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徒然草の中に 藤原定家の家の前には梅の木が二本あるとかの記事がある 徒然草の一部の記事は有職故実というもので 宮廷のしきたりリなどを書き留めている 藤原定家の明月記では更に詳細に 儀式の次第や衣装などを書き留めていて家宝として子孫に伝えるつもりのものだったという

徒然草の中に
藤原定家の家の前には梅の木が二本あるとかの記事がある

徒然草の一部の記事は有職故実というもので
宮廷のしきたりリなどを書き留めている
藤原定家の明月記では更に詳細に
儀式の次第や衣装などを書き留めていて家宝として子孫に伝えるつもりのものだったという

前回の似た儀式ではこんなふうだったということしか
基準がないのだから仕方がないだろう
理由があるなら合理的に考えられるが
理由がないから有職故実が重大になる

そんなものをありがたがるのも愚かであるが
それが文化というものであろう

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鎌倉の海に、鰹と言ふ魚は、かの境ひには、さうなきものにて、この比もてなすものなり。それも、鎌倉の年寄の申し侍りしは、「この魚、己れら若かりし世までは、はかばかしき人の前へ出づる事侍らざりき。頭は、下部も食はず、切りて捨て侍りしものなり」と申しき。 かやうの物も、世の末になれば、上ざままでも入りたつわざにこそ侍れ。 徒然草 第百十九段 カツオなんてねえという話であるが 最近で言えばあけびとかカラス貝とかがそのようなものだろう むかしは捨てていたものだ

鎌倉の海に、鰹と言ふ魚は、かの境ひには、さうなきものにて、この比もてなすものなり。それも、鎌倉の年寄の申し侍りしは、「この魚、己れら若かりし世までは、はかばかしき人の前へ出づる事侍らざりき。頭は、下部も食はず、切りて捨て侍りしものなり」と申しき。
かやうの物も、世の末になれば、上ざままでも入りたつわざにこそ侍れ。
徒然草 第百十九段

カツオなんてねえという話であるが
最近で言えばあけびとかカラス貝とかがそのようなものだろう
むかしは捨てていたものだ


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人の才能は、文明らかにして、聖の教を知れるを第一とす。次には、手書く事、むねとする事はなくとも、これを習ふべし。学問に便りあらんためなり。次に、医術を習ふべし。身を養ひ、人を助け、忠孝の務も、医にあらずはあるべからず。次に、弓射、馬に乗る事、六芸に出だせり。必ずこれをうかゞふべし。文・武・医の道、まことに、欠けてはあるべからず。これを学ばんをば、いたづらなる人といふ道、まことに、欠けてはあるべからず。これを学ばんをば、いたづらなる人といふべからず。次に、食は、人の天なり。よく味はひをへ知れる人、大きなる徳

人の才能は、文明らかにして、聖の教を知れるを第一とす。次には、手書く事、むねとする事はなくとも、これを習ふべし。学問に便りあらんためなり。次に、医術を習ふべし。身を養ひ、人を助け、忠孝の務も、医にあらずはあるべからず。次に、弓射、馬に乗る事、六芸に出だせり。必ずこれをうかゞふべし。文・武・医の道、まことに、欠けてはあるべからず。これを学ばんをば、いたづらなる人といふ道、まことに、欠けてはあるべからず。これを学ばんをば、いたづらなる人といふべからず。次に、食は、人の天なり。よく味はひをへ知れる人、大きなる徳とすべし。次に細工、万に要多し。
この外の事ども、多能は君子の恥づる処なり。詩歌に巧みに、糸竹に妙なるは幽玄の道、君臣これを重くすといへども、今の世には、これをもちて世を治むる事、漸くおろかになるに似たり。金はすぐれたれども、鉄の益多きに及かざるが如し。
徒然草 第百二十二段

