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政権に非常に近い人材派遣会社と家事支援外国人受入事業

先日も「家事支援外国人受入事業」が国家戦略特区内の事業として認定されましたが、これも日本の経済に劇的な変化をもたらすものとは到底思えない。そして、この事業を実際に進めていくのは主に人材派遣会社で、そこにも政権に非常に近い人物たちが密接に関わっています。国家戦略特区を利用して何が行なわれようとしているか、注視を続ける必要があると思います。


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親と突然死別した子どもにおける悲嘆の過程 Trajectories of Grief in Suddenly Bereaved Children 遺児の半数は親との死別後1年以内に悲嘆の作業(喪の作業)を終えるが、残りの半数は葛藤をかかえ、10%の子どもが3年以内に悲嘆から回復できない。 米国では子どもの20人に1人が18歳以下で親との死別を経験している。Melhemらによる本論文は、ピッツバーグにおいて慎重に実施された一般住民を対象とする縦断的研究の報告であり、自殺、不慮の事故による死亡、あるいは予

親と突然死別した子どもにおける悲嘆の過程
Trajectories of Grief in Suddenly Bereaved Children

遺児の半数は親との死別後1年以内に悲嘆の作業(喪の作業)を終えるが、残りの半数は葛藤をかかえ、10%の子どもが3年以内に悲嘆から回復できない。

米国では子どもの20人に1人が18歳以下で親との死別を経験している。Melhemらによる本論文は、ピッツバーグにおいて慎重に実施された一般住民を対象とする縦断的研究の報告であり、自殺、不慮の事故による死亡、あるいは予期せぬ自然死で親と死別した子ども183人(年齢7~18歳)について調査が行われた。

研究者らは死別から9、21、33ヵ月後に面接を実施し、悲嘆の重症度とその経時的な変化に基づき3種類の悲嘆反応を特定した。グループ1(n=107)では9ヵ月後のInventory of Complicated Grief(ICG)スコアがもっとも低く、経時的に有意に低下した。グループ2(n=56)ではICGスコアが他2群の中間にあり、経時的な低下は緩徐であった。グループ3(n=19)ではICGスコアがもっとも高く、経時的な変化がみられなかった。グループ1に比べ、グループ2と3では死別後3年間におけるうつ病の発症率および若年発症率、何らかの機能障害発現の頻度がおよそ3倍高かった。グループ2と3に分類される予測因子としては、親の死因が不慮の事故であることや、親との死別9ヵ月後に子どもみずからがうつ状態を訴える場合が挙げられた。グループ3への分類に関する予測因子としては、さらにうつ病の既往、9ヵ月後の何らかの機能障害、外傷後ストレス障害(PTSD)の発症が挙げられた。生存している片親のICG重症度および複雑性悲嘆は、子どものうつ病発症の予測因子となった。

コメント
本研究では以下の注目すべき知見が示された:(1)多くの子どもは親との死別から1年経過しても深い悲嘆の状態にある。(2)重度の悲嘆はうつ病の発症リスクを上昇させる。(3)生存している片親の悲嘆が回復していないと子どもの悲嘆の回復を妨げる。本調査は純然たる疫学調査であるとはいえないが、大規模集団調査では得られない臨床的示唆に富んだ結果を提示しており、親の自殺および事故死は人口統計学的にピッツバーグの一般集団と同様であった。臨床医は、親と死別した小児患者のうつ病発症予防の為に、未回復の悲嘆に積極的に取り組む必要があり、子どもの悲嘆回復のためにも、生存している片親にも治療導入を促すべきである。


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神経ストレスが胃がんの進行を加速させるメカニズム

胃がんの発育と神経ストレスの関連について解析
東京大学は12月16日、胃がんの発育と神経ストレスの密接な関連と、そのメカニズムを明らかにしたと発表した。この研究は、同大学医学部附属病院消化器内科の早河翼助教、小池和彦教授らが、米国コロンビア大学などと共同で行ったもの。同研究成果は、米学術誌「Cancer Cell」オンライン版に同日付けで発表されている。

ヘリコバクターピロリ菌感染者の減少により、胃がん患者数は減少傾向にあるものの、欧米諸国に比べて日本は依然として圧倒的多数の胃がん症例を有している。進行胃がんは抗がん剤や放射線の治療が効かないことが多く、5年生存率は20%に満たないのが現状。同じ消化管がんでも多くの新しい薬剤が開発され効果を発揮している大腸がんと対照的に、胃がんにはこうした薬剤の奏功率はそれほど高くない。そのため、胃がんには別の治療標的を持ったアプローチが必要と考えられている。

胃がん細胞のまわりに存在する腫瘍微小環境が、がん細胞の増殖や生存を助けていることが、薬剤が胃がんに効きにくい一因と考えられている。腫瘍微小環境には免疫細胞のみならず、線維芽細胞や血管内皮細胞など多数の細胞が存在するが、研究グループは神経細胞に着目。研究を重ね、これまでに神経シグナルが胃がんの発症に重要であることを明らかにしていたが、その詳細なメカニズムはわかっておらず、またこれらの手法は身体への負担や危険性が大きいことから、治療応用の実現には至っていなかった。

神経成長因子を、胃がんの新たな治療標的に
今回、同研究グループは、マウスの胃がん組織を詳しく観察し、胃がんが進行する過程で、がん細胞が「神経成長因子」と呼ばれるホルモンを産生し、これに反応した神経細胞ががん組織に集まり、強いストレス刺激を受けることで胃がんの成長が加速していくことを世界で初めて明らかにした。また、この「神経成長因子」を抑える薬や、神経ストレスを放出する細胞を除去することで、胃がんの進行を抑えることができたという。

神経ストレスが胃がんに与える影響はこれまで詳しくわかっていなかったが、今回神経細胞とがん細胞が相互作用を持ちながらがんを形成していく過程が詳細に明らかになった。この相互作用を抑えることが、新しい胃がん治療として有効な可能性がある。

がん細胞の増殖を直接抑える従来の抗がん剤に加えて、神経細胞との相互作用を抑える薬剤により、胃がん治療の効果を高めることができると考えられる。神経成長因子を標的にした薬剤はすでに臨床試験や実際の臨床でさまざまな疾患に使用されていることから、胃がんに対しても早期の臨床応用が期待される、と同研究グループは述べている。


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”必ず成功する雨乞いの秘訣とは 雨が降るまで決して止めないこと”

”必ず成功する雨乞いの秘訣とは
雨が降るまで決して止めないこと”



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幼稚園児や小学生に 「人から誰にも言ってはいけないといわれた事は、必ずお父さんかお母さんだけにいいなさい」

