそう ーー 隅田川花火大会、中止を決定。オリンピックもなしだから妥当。 ーー 居

東京都・小池「理髪店や美容室は、小規模店を除き休止要請したい」
国・西村「生活を営む上で必要。制限は考えていない。クラスターは発生していない」
東京都・小池「国と協議した結果、理髪店、美容院は休業から除外されることになった。」
フジテレビ「福岡県の美容院でクラスター発生か?」
緊急事態とは?
ギリギリです!と一か月も言い続けて、美容院はよいとは?
ギリギリというのは一本の線ではなくて、100メートルくらい幅がありそう
ーー
隅田川花火大会、中止を決定。オリンピックもなしだから妥当。
ーー
居酒屋は時間限定でOK
ホームセンターOK、百貨店もOKとか言ってますね
緊急事態ではないのかな?
ーー
東京都検査陽性者数、100名を超えて、144となり、昨日4月9日は181。


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【特別掲載】大疫病の年に マイク・デイヴィス、コロナウィルスを語る 2019年末、中国・武漢に発したとされる新型コロナウィルスは、第二次大戦後最悪ともいわれるペースで世界各地に感染を広げています。なぜ現代世界は新種のウィルスにかくも脆弱になってしまったのか。世界でいま何が起こっていて、これから何が私たちを待ち受けているのか。『感染爆発』などの著作があるアメリカの社会学者マイク・デイヴィスがその核心に肉薄した最重要論考を、Jacobin誌の許可を得て特別に掲載します。  コロナウィルスが世界を駆けめぐって

【特別掲載】大疫病の年に
マイク・デイヴィス、コロナウィルスを語る
2019年末、中国・武漢に発したとされる新型コロナウィルスは、第二次大戦後最悪ともいわれるペースで世界各地に感染を広げています。なぜ現代世界は新種のウィルスにかくも脆弱になってしまったのか。世界でいま何が起こっていて、これから何が私たちを待ち受けているのか。『感染爆発』などの著作があるアメリカの社会学者マイク・デイヴィスがその核心に肉薄した最重要論考を、Jacobin誌の許可を得て特別に掲載します。
 コロナウィルスが世界を駆けめぐっている。われわれの治療能力は言うに及ばず、検査能力すら追いつかないスピードで。いつか出現すると危惧されてきたこの怪物ウィルスは、とうとうすぐそこ、玄関口までやってきた[i]。このようなバイオ危機に対してグローバル資本主義は全く無力なので、国際的規模のきちんとした公的保健インフラを要求していかなければならない。
 コロナウィルスは古い映画のようだ。1994年のリチャード・プレストンの著書『ホットゾーン』[ii]が、中央アフリカの秘境にあるコウモリの巣穴から生まれ、エボラという名で知られる絶滅の悪魔を紹介して以来、こうした物語はくり返し語られ、観られてきた。エボラは、人間にとって未経験の免疫システムの「処女領域」(これは正式な用語だ)に起こる、数々の新しい疾病のはじまりにすぎなかった。エボラのすぐ後に鳥インフルエンザが現れ(1997年ヒトに感染)、SARSがこれにつづいた(2002年暮れに出現)。2つのウィルスはいずれも、世界の生産ハブを担う広東省で出現した。
 ハリウッドは予想に違わず貪欲にもこのアウトブレイクに飛びつき、刺激的で恐ろしい映画が量産された(なかでもスティーヴン・ソダーバーグの「コンテイジョン」(2011)は、科学的な正確さを備え、しかも現在のカオスを不気味なほど予言しており出色である)。こうした映画や多くのぞっとする小説にくわえて、たくさんの真面目な著書やさらに多くの科学論文が、これらのアウトブレイクを取り上げた。そこで一様に強調されたのは、新しい疾病を追跡し対応するための世界的な準備態勢が、絶望的なほど整っていないことだ。
数字のカオス
 つまり、コロナウィルスはおなじみのモンスターで、堂々と玄関から入ってきたというわけだ。もちろんコロナのゲノム配列の解読は(すでに十分研究されたSARSによく似ていることは分かっている)なされるべきだが、今のところこのウィルスに関する最も重要な情報は未知のままである。研究者たちは日夜奮闘し、アウトブレイクの特徴を把握しようとするなかで、大きく三つの難題に直面している。一つは、検査キットの不足がとくにアメリカとアフリカで顕著なことだ。そのせいで、再生率、感染人口の規模、軽症者の割合など、疾病解析の鍵となる数字を正確に見積ることできなくなっている。