ーーー
徒然草では医術をたたえている
加持祈祷よりもいいと思っていたらしい

心因性の病気が多いとも語っているが
それは貴族階級での話だろう

貧困階級では栄養が不足ですぐに感染症にかかるし
道を歩けば何か踏んで足に傷がつくし
転んだりして傷を受けることも多かっただろうと思う



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仕事というものは 全部が社会に必要で役に立つものとは限らない 弱い人から巻き上げる仕事もある その点で納得がいかず 仕事をやめてしまう人も多い そのほうがいい

仕事というものは
全部が社会に必要で役に立つものとは限らない
弱い人から巻き上げる仕事もある
その点で納得がいかず
仕事をやめてしまう人も多い
そのほうがいい



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雅房大納言は、才賢く、よき人にて、大将にもなさばやと思しける比、院の近習なる人、「たゞ今、あさましき事を見侍りつ」と申されければ、「何事ぞ」と問はせ給ひけるに、「雅房卿、鷹に飼はんとて、生きたる犬の足を斬り侍りつるを、中墻の穴より見侍りつ」と申されけるに、うとましく、憎く思しめして、日来の御気色も違ひ、昇進もし給はざりけり。さばかりの人、鷹を持たれたりけるは思はずなれど、犬の足は跡なき事なり。虚言は不便なれども、かゝる事を聞かせ給ひて、憎ませ給ひける君の御心は、いと尊き事なり。 大方、生ける物を殺し、傷め

雅房大納言は、才賢く、よき人にて、大将にもなさばやと思しける比、院の近習なる人、「たゞ今、あさましき事を見侍りつ」と申されければ、「何事ぞ」と問はせ給ひけるに、「雅房卿、鷹に飼はんとて、生きたる犬の足を斬り侍りつるを、中墻の穴より見侍りつ」と申されけるに、うとましく、憎く思しめして、日来の御気色も違ひ、昇進もし給はざりけり。さばかりの人、鷹を持たれたりけるは思はずなれど、犬の足は跡なき事なり。虚言は不便なれども、かゝる事を聞かせ給ひて、憎ませ給ひける君の御心は、いと尊き事なり。
 
大方、生ける物を殺し、傷め、闘はしめて、遊び楽しまん人は、畜生残害の類なり。
万の鳥獣、小さき虫までも、心をとめて有様を見るに、子を思ひ、親をなつかしくし、夫婦を伴ひ、嫉み、怒り、欲多く、身を愛し、命を惜しめること、偏へに愚痴なる故に、人よりもまさりて甚だし。
彼に苦しみを与へ、命を奪はん事、いかでかいたましからざらん。
すべて、一切の有情を見て、慈悲の心なからんは、人倫にあらず。
徒然草 第百二十八段


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顔回は、志、人に労を施さじとなり。すべて、人を苦しめ、物を虐ぐる事、賤しき民の志をも奪ふべからず。また、いときなき子を賺し、威し、言ひ恥かしめて、興ずる事あり。おとなしき人は、まことならねば、事にもあらず思へど、幼き心には、身に沁みて、恐ろしく、恥かしく、あさましき思ひ、まことに切なるべし。これを悩まして興ずる事、慈悲の心にあらず。おとなしき人の、喜び、怒り、哀しび、楽しぶも、皆虚妄なれども、誰か実有の相に著せざる。 身をやぶるよりも、心を傷ましむるは、人を害ふ事なほ甚だし。病を受くる事も、多くは心より受

顔回は、志、人に労を施さじとなり。すべて、人を苦しめ、物を虐ぐる事、賤しき民の志をも奪ふべからず。また、いときなき子を賺し、威し、言ひ恥かしめて、興ずる事あり。おとなしき人は、まことならねば、事にもあらず思へど、幼き心には、身に沁みて、恐ろしく、恥かしく、あさましき思ひ、まことに切なるべし。これを悩まして興ずる事、慈悲の心にあらず。おとなしき人の、喜び、怒り、哀しび、楽しぶも、皆虚妄なれども、誰か実有の相に著せざる。
身をやぶるよりも、心を傷ましむるは、人を害ふ事なほ甚だし。病を受くる事も、多くは心より受く。外より来る病は少し。薬を飲みて汗を求むるには、験なきことあれども、一旦恥ぢ、恐るゝことあれば、必ず汗を流すは、心のしわざなりといふことを知るべし。凌雲の額を書きて白頭の人と成りし例、なきにあらず。
徒然草 第百二十九段