幼稚園児や小学生に
「人から誰にも言ってはいけないといわれた事は、必ずお父さんかお母さんだけにいいなさい」


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“とある本からの引用 ”「老師、禅とは何ですか?」「禅とは、床を掃除しているときは床を掃除することであり、食べているときは食べる事であり、眠っているときは眠る事である。」「老師、それはとても単純な事ですね」「確かに。だがそれができる人は滅多にいない。」””

“とある本からの引用 ”「老師、禅とは何ですか?」「禅とは、床を掃除しているときは床を掃除することであり、食べているときは食べる事であり、眠っているときは眠る事である。」「老師、それはとても単純な事ですね」「確かに。だがそれができる人は滅多にいない。」””

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そもそもの話、小泉純一郎氏が安倍晋三氏を後継に指名したのは どういう理由があったのだろう

そもそもの話、小泉純一郎氏が安倍晋三氏を後継に指名したのは

どういう理由があったのだろう


また、自民党総裁選で、石破氏が一般投票では一位だったのに

安倍氏が国会議員投票で逆転したのは

どういう理由があったのだろう



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“「自分の気分を見つめすぎない。今の人は自分がいま何をどう感じているかを見つめすぎて余計に消耗している」 よく分かる。就活の自己分析でぼろぼろになる子を毎年たくさん見る。自己分析の毒性はもっと周知されていい。”

“「自分の気分を見つめすぎない。今の人は自分がいま何をどう感じているかを見つめすぎて余計に消耗している」
よく分かる。就活の自己分析でぼろぼろになる子を毎年たくさん見る。自己分析の毒性はもっと周知されていい。”


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“ 俺は20代の時、子供が作れない体質だと診断された。 一生誰とも結婚しないつもりだったが、バツ1子持ちの女性と知り合い、数年の交際の後に結婚することになった。 彼女の連れ子は5歳だった。 ただ幸せに10年が過ぎていった。 15になり反抗期を迎えた娘は、露骨に自分を避け始めた。 洗濯物は一緒に洗うなと言われ、廊下ですれ違うと舌打ちされた。 その態度について叱ると、こう言われた。 「キモイんだよ!他人の癖に!本当の親じゃないくせに!」 死ぬほどショックだった。結局そのときはすぐに妻が娘を叱り付けて収まったが

俺は20代の時、子供が作れない体質だと診断された。
一生誰とも結婚しないつもりだったが、バツ1子持ちの女性と知り合い、数年の交際の後に結婚することになった。
彼女の連れ子は5歳だった。
ただ幸せに10年が過ぎていった。
15になり反抗期を迎えた娘は、露骨に自分を避け始めた。
洗濯物は一緒に洗うなと言われ、廊下ですれ違うと舌打ちされた。
その態度について叱ると、こう言われた。
「キモイんだよ!他人の癖に!本当の親じゃないくせに!」
死ぬほどショックだった。結局そのときはすぐに妻が娘を叱り付けて収まったが、その時から元娘を叱ることが出来なくなった。
今から思うと、俺のその態度が元娘をさらに調子に乗らせたんだと思う。
それからしばらく経って、休みの日にリビングでぼんやりしていると、元娘と、遊びに来たらしい娘の友達がやってきた。
少女たちは俺を見た後、くすくすと笑いながらこう言った。
「Aちゃん(元娘)のお父さんってこの人?」
「お父さんなんかじゃないよ!血繋がってないし、一緒に洗濯物洗えとかいって来てキモイ」
「えー」
「いつもじろじろ見てくるし、すぐ怒るし、ほんと最悪。」
そして、元娘はこう言った
「あいつ子供が作れない体なんだよ。だからお母さんがボランティアで結婚してあげたの。あーあ!でもこんなウザイならお母さんとふたりのほうがよかった!」
今でも一字一句忘れられない言葉だ

思わず泣き出してしまった自分を見て、元娘たちはヤバイと思ったの自室に引っ込んでしまった。
俺は泣いて、泣いて、泣いた後、元娘への愛情が一切残っていないことに気がついた。
それからは直ぐだった。
俺は元嫁に離婚を切り出した。もちろん泣いて嫌がる元嫁だったが、元娘に言われた事を伝え、元娘がこんなに嫌がっているのだから一緒に暮らすべきではないこと、なによりもう彼女を娘として見るのは不可能なことを説明し、なんとか離婚になった。
泣きながらごめんなさいと連呼する元嫁を見ているのはとても辛かった。まだお互い好き合っていたわけだし。
数年後、今日の事なんだけど、元娘から手紙が届いた。
本当はキモイなんてちっとも思っていないこと
遺伝子上の父より、俺のことをお父さんと思っていること
今でもお父さんが大好きなこと
もしよかったらまた一緒に暮らして欲しいこと
分厚い便箋にはびっしりと謝罪の言葉が並んでいた。
俺の一生のトラウマになった言葉は、「かっこいいと思って、つい」言ってしまったらしい。
最後まで読めなかった。手紙は箱に入れて押入れに封印した。
元娘には怒りも憎しみもないけど、ただただどうでもいい。
十年間娘と思って愛し育ててきた義娘を、たった一回の幼い失言でここまでどうでもよく思える自分の本性を知って修羅場中。
本当の父親だったらうまくやれたんだろうな、俺は欠陥人間だからかな
こんな自分が悲しい。


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感謝の気持ちを持つ子供の育て方―「ありがとう」は大きな宝物

 ブランステンズ家の今風の白いダイニングテーブルでは、家族が手をとって毎晩、祈りをささげる。

 8歳のアリエールちゃんは、亡くなった祖父のホレスさんに感謝の気持ちを示す。祖父がどれだけユーモアがあったかを振り返り、「いなくなって寂しい」と話す。夕食に招かれていた小学3年生の友達も「私はこのソーセージに感謝します」と続ける。アリエールちゃんの母親で教育関連の非営利団体で働くリーラさんと夫で弁護士のピーターさんは、思わず笑みを浮かべずにはいられない。サンフランシスコに住む夫妻は、これ以上の台本は書けなかっただろう。大きなことにしても小さなことにしても、物事に感謝する気持ちを持つこと――これが子供たちがこうしたことを口にする理由だ。

 感謝をささげることはもはや、ホリデーシーズンの行事ではなくなっている。子供たちの感謝の気持ちに関する調査が増えている。これまでの調査結果では、この問題に力を入れたいという親たちの直感が的を得ていることが示されている。自分がいかに恵まれているかをよく考える子供たちは明確な恩恵を受けることになる。

 
A field of research on gratitude in kids is emerging, and early findings show that kids who literally count their blessings show concrete benefits. Diana Kapp explains on Lunch Break. Photo: Getty Images.