 二番目に、季節性インフルエンザと同じく、このウィルスが異なった年齢構成と健康状態の人口に蔓延するなかで変異を起こすことだ。アメリカ人の多くがかかる型は、武漢での最初のアウトブレイクの型とはほんの少し違っている可能性が高い。さらなる変異は毒性を弱める場合もあれば、50歳以上が重症化しやすい現在の毒性を変える可能性もある。現状では、トランプのいう「コロナインフルエンザ」は、アメリカ人の4分の1、つまり年配者および免疫系や呼吸器系に慢性的な問題を抱えた人々に死の危険をもたらす。
 第三に、ウィルスが安定的で変異が最小限にとどまったとしても、若年人口への病気のインパクトは、貧困国や貧困集団では劇的に変わる可能性があることだ。1918-19年のスペイン風邪の世界的流行を思い出してみよう。この流行で人類の1~2パーセントが命を落とした。アメリカとヨーロッパで、当時のH1N1ウィルス[iii]は多くの若者の命を奪った。これは今まで、彼らの免疫系が比較的強かったせいだと説明されてきた。というのは、免疫系が感染に過剰反応して肺細胞を攻撃し、肺炎と敗血症を引き起こしたからだ。だが最近の研究では、年配者は1890年代のアウトブレイクの際の「免疫記憶」を持っており、そのせいでかかりにくかったと主張する細菌学者もいる。
 いずれにせよ、インフルエンザはどんな集団のなかにも心地よい居場所を見つけてきた。第一次大戦ではこの病気が若い兵士を何万人も殺したことで、戦場はめちゃくちゃになった。とくにドイツ帝国軍への影響は致命的だった。そのせいで1918年の「皇帝の戦い」、つまりは第一次大戦の勝敗そのものが決まってしまった。中央同盟国側は連合国軍側のように、病気になった兵士を次々に到着する元気なアメリカ兵と置き換えることができなかったからだ。
 一方、貧困国でのスペイン風邪は違った経過をたどった。世界全体の死亡のうち60%近くが、パンジャーブ地方、ボンベイ〔ムンバイ〕、その他のインド西部地域で生じたことはあまり知られていない(少なくとも当地で2000万人が死んだ)。この地域ではイギリスへの穀物輸出とイギリスによる強制的な穀物の徴集によって、大規模干ばつが生じていた。食糧不足ですでに数百万の貧困者が飢餓すれすれの状況に陥っていた。そのため彼らは、栄養不良(これは感染への免疫反応を鈍らせる)と強度の細菌性あるいはウィルス性肺炎との危険きわまりない相互作用の犠牲となった。イギリス占領下のイランでもこれと似たようなことが起こり、干ばつ、コレラ、食糧不足が数年つづいた。さらにこの悪条件の下でマラリアのアウトブレイクが起こり、人口の5分の1が死ぬことになった。
 こうした歴史、とりわけ栄養不良と感染症との相互作用によるあまり知られていない悲惨な結末は、次のことを警告する。アフリカや南アジアの人口過密で不健康な環境のスラムでは、COVID-19が今までと異なるより致命的な経過をたどる可能性があるということだ。ラゴスやキガリやアディスアベバやキンサシャで、すでにコロナの感染報告が出ている[iv]。ただし、こうした地域の保健条件及び疾病が、ウィルスとどのような相互作用を及ぼすかは今のところ誰にも分からない(そもそも検査キットがないので、長きにわたって相互作用の検証自体できないだろう)。なかには、アフリカの都市人口は世界で最も若年層が多いので、パンデミックは大きな影響を与えないだろうという人もいる。だが1918年の経験に照らすなら、これは愚かな推定だ。パンデミックが季節性インフルエンザ同様、暖かくなると収まるという推定もこれと同じく根拠がない。(トム・ハンクスはまだ夏のオーストラリアで感染した)。
医療のハリケーン・カトリーナ
 1年後には、中国のパンデミック封じ込めの成功が称賛され、アメリカの悲惨な失敗が顧みられることになっているかもしれない(ここでは中国による早期の感染終息宣言がある程度正しいと仮定している)。だが、アメリカにはコロナというパンドラの匣を閉じたままにしておく制度が不足しているという事実に、驚くべき点は何もない。2000年以来、この国では保健医療の前線が何度も崩壊しているのだから。