身をやぶるよりも、心を傷ましむるは、人を害ふ事なほ甚だし。
病を受くる事も、多くは心より受く。外より来る病は少し。

心の傷が人を害する


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自衛隊の文民統制を撤廃

(安全保障法制)米軍・自衛隊の決定、追認の恐れ 学習院大教授・青井未帆氏
2015年3月25日05時00分
 政府は昨年7月の閣議決定で行使を容認した集団的自衛権について、武力行使の新たな3要件に従って判断するという。問題は、誰がその「事態」を認定するのかだ。

 閣議決定によると、「国家安全保障会議(NSC)における審議等に基づき、内閣として決定を行うこととする」となっている。

 しかし、実際には、新たな日米防衛協力のための指針(ガイドライン)に常設化が盛り込まれる、日米の「調整メカニズム」の中で判断されることになる。

 調整メカニズムに参加するのは、米軍と自衛隊が中心となる。そのため実際には軍人と自衛官が、軍事上の観点から集団的自衛権を行使するかどうかを決定し、内閣はそれを追認するしかないのではないか。

 現在の新たな安全保障法制の議論を見ていると、すでに司令部を一体化させるなど、防衛協力を進める米軍と自衛隊による軍事上の必要性がまず先にあり、それに法制を合わせようとしている印象を受ける。

 なぜ法制を変えるのか。安倍晋三首相の説明は「安全保障環境の変化」などと漠然としている。その程度の説明で「事実」が変えられ、追いつくように憲法の解釈や法制のあり方が決まっていく、という逆さまな事態が起きている。

 しかも、米軍と自衛隊による調整やNSCの議論に関する情報の多くは、特定秘密に指定されるだろう。自衛隊が武力を行使する「事態」の認定が正しい判断なのか。今の制度で検証できるかは疑問が残る。

 憲法9条がある以上、自衛隊にできることには本来的な限界がある。今後の与党協議では、歯止め策として、国会の役割をどう位置づけるかが重要となる。国会の事前承認の有無の議論に問題を矮小(わいしょう)化するのではなく、国会による実質的な統制が可能となる手法が編み出されなければならない。

 (聞き手・石松恒)

    *

 1973年生まれ。専門は憲法学。成城大准教授などを経て現職。主な研究テーマは憲法9条論。著書に「憲法を守るのは誰か」など。

    ◇

 自衛隊のあり方を大きく変える、新たな安全保障法制の基本方針がまとまった。政府・与党は今国会での成立を目指すが、課題や懸念は多い。「論点」を識者に聞くインタビューを随時掲載します。
ーーーーー
特定秘密の内部で、米軍軍人と自衛隊自衛官が打ち合わせをして、結論を内閣が追認。
誰が何のためにこんなことをしたいのか。


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近所にあおい書店とくまざわ書店があり どちらも中規模 お互いに歩いて三分もかからないくらいなので ここらへんのサラリーマンさんが買うだろうとはいえ 競合で大変なのかなと思ってはいた 書籍や雑誌は価格破壊が起こっていないと思う

近所にあおい書店とくまざわ書店があり
どちらも中規模
お互いに歩いて三分もかからないくらいなので
ここらへんのサラリーマンさんが買うだろうとはいえ
競合で大変なのかなと思ってはいた