 感謝の気持ちはまるで筋肉のように働く。わざわざ時間を割いて幸運であることに気づくと、感謝の気持ちが増すことがある。感謝の気持ちが少ない人々も、協調的な努力から最も多くを得る。イースタン・ワシントン大学の心理学教授フィリップ・ワトキンズ氏は「感謝療法は、こうした感謝の気持ちが最も少ない人々に最も効果がある」と話す。

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 スクール・サイコロジー・レビューに来年発表される予定の研究によると、寛大さの概念に関する1週間に及ぶ課程を受講した122人の小学生に、感謝の気持ちが育った。高まった感謝の気持ちは行動に反映された。このカリキュラムを受講した小学生の44%がお礼のカードを書くことを選んだ。一方、受講しなかった子供たちのグループの中でお礼のカードを書いたのは25%だった。

 カリフォルニア大学デービス校の心理学教授ロバート・エモンズ氏は「美徳は教えられるものではなく、習得するものだという古い格言が当てはまる」と指摘する。「親たちには耳が痛いだろうが、自分たち自身が持っていないものを自分の子供に与えることはできない」と語る。

 ワトキンズ博士はこれは明らかなようだが、多くの親には理解しがたいことだと話す。同氏は「われわれ大人が認識すべき最も重要なことは、私たちがそれほど感謝の念にあふれていないということだ」と述べている。

 調査では、感謝の言葉を述べるという行為だけでも実際の恩恵があることが示されている。ジャーナル・オブ・スクール・サイコロジー誌に発表された221人の子供を対象とする2008年の調査で、6年生と中学1年生に2週間におよび毎日、感謝することを5つリストアップするよう指示し、結果を分析した。3週間後には、5つの困ったことをリストアップするよう指示を受けた子供たちと比較して、学校についての見方が改善するとともに、生活に対する満足度も高まったことが示された。

 別の調査はニューヨーク市郊外の高校生1035人を対象に調査した。ジャーナル・オブ・ハッピネス・スタディーズに2010年に発表されたこの調査では、たとえば、自然の美に対する感謝の気持ちや他人に対する感謝など、強い感謝の気持ちを示した生徒たちのほうが感謝の念が少ない生徒たちよりも、学校の成績が良く、落ち込みや羨望の念が少なく、ものの見方がポジティブであることが分かった。

 さらに、物の購入や所有と成功や幸福を強く関連付ける高校生たちは学校の成績があまり良くなく、落ち込んだりネガティブな見方をしたりすることが多いことが報告された。ホフストラ大学の心理学準教授で、この研究結果の共同執筆者であるジェフリー・フローフ氏は「実利主義は、まるでちょうど鏡のように、感謝の念の正反対の効果がある」との見方を示す。

 オンラインショッピングでモノを手に入れることが容易になったため、商品価値も一段と認識しにくくなる可能性がある。米メリーランド州ベセスダの商業不動産向け金融会社ウォーカー・アンド・ダンロップを率いるウィリー・ウォーカー氏は「いまどき、子供のうちの1人が新しい靴が必要だとなると、妻はザッポス・ドットコム(靴を中心としたアパレル関連の通販)で色とサイズを選ぶと、翌日にはフェデックスの箱に入って届けられる。願うこともなく、優先順位をつけることもなく、手に入りそうにないものを欲するということもない。クリックするだけですぐに靴が玄関に届けられる」として、「それは頭がおかしくなりそうだ」と話す。

 ウォーカー氏は、自分が子供のころに手に入るまで数カ月も店頭に並んだ一足のプーマを眺めていたのとあまりにもかけ離れたこの現実に、できるときには消費を控えるという決意を強くしている。そのためウォーカー氏は3人の子供たちがギフトとして受け取った家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」をセットアップしていない。

 パーソナリティー・アンド・ソーシャル・サイコロジー・ブリトンに発表された、1976年から2007年に高校3年生35万5000人を対象にした実利主義に関する2013年の研究で、1970年代半ば以降、お金を多く欲しがる傾向が目立って強まっている一方、一生懸命働いてお金を稼ぎたいという気持ちは減っていることが分かった。調査対象となった学生のうち、05~07年は62%がたくさんのお金やいい物を持つことが重要だと答えたのに対し、1976~78年はこうした見方は48%に過ぎなかった。

 ビデオゲーム企業のエレクトロニック・アーツのエグゼクティブ・バイスプレジデント、ギャブリエル・トレダーノ氏は「このテーマは私たちにとって非常に大きい」と話す。トレダーノ氏夫妻は、9歳のアメリーと12歳のベンという2人の子供とともにサンフランシスコで暮らしている。夫妻は毎日、子供たちが上手にやったかについて喚起する方法を探すことをじっくり考えている。

 トレダーノ氏は「毎晩、家族で夕食を取り、料理を作ってくれたことに対して父親に感謝する」と話す。「私が一生懸命働いたからおいしい食事が取れることについて話す。呼んでも子供たちがテーブルに着かないと、他の人が努力をしたのだから、それは失礼だと教える」と語る。

 さらにトレダーノ氏夫妻は子供たちがそれなりの年齢になったら、アルバイトをさせると決めている。トレダーノ氏は「バックオフィスかキッチンで働くべきだ」とし、「そうしたところでは興味深く仕事熱心な人々が働いている。自分ほど恵まれていない友人がいると、感謝について一層学ぶことになる」と話す。

 研究者たちは、毎日の行動が大きな努力以上に重要かもしれないと指摘する。ホフストラ大のフローフ博士は「配偶者に感謝の意を表すこと。子供にも礼を述べること」と指摘。「『自分の部屋を掃除するといったような当然のことをするのになぜ感謝する必要があるのか』と言う親もいるが、これを強調することで、子供たちはこの考えを習得し、自ら行うようになる」と説明する。

 カリフォルニア大学デービス校のエモンズ博士は、感謝の気持ちを持つことは子供たちにとって、比較的容易だと確信している。「年をとるにつれて、人生のギブ・アンド・テークはお返しの期待などによって駆り立てられる。それに対して、子供たちは、感謝の気持ちに対する自然な親しみがある。感謝の気持ちに関しては親が子供たちから教えられるほうが、その反対の場合よりも多い」と述べた。


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ジャーナリズムとは、報じられたくない事を報じることだ。それ以外は広報にすぎない。 ジョージ・オーウェル