 たとえば2009年と2018年のインフルエンザシーズンには、国中の圧倒的多数の病院でベッド数がどうしようもなく足りなくなった[v]。これは、長年つづいてきた採算重視の入院患者受け入れ削減策の結果である。こうした危機は、レーガンが大統領になり、民主党の指導者たちもまたネオリベラルの代弁者に変節したことによる、医療支出に対する党派を超えた攻撃からはじまった。アメリカ病院協会によると、患者を収容できる病床数は1981年から1999年の間に39%も減少した。この数値は普通ではない。削減は「センサス」(ここでは病床稼働率の数字)を上げて利益を増やすために行われた。だが、病床の稼働率90%というマネジメント上の目標が意味するのは、伝染病や医療上の緊急事態の際に、病院に殺到する患者を収容する能力がゼロに近いということだ。
 21世紀に入ってから、私的セクターでの救急医療はどんどん縮小されてきた。これは、短期的な増収増益という「株主価値」の至上命令によるものだ。他方で公的セクターでは、緊縮財政と州および連邦の準備予算の削減のために救急医療の縮小が進んできた。その結果、目下重大局面にあるコロナウィルスの爆発的感染を受け入れられる病床が、アメリカ全土でわずか4万5000床しかない。(これに比較して、韓国は人口比でアメリカの3倍の病床が利用可能である)[vi]。USAトゥデイの調査によると、「COVID-19で症状が悪化する可能性がある60歳以上のアメリカ人は100万人いるが、その数に見合った治療用の病床が用意されているのは8州だけだ」。
 つまり今、われわれは医療におけるハリケーン・カトリーナの初期段階にいるということだ。緊急医療への設備投資を減らしただけでなく、専門家たちがこぞって病院の収容定員の大規模増を進言したために、緊急用病床のみならず基本的な医療サプライすら不足するようになった。
 アメリカでは、国単位、また地域単位の医療品ストックは、伝染病のモデルケースで必要とされるよりもはるかに低い水準にとどまっている。つまり、検査キットが全く足りないということだ。これは同時に、医療従事者が自分の身を守るための基本的な装備が決定的に不足していることを意味している。国にとっての社会的良心といえる軍の看護師たちの話を聞くと、N95マスクのような身を守るための備品ストック不足がいかに危険かを誰でも理解できる。それだけでなく、彼らの話から、病院は長い間、CDI〔クロストリジウム・ディフィシル感染症。代表的な院内感染の原因微生物〕のような抗生物質耐性菌の培養室となってきたことも明らかになる。この菌は、病院の過剰収容区域における重大な二次的死因となりうるものだ。
社会の分断
 アウトブレイクは即座に、「われわれの革命」[vii]が国民的政治議題としてきた、ヘルスケア分野にはびこる階級分断を白日の下に晒した。要するに、高額の保険に入り、なおかつ家で働いたり教えたりできる人たちは、自粛要請に従うかぎり快適な隔離環境にいられる。これに対して、公的部門の職員、そしてある程度の保障がなされる組合加入の労働者集団は、収入確保と命を守ることとの間で難しい選択を強いられる可能性がある。だがもっとひどいのは、数百万人にのぼる低賃金のサービス労働従事者、農場労働者、失業者、ホームレスだ。彼らは狼の群れに放り出されたも同然の状況にある。
 知ってのとおり、包括的保障を本当に実現しようとするなら、病欠時の賃金支払いに備えるためのまとまった額の準備金が必要になる。だが現在のところ、労働力の45%はこの権利を否定されているため、事実上〔無理して働いて〕病気をうつすか食いっぱぐれるかの選択を迫られている。それだけでなく、共和党優位の14州では、ACA〔通称「オバマケア」と呼ばれる公的医療保険制度〕準備金制度の開設を拒否してきた。メディケイドをワーキングプアに広げることの拒絶である。そのためたとえばテキサスでは、4人に1人が保障対象外で、感染症にかかったとしても治療を受けられるのは郡病院の緊急治療室だけという悲惨な状態である。
 大疫病が発生している現在、私的医療保険の絶望的なまでに矛盾した状況は、利潤目当てのナーシングホーム産業に典型的に表れている。アメリカのナーシングホーム[viii]は2500万人にのぼる老人を収容し、多くはメディケアと連携している。この産業は非常に競争が激しく、低賃金、スタッフ不足、違法なコスト削減が行われ、完全に資本主義化されている。施設側が感染症抑制のための対応を怠ったことが原因で、毎年数万人が命を落としている。しかも政府は、大量殺戮装置としか形容しがたいこの施設に対して、責任あるマネジメントを一切行なっていない。多くのホームが、とりわけ南部諸州では、追加のスタッフを雇って適切な訓練を施すよりも衛生違反の罰金を支払う方が安上がりだと考え、そのとおりに行動している。