書籍や雑誌は価格破壊が起こっていないと思う

2015-3月末でやや規模が大きくて陳列もきれいなあおい書店が閉店してしまった
かなりの量の雑誌がおいてあった
場所柄かpc関係の本はとても充実していた

アマゾンでも丸善・ジュンク堂でも送料無料で買えるので
欲しい本が決まっている人は問題ない

どの本がいいかなという場合には
やはり本屋であれこれ見比べたりしたいものだ
本屋さんがなくなるというのは
出版文化の衰退の具現化のようで寂しい
出版文化にも編集者が愚かだとかの良くない面もあるのだが

ーーーーー
知人の意見によれば、
書店経営の問題点はひとつは値段で差別化できないことであるが
ひとつは万引き対策であるとのことだ
被害は少なくないらしい

万引きした本を現金化することも最近は簡単だから、という
アマゾンでも売れるし、ブックオフでも売れる

ーーーーー
これも知人の話であるが
町の小さな書店は雑誌を置いたり
子供の本をおいたりしているが
本当はベストセラーでも稼ぎたい
しかし東販や日販は小さな書店にベストセラーを回してくれないのだそうだ

赤字で困るようになるとアダルト関係をおいたりもするらしいが
すると子供が入りにくい店になってしまう

場所を分けたり棚の上の方においたりすると言っていたが
所詮は狭い店なので無駄というものだ
親としては、あの本屋には行かないことにしよう
図書館でいいよね
ということになる

コンビニで少しのスペースであるが雑誌などをおいてあることがあり
それも弱小書店の経営を圧迫しているのかもしれない

ーーーーー
先日は駅のキオスクが閉鎖されて、自販機がたくさん置かれているのを見た
スポーツ新聞も売れなくなってきているのだろう
どの人もスマホを見ている

東京メトロの100%子会社、メトロコマースでは11人の販売員が3月31日で定年退職を迫られる。メトロのキオスクの売り子。11人全員が非正規社員。時給950~1,100円という低賃金、月収は11万~13万円にしかならない。わずかな収入の中から家賃、公共料金を払うと、手元に残るカネはほとんどない。貯金など夢物語だ。それでいて退職金は1円たりとも出ない。非正規社員だからだ。貯金もない。退職金もない。

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 A社に勤務する男性営業マンのBさんは、A社の営業車で客先を回っているときに他の車に接触され、首に痛みを感じたとして労災保険を申請し認定されましたが、その後1年以上出勤していません。車の接触に伴う破損はドアが少しへこんだだけで、Bさんは医師から「頸椎損傷」という診断がなされているだけでした。A社では事故の程度は軽いはずであるのに出勤しないことや、Bさんが3カ月ごとに医療機関を変更することなどを不審に思い、出勤要請を行いました。  しかしBさんは弁護士のCさんに依頼し、会社の出勤要請に対してC弁護士を介し

 A社に勤務する男性営業マンのBさんは、A社の営業車で客先を回っているときに他の車に接触され、首に痛みを感じたとして労災保険を申請し認定されましたが、その後1年以上出勤していません。車の接触に伴う破損はドアが少しへこんだだけで、Bさんは医師から「頸椎損傷」という診断がなされているだけでした。A社では事故の程度は軽いはずであるのに出勤しないことや、Bさんが3カ月ごとに医療機関を変更することなどを不審に思い、出勤要請を行いました。

 しかしBさんは弁護士のCさんに依頼し、会社の出勤要請に対してC弁護士を介して「出社できない状態のBさんに無理な要請をしないように」と抗議しました。A社では労務の専門家に相談し、根気強く出社を要請した結果、ようやくC弁護士とBさんの2人に来社の約束を取り付けました。A社では、Bさんが出社する時間に合わせて、探偵事務所に自宅から会社までBさんの様子を録画するよう依頼しました。