ジャーナリズムとは、報じられたくない事を報じることだ。それ以外は広報にすぎない。
ジョージ・オーウェル


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昔のうつ病について

最近ではうつ病バブルが発生し
過剰診断が横行している

製薬会社の作戦が成功したためであり
結局資本の論理である
学問などどこにもない

大人のうつ病の次は子供のうつ病だと宣伝して、製薬会社はまた儲けようとしている
論文作成側は大人の方法論を流用して「日本の子供もそうでした」と書けば
論文を量産できるので都合が良い
発達障害とか自閉症の場合にもDSMをあまり良く考えずに当てはめれば
その生きにくさは、うつ病らしいでしょうとなるので
DSMも製薬会社の片棒を担いでいる感じにはなっている

いったん完成した脳がなにか不明の原因によって壊れるのがシゾフレニーと躁うつ病と考えられたのだが
それも昔の話だろう

次は双極性障害を過剰診断させようと資金を投入している

もちろん、日本は米国の後追いである
時間差なのでハズレがない

ーーー
しかし、それはそうとして、そもそも昔、うつ病とは何だったのだろうか

最初はもちろん診断名もなくて、なんか変だなあという人達についての観察があったわけだ
だいたいにおいてお互いに理解可能な生活をしているのに
理解できない行動をする場合、みんな困るので、だんだん分類・類型化されて、名前がつくことになる

うつ病はその中の一つで、妄想症とかてんかんとか躁病とかと並んでメジャーな分類だった

うつ病は、どんなによく話を聞いても、共感できず、了解もできない、不可解な悲しみと憂うつに囚われている状態で、
不眠になり、食欲はなくなり、体調も全般に優れない

たとえば失恋とか配偶者の死に際してはだれでも悲嘆の反応を示すのであるが
それは理解可能である、だからうつ病ではない。悲嘆反応である。

どんなに細かく事情を聞いても理解できない部分があり、どうしてそんなにも悲しくて、どうしてそんなにも死にたいのか、
了解できない事態がうつ病である
たとえば、どんなに検査しても異常はなく、がんの所見はないのに、私は癌だから6ヶ月以内に死ぬと泣いていたりすると
それがうつ病である
また、貯金通帳に500万円くらいあって、しばらくは心配ないのに、もう絶望だ、こんなに貧乏だと生きていけないと
嘆いたりすると、それがうつ病である
また、わたしはとんでもない罪を犯してしまった、死んでお詫びをするしかない、と真剣に後悔しているのだが、
どんなに話を聞いても調査をしても、そのような罪を犯してしまった形跡はない、そんな場合、うつ病である

昔からの観察では、躁状態とうつ状態は同一人物に現れることも多く、したがって、その場合は躁うつ病と呼ぶ。
躁病の場合も、なぜそんなに幸福なのか、どんなに話を聞いても調査をしても、共感できず了解できない場合が
躁病である。

うつ病の場合に認知がずれているのが原因なのか、感情や気分がずれているのが原因なのか、
いろいろと調べられたのだが、うつ病は気分の変調が原因であるという結論になった。
その理由で、いまは気分障害と呼ばれたりもする。

認知行動療法はうつ気分の原因が認知にあるという画期的な説を唱えていた時期もある。

上司が無理解だとか、パワハラだとか、セクハラだとか、夫婦でいざこざだとか家庭内暴力だとか、
こどもがぐれたとか、そのようなことで悲嘆反応を呈するのは理解できる範囲である。だから悲嘆反応と呼んで、
うつ病とは区別する。

夫婦で家庭内暴力があり、その場合に当然あるうるであろう悲嘆の範囲を超えて、
共感不可能、了解不可能な悲嘆があるならば、それはうつ病成分なのである。内因性成分と呼ぶ。
そして、性格に関係し、生きる戦略として選択している行動で、疾病利得が見えている場合は、神経症成分である。

ーー
とりあえずこんな感じで、分類ができたのだけれども、
では共感と了解の範囲はどこなのかという問題が発生する。
「あの部長は許せない、休職したい」という人がいたとして、
いったいどの範囲が学問的に妥当な範囲であるのか、ドイツ精神医学は客観的に決めることができなかった。

そこで考えたのが経過診断だった。
その悲嘆の状態はどのように発生してどのように消えてどのように繰り返すかを観察すれば
分類できるのだはないかとする。

そして長期崩壊型(シゾフレニー)と循環型(躁うつ病)を区別することができた。
これは脳神経病理とも整合性があるように思われてとても頭の良い提案だった

しかし問題は30年程度観察しなければなんとも確かなことは言えないことだった
診察室に初診でやってきて、さっさと診断をつけて欲しいわけだが、経過診断を信奉する限りは30年たたないと
確定診断できないことになる

そこで、初診時に、現在の聞き取りと観察の内容から、経過診断を正確に予測するものができないかと
試みがあったが、成功しなかった

ーー
そうこうしているうちに、ユダヤ人がヨーロッパから追われ、戦争があり、
アメリカの時代が来た
ドイツやフランスの精神医学は要するに哲学的すぎるので
アメリカで新しく何かやろうとしても専門家の養成に時間がかかりすぎるし実際的でもなく
ドイツやフランスを追い抜くのは大変だった

そこで精神分析学がアメリカの公認の精神医学として選ばれた
精神分析も役に立たないが
哲学的精神医学もどうせ役に立たないので同じだった
あたらしい学問のほうがアメリカには都合が良かった

精神分析で言えばうつ病は、という議論があるのだが、
もうあまり価値がないし説得力もないと思うので省略する

ーー
精神薬理学が発達して製薬会社が資本を投下するようになると
精神病理学はもちろん、精神分析も下火になっていった
エビデンスの話になると沈黙する

薬剤の効果の統計をとるときに、たとえば、うつ病にどの程度効くのかとレポートしたいのだが、
うつ病とは何かというそもそもの議論で永遠に時間を消費するので
疾病の本質とは関係なく、統計のための疾病分類というものを政治的に決めた
それがDSMである

ロボトミー問題とかいろいろあって
シゾフレニーをどのように見るかということには大きな問題があり遠慮があった

地域精神医学で脱入院化というのがアメリカ、カナダ、イタリアなどの方向だった

日独の精神医学は
まずシゾフレニーを鑑別、その次に躁うつ病という順だった
それは疾病の破壊力から言ってもそうであるべきだし
また脳神経科学・発達神経学からいってもそうであるはずだと日独は信じていた
シゾフレニーはうつ病をともなうが
うつ病はシゾフレニーを伴わないのである

一方、アメリカのDSMでは鑑別の第一は気分障害で
それが除外できたらシゾフレニーも検討しろということになっている

さらにDSMでは神経症が解体されていて
フロイトが抹消された
神経症はその診断だけで原因に言及している。
DSM分類は、まず疾病を区切っておいて、
その疾病の原因や対策を研究しようとするものなので、
最初から原因によって分類するのは不適切だというのである