 アメリカで最初にコミュニティ内の集団感染が起きたのが、ライフケアセンターというシアトルのカークランド郊外にあるナーシングホームだったのは驚くにあたらない。私はジム・ストーブという昔からの友人で、シアトル地域のナーシングホーム労働組合のオーガナイザーをしている人と話し、今は彼らについての記事を国に渡すために書いている。ジムが言うには、ナーシングホームは「アメリカ一ぎゅうぎゅう詰めの場所」で、ワシントンのナーシングホームシステム全体が「国中で最も資金がない。つまりテックマネーの海の中で苦しむ不毛のオアシスという馬鹿げた存在」になり果てている。
 さらにジムが言うには、ライフケアセンターの近隣10箇所のナーシングホームに感染が広がったことを説明する決定的な理由を、保健局は見過ごしたままだ。「アメリカで最も値が張るレンタル市場にいるナーシングホーム職員は、だいたい複数のホームで仕事を掛け持ちしている」。当局が副業場所や名前を把握していないせいで、COVID-19の蔓延に対する最も重要な手立てをみすみす逃してしまった。そのうえ〔ホームで集団感染が蔓延している〕今になっても、感染に曝された職員に給与補償を出すから家にとどまるようにとは誰も言わない。
 アメリカ中で、何十、何百のナーシングホームがコロナウィルスのホットスポットになるだろう。今のような状況では、多くの職員が結局はこんな条件で働きつづけるくらいならフードバンク〔寄付された食品を困窮者に無償配布する取組〕を選択して自宅待機を選ぶはずだ。だがそうなった場合、ホームのシステムは崩壊してしまう。かといって、差込便器を取り替える仕事を州兵に任せられるとも到底思えない。
国際連帯
 パンデミックが拡大することで、包括的保障と有給休暇の必要性が強く主張されるようになっている。バイデンがトランプを切り崩し、バーニー(・サンダース)が提案したように、全員のためのメディケアを勝ち取るために団結しなければならない。サンダースとウォレンの代議員が、7月半ばのミルウォーキー・ファイサーヴ・フォーラムでの党大会で果たすべき役割は明らかだ[ix]。だが、残りの者にも街路での重要な役割がある。立ち退き、レイオフ、そして休暇を取った労働者への保障を拒否する雇用主との戦いをはじめよう(感染が怖い? 隣の人と6フィート離れて立てば、それだけでテレビにアピールできる。街路をわれわれの手に取り戻さなければならない)。
 だが、包括的保障とそれに付随する要求は最初のステップにすぎない。大統領選初期の討論では、サンダースもウォレンも、巨大製薬会社(ビッグファーマ)が新しい抗生物質や抗ウィルス薬の研究開発から撤退した点には踏み込まなかった。アメリカにある18の巨大製薬会社のうち、15社は完全にこの分野を見捨ててしまっている。心臓病の薬、中毒性のある精神安定剤、そして男性の勃起不全の治療薬は儲かる薬の筆頭だ。対照的に、院内感染の防止や新しく現れた病気、また昔ながらの熱帯性の病気などは儲からない。インフルエンザの汎用ワクチン、つまり変異しないウィルス表面のタンパク質を狙うワクチンは数十年前から開発可能なのだが、ED薬など儲かる薬より優先するほどの利益を見込めないのだ。
〔耐性菌の蔓延によって〕抗生物質革命は後退させられ、新しい感染症と並んで古い病気が再び流行することになる。こうなると病院は死体安置所となり果てるだろう。トランプすら、自分に都合さえよければバカげた処方箋の出し方をののしるほどだ。だがわれわれはもっと広い視野を持って事態に臨む必要がある。製薬独占を崩し、生存に関わる薬の公的供給を開始しなければならない(同様のことはかつてもあった。第二次大戦の最中に、陸軍はジョナス・ソーク[x]その他の研究者をリストアップし、史上初のインフルエンザワクチンを開発した)。これは15年前に『感染爆発:鳥インフルエンザの脅威』に書いたとおりだ。