ーー
ねじれたり、よじれたりしながら、すり替えられたり、勘違いされたりしつつ、現在に至る

いまどきは、「わたしが悲しんでいるからうつ病だ」という人もいて、
一方で「幼児虐待がうつ病の原因だから、親に責任をとってもらう」などという人もいて、
諸説花盛りである。

ーーー
正常と異常の判定は通常は顕微鏡下で行われる
ばあいによってはその手続を簡略化して血液検査などが行われる

血圧も糖尿病も
正常と異常は連続していて
どこから治療に着手すべきか
ときどき改訂版が配布されたりする

それは保健衛生行政からの決定であり政治的決定である
医学的決定とは違うものだ

医学的にはなだらかに移行しているというだけである

ーー
うつ病の過剰診断というが
ろいろな精神の障害の最初期には
不眠、食欲不振、不安、憂うつ、決断困難、イライラ、注意欠陥障害、などの状態になるのであって、
その部分を捉えて、うつ状態と診断するのも間違いとはいえない
その後もずっとうつ病の経過をたどるという意味ではなく、
今現在、うつ状態であるということだけ、とりあえずは言えるということ。



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ルイ16世 趣味は、狩猟と錠前つくり。宮殿の中に工作室をもうけて、暇があったらこもって鍵をつくる。 地味でおとなしい人、人付き合いもうまくない。

"ルイ16世
趣味は、狩猟と錠前つくり。宮殿の中に工作室をもうけて、暇があったらこもって鍵をつくる。

地味でおとなしい人、人付き合いもうまくない。"


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all good とall bad

all good とall badというのは
認知の傾向とも言えるのだろうが
高次脳機能障害とも言えるのだと思う

ーー
複雑な因果関係を過度に簡略化して
疑問に思わないとか
高次機能の停止だろう

ーー 
うつ病の認知特性と言われているものは
要するに高次機能の低下を示しているだけではないかと思われる



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名付けるということ

サザエさんがADHDっぽいってのが出てくるたびに、精神科医になった友人が酒の席で
「ADHDとかは昔は埋没してたんだよ、今は病気ってことになって皆から距離を置かれる。どっちが幸せなのか俺には分からない」
って言葉が頭をよぎるね。
虹を幾つの色に見るかは文化によって違う。名付けるということは分かつ事であり、祝いであり呪いである。


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インスタントラーメンにどう一手間加えるか、 クックパッドに山のようにある

インスタントラーメンにどう一手間加えるか、
クックパッドに山のようにある

なかなか楽しい

ご承知のようにインスタントラーメンの場合は
塩分過剰が問題である

汁だけではなく
麺自体にも塩分が入っている
だから汁の粉が入っている袋は、できれば使わないのが賢明と思われる

ーーーー
クックパッドは
東京ガスで電力も買っている人には
特典があって、
日本最大の料理レシピサイト「クックパッド」の“人気順検索”が
「myTOKYOGAS」会員サイト内でご利用いただけます。
とのことです

野菜を入れて
豆板醤とか酢とか中華だしとか入れてみたりして
あと卵とか
いずれにしても海苔おにぎりとか合うように思う

ーーーーー
いまならもやしラーメンですね

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バイオリンの4本の弦のうち1本が切れた。だがそのまま最後まで演奏した。 それが人生なのだ。 1本の弦が切れることも、残りの3本の弦で最後まで弾き終えることも ハリー エマソン フォスデック

バイオリンの4本の弦のうち1本が切れた。だがそのまま最後まで演奏した。
それが人生なのだ。
1本の弦が切れることも、残りの3本の弦で最後まで弾き終えることも
ハリー エマソン フォスデック


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三度顧て自利利他の為に

仏道を学ぶ人は
物を言おうとするときには
言う前に
よくよく考えて
自分のため相手のためになると思ったら
はじめて言葉に出すべきである
よくないと思ったら
言うべきではない

このようなことも一挙にはできない
心がけて、段々と習熟すべきである。

ーーーーーーーーーーーーーーー
学道の人、言を出さんとせん時は、三度顧て、自利利他の為に、利あるべければ、
是を言ふべし。
利なからん時は、とどまるべし。
かくのごとき、一度には、しがたし。
心にかけて、漸々に習うべきなり。



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“「省略の美」こそ最高の美 すぐれた浮世絵師は「一色抜く」ことをしたそうだ。この色を最後に加えれば作品が完璧になるというときに、 あえてその一色を加えない。 すると、作品がかえって引き立つ。 間や空間、静けさや淡いものに美しさや洗練を感じる日本人の美意識のなせる業で、私たちはもともと押すよりも引く、加えるよりも抜くことを美しいと感じる美学をもっている。

“「省略の美」こそ最高の美


すぐれた浮世絵師は「一色抜く」ことをしたそうだ。
この色を最後に加えれば作品が完璧になるというときに、
あえてその一色を加えない。
すると、作品がかえって引き立つ。

間や空間、静けさや淡いものに美しさや洗練を感じる日本人の美意識のなせる業で、
私たちはもともと押すよりも引く、加えるよりも抜くことを美しいと感じる美学をもっている。 


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自作すればうずら入れ放題だけど 数が多ければいいわけじゃない気がする 1個だからそそるんだと思う” — 中華丼に一つだけ入ってるうずらの卵ってなんであんなに美味しいんだろう

自作すればうずら入れ放題だけど
数が多ければいいわけじゃない気がする
1個だからそそるんだと思う”
中華丼に一つだけ入ってるうずらの卵ってなんであんなに美味しいんだろう


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まいってるときは寝るか食べるか

“まいってるときは寝るか食べるかしかないんだけれど、本当にきついときは食べれないし寝れない。そういう時は、部屋を片付けたり、大切にしてる物を磨いたり、徹底的に掃除するといいと教わった。それでもまだ持ち直せないとしても、身綺麗になるだけましだ。”


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“ニューヨークの友人から。アメリカのジャーナリストが不思議がっていた、と。「なぜ日本の新聞は、独自で放射能の数値を測って、紙面に公表しないのか?政府や東電が嘘をついた、と後で言うくらいなら、なぜそれぞれが独自に自分たちが調べないのか。何のための報道機関なのか」と。本当にそうです。”

“ニューヨークの友人から。アメリカのジャーナリストが不思議がっていた、と。「なぜ日本の新聞は、独自で放射能の数値を測って、紙面に公表しないのか?政府や東電が嘘をついた、と後で言うくらいなら、なぜそれぞれが独自に自分たちが調べないのか。何のための報道機関なのか」と。本当にそうです。”

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自分なりの判断を全部捨てて

自分なりの判断を全部捨てて

ネットにこう書いてあったとか

本にこう書いてあったとか

知り合いに言われたとかを

根拠として何かを主張する人が少なくないことに驚く

特に命にかかわることでは

もっと慎重に考えたほうがいいと思う


しかし自分なりの判断を全部捨てて従えという

暗黙のメッセージが含まれていることもあり

難しい



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しとしとと、降り続く雨に耐えることで、治癒は進行する

雨を貯める木というのがある
雨が降った時に雨宿りをしても雨にぬれることはない
豊かな葉は雨のしずくをたっぷりと貯めこむ
その後で時間が経つに連れて
雨のしずくが少しずつ樹の下に降り続く
それは空からの雨がやんでしまってからもしばらく
少しずつ長時間に渡り、樹の下では雨が降っている
ーーーーー

人の心に起こる傷と底からの心の傷の治癒はこの雨の樹と似ていると思う
電気で言えばコンデンサーのようなものだ
一度にたくさんを貯めこんで、時間をかけて徐々に回復してゆく

そういえば、傷に対しての人間の反応はやはり似ていて、
傷を受けるのは一瞬であるが、その後時間をかけて少しずつ修復のプロセスが進行する。

一度、傷は傷として、受け止める機能が心にはあるらしい。

ーーー
しとしとと、降り続く雨に耐えることで、治癒は進行する



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性格の問題は色々あるのだが

性格の問題は色々あるのだが
生まれつきか、生育歴の影響かで、いろいろな性格ができる、
そこでまず問題の性格が発生する。

しかし大抵の場合、
経験を重ねると、この性格は自分にとって損失だと気づき
徐々に変更を加える

変更しないのは損失であり
変更しすぎるのは苦痛である
そこで中間的な妥協が成立する

緊急時とか追いつめられたときには
往々にして元々の性格が出る

ーーーーー
損失に気づき訂正を考えるようならば
なんとかなるような気もする

訂正機能が壊れている場合には
別の対処が必要になる


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“軽蔑は防御の作法。関わらないのはもっと上等な作法。”

“軽蔑は防御の作法。関わらないのはもっと上等な作法。”