 ワクチン・抗生物質・抗ウィルス薬など生存に関わる薬へのアクセスは、人権として保障され、いつどこでも無償で利用できるようにすべきだ。こうした薬を安価に製造するためのインセンティヴをもたらす力が市場にないなら、政府とNPOが責任を持って製造・配布すべきだ。貧困者の生存はどんなときも、巨大製薬会社の利益より優先順位が高くなければならない。
 現在のパンデミックは次のような議論を生むだろう。資本主義によるグローバル化は、真に国際的な公的保健インフラなしには、いまや生物学的に持続不可能だと。しかしこうしたインフラは、民衆運動によって巨大製薬会社と利益優先のヘルスケアが持つ権力が打ち破られなければ、決して生み出せない。
 こうした運動は、人類生存のための第二次ニューディール[xi]を超える、独立社会主義者による構想を必要とする。オキュパイ運動以来、進歩派は収入と富の不平等に抗する、闘争の最初のページを開くという偉業を達成した。だがいまや、次のステップに進むことが求められる。ヘルスケアと製薬産業を直接の標的と定め、社会的所有と経済権力の民主化を進めていかなければならない。
 だがわれわれはまた、自分たちの政治的道徳的弱さも素直に認めなければならない。若い世代の左派に新しい展開が見られ、政治言説に「社会主義」ということばが回帰したことに、私自身興奮を覚えた。一方で、進歩派の運動にも自国中心主義の傾向が広がっている。これは新しいナショナリズムに対応するものだ。ただしこれは、アメリカの労働者階級とラディカルヒストリーに特有の傾向だ(おそらくこういう思想の持ち主は、デブス[xii]が核心部分でインターナショナリストだったことを忘れているのだろう)。こうした動きは、場合によってはアメリカ第一主義の左派版と見分けがつかなくなっている。
 パンデミックに関しては、社会主義者は機会を捉えて、国際社会主義の重要性に注意を促すべきだ。具体的には、進歩的な友人や彼らが政治的に支持する人たちに対して、検査キット、身を守るための備品、そして生存のための医薬品の貧しい国々への無償配布を大規模に行うことが重要だと力説してほしい。すべての人にメディケアを確保することが国際的、国内的な政策となるかどうかは、われわれ自身にかかっているのだ。
 
【解題】
 マイク・デイヴィス(Mike Davis, 1946-)は、アメリカ、カリフォルニア州フォンタナ生まれの都市社会学者である。カリフォルニア大学ロサンゼルス校に学び、地元LAの変化を住人としての体感と都市社会学者としての歴史・社会感覚から描き出した『要塞都市LA』(City of Quarts, 1990. 日本語訳は村山敏勝・日比野啓訳、青土社、2001年)で、世界に知られるようになった。変わった経歴の持ち主で、若い頃にトラック運転手や食肉加工業のブルーカラー労働者として働いた。また学生運動や社会運動に傾倒し、学業がしばしば中断されたため、アカデミックキャリアはかなり遅くからのものである。
 今回訳出したのは、雑誌JacobinのHPに2020年3月14日付で掲載された記事である。Jacobinは、紹介文によると「アメリカ左翼を主導する声であり、政治、経済、文化に関する社会主義的パースペクティヴを提供している。紙媒体の雑誌は季刊で、5万の定期購読者がいる。加えてウェブには1ヶ月200万のアクセスがある」とのことだ。
 今回の記事は、『感染爆発』(2005)での分析を下敷きに書かれており、アメリカにおけるパンデミックの土壌を、歴史的社会的な視点からクリアに示している。
 デイヴィスの作品は基本的に、富者と貧者、金持ち国と貧乏国、セレブと底辺層などの対比で全編が展開される。しかしそうした図式が退屈にならないのは、一握りの富者が必ず膨大な貧者を生み出し、貧者からの搾取と彼らへの寄生によって強欲な者が繁栄するダイナミズムを執拗に描くからである。歴史的具体的な文脈はそれぞれ異なるが、富者がよく考えついたなというほどずるいやり方で貧者を搾り上げ、騙し、借金漬けにし、死に追いやる事実は、昔も今も変わっていない。古今の文学にくり返し描かれてきたこうした残虐行為が日々くり返されている以上、それを指摘しつづけるのは研究者の責務である。
 その意味でデイヴィスの精神はマルクスに忠実だが、グローバル資本主義によって地球大に拡大した金持ちの貪欲が止まるところを知らず、感染爆発や人口爆発(デイヴィス『スラムの惑星』のテーマ)につながっていく様相の描写はSF作品のようである。現象とその原因の絡み合いをほのめかしながら進む彼の叙述は、グローバル社会のネットワークのさまざまな場所に出没し、縦横無尽に世界を駆けめぐる。
 最近のアメリカは自由の国というより、グローバル資本主義の妖怪に成り果てたというイメージが強い。そのため日本の読者には、アメリカに社会主義者がいること自体驚きかもしれない。だが20世紀前半には、世界で最も工業化が進み民主化された国家アメリカは、労働運動や社会運動が非常にさかんな国でもあった。記事の随所でデイヴィスは、アメリカ社会主義のレジェンドたちについての歴史的記憶を呼び起こしている。
 デイヴィスの世界像によるなら、グローバル資本主義が人々の食、農業、畜産、そしてヘルスケアに与えた影響は深刻である。アフリカのスラムは生存水準以下の生活に喘ぐ人々であふれ、大規模畜産工場の世界展開は、鳥インフルエンザウィルスが人に感染する型に変異する温床となった。都市に人が集まるのは農村の絶望的な貧困によるが、これは農業の「遅れ」によるのではなく、大資本と国際金融体制によってローカル経済や地元の小規模農業がなすすべもなく破壊され、生きる糧を失った人々が都市になだれ込んだせいである。
 こうした認識同様、コロナウィルスについても、記事の中でアメリカの医療と保健のシステムが有する致命的な脆弱性と歪みが、とりわけ老人とケア労働者への感染の蔓延から明らかにされている。また、アフリカのスラムにパンデミックが起こった場合の悲惨な結末を予言し、国際的な医療資源の無償配布体制の構築を急ぐべきだとの提案は、今ここで実行すべき国際連帯の呼びかけとなっている。
 今にはじまったことではないが、今回のパンデミックにおけるWHOの対応はかなり落胆させられるものだ。WHOが大国と大資本のカネに屈服し、手遅れになってから追認的宣言を出すだけの組織になってしまっていることを強く印象づけた。では誰がどのように、正論そのものである医療資源の公共的な利用を担うのか。その課題に応える組織を求めることからはじめる以外ないというのがデイヴィスの考えだ。
 日本のコロナ対策について、今言えることはなんだろう。私自身は、面倒な制度を作るのではなく、わかりやすいが何も残らない形でカネやものをばら撒く政治の最果てに来てしまったように感じている。安倍政権は末期で、責任ある対応を放棄したのだろうか。現金給付は一定の意味があるかもしれないが、なぜそれがなされるかと、どんな効果がどの程度見込まれているかについての説明は曖昧なままだ。また、お魚券、お肉券、そして布マスク配布など、小学校の給食当番のような姿でアピールする首相を見ると、危機感を煽られる前に悲しくなってくる。
 かつて日本の政治は、土建屋政治、バラマキ政治と揶揄されたが、そこでは少なくとも何かを作っていた。無駄な公共事業をやめた方がいいのは自明だが、今では保育園を作る代わりに無償化という手っ取り早く金だけ出すやり方で票集めをしている。そして実際の施設づくりや運営は民間に丸投げされる。保育士の待遇をはじめ、これがいかに責任逃れの馬鹿げた政策かは明らかだ。
 私たちは、世界一の長寿国日本の医療の平均水準が、アメリカのようなものでなかったことに心底感謝すべきだろう。また、中国のようなトップダウンのハイパー監視体制にないことをありがたく思った方がいい。このように評価すべきところは評価しながら、パンデミックによってあらわになる社会の弱点や政治の欠陥を把握し、社会を変えるきっかけを探らなくてはならない。 
2020年4月5日 都市封鎖に備える東京にて


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“おなじみのいる店というのは嫌いだし、おなじみになるのも好きではない。たとえ顔見知りになっても店と客のあいだには適度のクールさ、無関心さがあってほしい。都市生活の最大のよさはプライバシーにあると思っている人間には、無関心はその店の最大のサービスである。”

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“お金のカウンセリングをたくさんやってきて、おもしろいことが分かってきました。私たちのほとんどが、お金とのつきあい方を、両親、祖父母から学び、彼らに深く影響されて生きているということです。”

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