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母子家庭の貧困問題

採録
ーーーーー
 この連載では、女性、特に単身女性と母子家庭の貧困問題を考えるため、「総論」ではなく「個人の物語」に焦点を当てて紹介している。個々の生活をつぶさに見ることによって、真実がわかると考えているからだ。
 今回紹介するのは、一流大学卒でキャリア官僚元夫人という経歴をもつ55歳の女性。彼女は離婚を機に貧困に陥った。
 「人生、何もかも、うまくいきません……」
 東京下町。植草紀子さん(仮名、55歳)は、待ち合わせ場所で顔を合わせるなり、深いため息をつく。表情は疲れ、「美容院に行くおカネがない」ので毛髪はボサボサ。白髪が多く、年齢よりも老けて見える。15年前に離婚、それから転落の一途をたどっているという。
 近くに生活する部屋があるというので、見せてもらう。数分歩き、商店街の外れにある小さな学習塾で立ち止まる。建物は木造。小中学生向けの小さな学習塾の中に入り、教室を通り抜け、はしごを上る。なんと学習塾の屋根裏に6畳ほどのスペースがあり、現在、そこに居住しているという。きれいに整頓されているが、狭すぎて満足に生活できる空間ではなかった。高さは女性がギリギリ立てる程度の160センチほど。さらに屋根の形に沿って傾斜している。
違法建築の「屋根裏」に住む
 「学習塾の経営者とたまたま知り合いで、塾の手伝いをすることを条件に住まわせてもらっています。2年前、妹の家を追い出されて路頭に迷っているとき、助けてもらいました。屋根裏の部屋は違法建築、出入口ははしごだけ。天井の斜めに沿って足を向ければ、眠れます」
 元夫は、なんとキャリア官僚。離婚前までは世帯年収2000万円を超える富裕層で、長年、海外に赴任していた。部屋に昔の写真があった。色あせた紙焼き写真には、きれいに化粧して着物やドレス姿で華やかに着飾る30代の植草さんの姿があった。
 華やかなドレスを着ていた植草さんが違法建築の屋根裏に住んでいることのギャップに驚く。明らかに普通の生活を送れていない植草さんは、本人が言うように本当に「転落」していた。
 「今がどん底の状態です。今月も電気代とガス代を払えませんでした。ガスはカセットボンベがあるので、何とかなりますが、情けないです。生活は本当に苦しい。それに苦しさは、誰にも話せない。友達だとどうしても同情されてしまうし、同情されても何も解決になりませんし」
 外見は疲れていたが、仕草やしゃべり口調に当時を思わせる育ちのいい品性を感じる。
ビジネスホテルの夜勤と学習塾のダブルワーク
 今年1月までビジネスホテルの夜勤と、居候する学習塾でのダブルワークをしていた。夜勤は最低賃金に近い給与で、夜10時~朝8時勤務で日給1万円程度。週3日で12万円ほどになった。もうひとつの学習塾は学生講師の欠勤の穴埋めや清掃をして、平均して月7万円程度を稼いだ。しかし、3カ月前にビジネスホテルに退職を説得されて仕事を失う。理由は夜勤に若い女性が入職したこと。収入は月7万円のみになり、現在は経済的に窮地に陥る。月々の電気代もまともに支払えなくなった。
 「電気が使えないと、屋根裏の部屋は真っ暗。小さな窓がひとつだけで、もう本当に暗闇です。情けなくなります。私の人生、どうしてこんなことになったのだろうって。自分自身ではそこまで転落した理由が、わからないのです。気づいたら転がり落ちて、真っ暗な部屋にいました。ホテルを辞めさせられてからは、食べ物も満足に買うおカネがない。食べないと生きていけないので、閉店間際にスーパーに行って、安くなった食べ物を1日1食とか。ガスボンベを使って野菜を煮るとかしています」
 年収換算すると84万円しかない。家賃がかからなくとも、最低限の生活すらできようがない。電気を止められると、暗闇に近い冷暖房のない部屋で何日も過ごす。冬になると凍えそうになり、毛布をかぶって朝を待つ。
 生命の危機を感じて、一刻も早く仕事を見つけなくてはと思った。ビジネスホテルの仕事を失ってから3カ月、ハローワークやフリーペーパーで求人情報を探し、手当たり次第に応募している。
 「これ見てください。全部、不採用の通知です。メールもたくさんです」
 テーブルの下にА4サイズの書類の山があった。本当にすべてが不採用通知で、メールと合わせると50社は超えていた。履歴は華麗だ。都内にある偏差値70を超える超一流大学を卒業、上場企業に就職。そして、結婚して夫の海外赴任を機に退職する。資格は英検1級。職探しの面接では、そのままの履歴書を提出している。
 「最初は得意の英語を生かせる仕事をしたいという希望がありましたが、そんな仕事はありません。だいぶ前にあきらめました。だからホテルの日勤夜勤、近所のスーパーのレジ、コンビニの夜勤、働ければなんでもいいです。でも、全部断られました。本当に全部が全部不採用。年齢以外の理由は、わかりません。もうこのまま死ねってことかもしれません。絶対に採用を断らない風俗店が鶯谷にあるみたいで、最近はそこに応募するか真剣に悩んでいるくらいです」
 真剣に「風俗」と言っているので、55歳で風俗嬢になっても何も解決しないことを伝えた。おカネにならない。「……そうですか」とため息をついていた。
 「結局、私が積んできたキャリアは、元夫と結婚して海外に行っている間に、ないも同然になったということです。その現実は自覚しているので、キャリアがどうこうより、生きていくおカネを稼ぐ、今望んでいるのはそれだけです。時給換算して、何時間働けば月にいくらになる、来月も生きていけるという安定が欲しい。英検1級すごいね、〇〇大学卒すごいねって言われても、まったく仕事がないので意味ありません」
 小さな窓がひとつしかない学習塾の屋根裏に、明日がまったく見えない中年女性の厳しい現実があった。
 屋根裏部屋は狭く、暑い。換気もできないので、複数の人間が長居できる場所ではなかった。駅前に戻り、どうして苦しい現状を迎えることになったのか聞く。
 「本当に甘やかされて育ちました。バブルでしたし。父親は大企業勤めで、おカネはあって、ピアノが欲しいって言ったら翌日ピアノがあったり。大学も“おまえにぴったりの大学がある”と父親が言うので、そこに進学しました」
同級生の彼氏がキャリア官僚に
 大学で同じクラスにいたのが元夫だった。在学中から付き合う。卒業後、彼女は外資系の民間企業に就職、元夫は中央官庁のキャリア官僚となった。結婚し、28歳のときに長女、32歳のときに長男を出産する。海外赴任が決まり、会社を辞めた。
 「向こうは家賃が高くて月80万円ほどしました。ただし海外赴任は家賃も含めて手当がたくさんつくので、年収2000万~2500万円くらいだったと思います。夫婦関係がおかしくなったのは、私の母親ががんになってからです。日本と赴任先を行き来するようになって、私は家庭が不穏になっても母親の看病を優先しました。それで元夫の心が離れちゃったのです」
 がんの母親のために何でもしようと、医師が勧める先端医療を全部母親に施した。医療費は極めて高く、2年間で1000万~1500万円ほどを母親につぎ込んだという。
 「全部、夫のおカネです。最初は“手術どうだった?”って心配してくれたけど、だんだん“もう、戻ってきてもいいんじゃないの”って。そのときは、母に何でもしてあげたくてたくさんおカネを使いました。最先端医療と言われるものも試しましたし。夫に甘えて母親の治療をやりすぎて、家庭も二の次にして、最終的に離婚したいと言われました。40歳のときです」
 いくらおカネをつぎ込んでも、がんは進行するばかりだった。最初は見守っていた元夫も、やがて「人間はあきらめることも大切」と言うようになった。それでも夫の元に戻らずに治療を続けた。あらゆる手段を尽くしたが、母親は亡くなった。夫婦仲は戻ることはなく、数カ月後に離婚届けにハンコを押した。
 長女は父親と海外に残り、長男は植草さんと帰国して日本で暮らすことになった。日本でシングルマザー生活が始まった。
 「前にいた会社の社長がいい人で、戻っていいってことになりました。でも出戻ると、昔と状況が全然変わっていた。とにかく長時間労働で、朝から終電が当たり前。2年間くらい続けましたが、まだ小学生だった長男が“どうして帰って来ないの”“どうして僕ひとりなの”という状態になってしまって、会社は辞めました。家庭の事情を考慮してほしい、ということを言える雰囲気ではありませんでした」
 受験戦争に勝って一流大学を卒業し、社会人としても得意の英語を武器に結果を残した。海外経験もあり、それなりに仕事はできる自負はあった。夫に離婚を切り出されたとき、自分ひとりでも働いて長男を育てることができると思った。最初は何も不安はなかった。
 東京で家賃8万円の部屋を借り、長男と2人暮らしを始めた。手取り26万円程度の給与に児童扶養手当4万2000円、夫からの養育費月7万円。経済的に困ることはなかった。しかし、子育てと両立できず退社。それから深刻な貧乏、そして貧困が始まる。
英語を生かせる仕事は「学習塾」だけ
 「40歳過ぎて正社員の仕事はまったくありません。英語を生かせる仕事は学習塾しかありませんでした。学習塾で講師をするようになって、年収は3分の1くらい。それから生活するおカネが足りなくなりました。小学校の給食費が払えなくて頻繁に小学校に呼びだされたり、家賃を滞納したり。子供の頃から貧乏の経験はないから、おカネがないという生活は初めてです。どうしていいかわかりませんでした」
 学習塾は1コマ1500円程度の収入。頑張って働いても月10万円ほどしか稼げない。毎月数万円が日常的に足りなくなった。
 「家賃が払えなくなって、追い出された。長男が中学2年のときから妹夫婦と私と長男で一緒に暮らし始めました。月15万円の一軒家で、私は5万円を負担して食費はそのたびみたいな共同生活です。しばらくは普通に暮らしましたけど、長男が公立高校に落ちて私立高校に進学したのです。同時期に元夫から日本に戻って収入が減るから養育費を減らしてほしいと言われて、家計は本当に苦しくなりました」
 私立高校の学費は入学時100万円の納入を求められて、授業料は毎月4万円ほど。養育費が7万円から4万円に減り、しばらくすると元夫からの振り込みはなくなった。長男の高校進学から本格的に生活費に困るようになった。入学金は海外時代に持っていたブランドバッグや、母親の形見の宝石を売ってなんとか切り抜けた。しかし、その後に悲劇があった。
 「カードを不正に使用される詐欺のような被害に遭い、借金を背負ってしまった。本格的におカネが足りなくなって、毎月何万円かを妹から借りるようになった。それで姉妹関係はおかしくなりました。最終的にはもう一緒には暮らせないということになって、長男の卒業と同時に追い出されました」
 長男は奨学金を借りて、地方の私立大学に進学する。学習塾時代の経営者に家のない苦境を相談したら、屋根裏のスペースを提供してくれた。3年半前のことだ。
 長男は親元を離れて大学近くのシェアハウスで生活する。長男が大学に入学してからしばらくした頃、成績が悪かった。執拗に注意をしたら「もう、俺にいっさいかまわないでくれ」と絶縁を突き付きられた。長男とはそれから2年半、会っていない。連絡先も住所もわからないという。日本に戻ってきた長女とも久しぶりに会ったが、弟のことで口げんかになり「親と認めてないから」と突き放された。
 「屋根裏で暮らすようになってから、年に数回、電気が止まります。真っ暗なところで自分を振り返るのですが、いったい自分の人生ってなんだったんだろうって、いつも思います。家族は崩壊して、子供にも姉妹にも見放されて、レジ打ちの仕事すらさせてもらえない。こんな生活がこれからずっと続くと思うと、気が滅入ります」
 話は終わった。一筋の希望すらない厳しい現状があった。
働く意欲はあっても仕事はない
 「屋根裏の生活はツラい。狭くて満足に立ち上がれなくて、冷暖房のない暑いし寒いという生活は、私も人間なのでツラいです」
 最低限の生活を送れていない。母親のがんの治療に執拗にこだわったことがきっかけで自分の家庭が崩壊し、最終的には仲がよかった妹にも、懸命に育てた長男にも見放された。
 「苦しくても、誰も助けてくれない。それに屋根裏から抜け出したくて、どんなに働く意欲があってもどこにも仕事はない。海外にいるときは、20万円を稼ぐのがこんなに大変なこととは思いませんでした。今は1週間後の想像すらできません」
 現在進行形でパートを断られ続けている。一昨日もファミリーレストランから不採用の通知があった。
 「学習塾は私が住み込み、講師のピンチヒッターや清掃をしているから都合がいい部分もあります。ですから、外に出て普通の暮らしをしたらクビになるかもしれません。若い頃からそれなりに一生懸命勉強して、成果も残した。社会人になってからも、頑張っていました。日本は専業主婦を経験した女性やシングル家庭に厳しすぎます。最低限の暮らしもできないのですから」


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Bipolar spectrum

2012040611.JPG

DSMの考えで言うとこんな感じの分類になる
躁病とうつ病が対称的ではないことが分かる

この図で見ると大うつ病は共通で、上に上がった部分が正常、軽躁病、躁病と分類しているのだが
自然に考えればそれらは連続したものだろうと考えやすい

しかし遺伝研究では違いがあるようで
双極性障害と単極性うつ病は別の遺伝子型であるらしい

それも含めて考えると、
単極性うつ病には遺伝子型としては2つの種類があり、 
双極性障害と連続するタイプのものと
双極性障害とは独立のタイプのものとがあり
それは区別できない形で混在しているのだろうと思う

ーーーーー
治らないうつ病とか治らない躁うつ病というものは
元々の概念から言うと異型である

完全に治るから循環病といい躁うつ病と呼んでいた
慢性うつ病という名前で慢性型を指定しているし
それとは別に気分変調症という呼び方でまた別のものを指定している
それとは別にラピッド・サイクリング・タイプを指定している
ここでは気分変調症と慢性うつ病は、
病理として同じで重症度が違うものなのか
あるいはなにか根本的に違うのなのか、問題がある

ーーーーー
残遺型という概念も問題になる
これは昔から観察されていたことではあるが
躁病もうつ病も、反復するうちに完全に元には戻らず、機能欠損を伴うというもので
そもそもの循環病や躁うつ病の理念型とはやや異なる観測で
それは実は欠損を残す点で統合失調症に似ているものである(現在症での類似ではない)

ーーーーー
たとえば分かりやすいかどうか、骨で例えると、
単純な骨折と、カルシウム代謝異常とは、別の経過をたどる

単純な骨折は数カ月を経過して、全く元に戻る
これが躁うつ病タイプである

カルシウム代謝異常、もっと具体的には骨粗鬆症でもいいが、
それは自然に元に戻ることはなくて、骨の脆弱性は徐々に進行して
慢性持続性崩壊性である
これがシゾフレニー・タイプである。

単純な骨折だと思ったのに、なかなか治らない、あるいは機能異常がずっと続くというのは
原則的に話が合わない
単純な骨折ではなかったのだと結論したほうがいいだろう

単純な骨折だけれども、骨の再結合の段階で、曲がったままつながってしまったという場合、
それを機能欠損と観察することは出来るだろう
その場合、不具合は持続する
しかしながらそれは固定性であって、慢性持続性崩壊性ではない

固定した欠損に対して、リハビリが必要である
しかしそれはくっつき方が悪かったというだけで
病理の問題ではない事がわかる

ーーーーー
以上を前提に考えると
「私はずっとうつ病が治らなくて困っている。
診断が間違っていて、『単なるうつ病』ではなく、躁うつ病ではないのか。
治療法が間違っていたのだから、治らないはずだ」という感想は間違いであることが明白である

単極性うつ病でも双極性障害でも、時間が経てばすっかり治るのである
治らないのは治療法が違うからではなく
病理が違うからである

では、どんな病理なのか
それは、慢性持続性崩壊性で感情方面に症状が出るものなのだけれども
疾患というものは長期化慢性化するに連れて
機能欠損により明白に現実の損失が発生するので、それに対して
性格防衛的に反応するわけで、そのあたりを昔は神経症性うつ病とか抑うつ神経症とか名付けていたわけである
上の例で言えば、最初は単純な骨折だったのだけれども、
くっつき方が悪かったので、残遺症状を残している、ということになるだろう

慢性化の病理を性格反応の面で解釈すれば
循環性病理という躁うつ病のもともとの発想を保持しつつ、慢性化を説明できる

はたしてそれでよいものかどうか、はっきり結論が出ていないし
理論も示されていない

統計処理をして綺麗な結果が出ないのは
双極性障害も単極性うつ病も何種類かの病理が混在していて
一部は循環性であり、一部は慢性持続性崩壊性のものなのだろう

病理の面を強く見れば、ブロイラー・タイプの理論になり
現在症の面を強く見ればDSMタイプの理論になるのだろうと思う



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発電用の風車が火を吹いて燃えて 部品が落下

発電用の風車が火を吹いて燃えて

部品が落下している様子をニュースで見た


発電用風車が燃えるとは驚いた


太陽光発電でも事故があるようだし


発電関係の安全性検証はどうなっているのだろう

不思議な事だ


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硬いサンダルがまっぷたつに折れた

サンダルの底が硬かった

最初は足が痛かった


だんだん慣れてきたと思ったら

硬いサンダルがまっぷたつに折れた


固いから底はすり減っていない


いいのか悪いのか考えさせられる

人生も同じ


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