 その結果、Bさんが自宅から両脇に松葉づえを抱えスタスタと歩き、信号が青から黄色に変わりそうになると走って横断歩道を渡る姿や、BさんがC弁護士との待ち合わせの場所に近づくと、急に両手で松葉づえをつき、歩きだした姿がバッチリ録画されました。会社にBさんと訪れたC弁護士は、若くて見るからに真面目な人であり、Bさんを指さして「こんなに大変な状況の彼を呼び出すとは問題ですよ」と強く抗議しました。会社担当者は、Bさんを残しC弁護士だけを別室へ案内し、録画したビデオを見てもらいました。C弁護士は、「Bさんと2人だけでこれを見させてもらいたい」と希望し、1時間後、Bさんはその日で退職すると記載した退職願を提出し、C弁護士と共に帰って行きました。

 A社では、専門家を交えてBさんへの対応について打ち合わせを行いました。その矢先に、A社の社員が元気に歩くBさんらしき人を目撃したとの話があり、A社では紹介された探偵事務所にBさんの日常生活を録画することを依頼したところ、日常生活を全く問題なく過ごしていることが把握できました。そこでBさんが日常生活に支障がないことについて「動かぬ証拠を突きつけて即解決に持ち込む」と決め、それが功を奏してBさんが退職するに至ったのでした。


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NSA 国家安全保障局の内幕 全3回

NSA 国家安全保障局の内幕 全3回
動画検索で見つかる

可能なことは何でも起こる

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2015-3-25に私は日本国のパイロットは国民をどこに連れて行こうとしているのだろうと書いた 今日2015-3-26にはドイツ格安航空機の墜落問題の報道 ボイスレコーダーによれば、 機長が操縦室から出て行ったあと、副操縦士が誰も入って来られないようにして、 無線通信にも答えず、 意図不明であるが、墜落に導いたようであるとのこと

2015-3-25に私は日本国のパイロットは国民をどこに連れて行こうとしているのだろうと書いた

今日2015-3-26にはドイツ格安航空機の墜落問題の報道
ボイスレコーダーによれば、
機長が操縦室から出て行ったあと、副操縦士が誰も入って来られないようにして、
無線通信にも答えず、
意図不明であるが、墜落に導いたようであるとのこと

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悲田院尭蓮上人は、俗姓は三浦の某とかや、双なき武者なり。故郷の人の来りて、物語すとて、「吾妻人こそ、言ひつる事は頼まるれ、都の人は、ことうけのみよくて、実なし」と言ひしを、聖、「それはさこそおぼすらめども、己れは都に久しく住みて、馴れて見侍るに、人の心劣れりとは思ひ侍らず。なべて、心柔かに、情ある故に、人の言ふほどの事、けやけく否び難くて、万え言ひ放たず、心弱くことうけしつ。偽りせんとは思はねど、乏しく、叶はぬ人のみあれば、自ら、本意通らぬ事多かるべし。吾妻人は、我が方なれど、げには、心の色なく、情おくれ

悲田院尭蓮上人は、俗姓は三浦の某とかや、双なき武者なり。故郷の人の来りて、物語すとて、「吾妻人こそ、言ひつる事は頼まるれ、都の人は、ことうけのみよくて、実なし」と言ひしを、聖、「それはさこそおぼすらめども、己れは都に久しく住みて、馴れて見侍るに、人の心劣れりとは思ひ侍らず。なべて、心柔かに、情ある故に、人の言ふほどの事、けやけく否び難くて、万え言ひ放たず、心弱くことうけしつ。偽りせんとは思はねど、乏しく、叶はぬ人のみあれば、自ら、本意通らぬ事多かるべし。吾妻人は、我が方なれど、げには、心の色なく、情おくれ、偏にすぐよかなるものなれば、始めより否と言ひて止みぬ。賑はひ、豊かなれば、人には頼まるゝぞかし」とことわられ侍りしこそ、この聖、声うち歪み、荒々しくて、聖教の細やかなる理いと辨へずもやと思ひしに、この一言の後、心にくゝ成りて、多かる中に寺をも住持せらるゝは、かく柔ぎたる所ありて、その益もあるにこそと覚え侍りし。
徒然草 第百四十一段


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人としては、善に伐らず、物と争はざるを徳とす。他に勝ることのあるは、大きなる失なり。品の高さにても、才芸のすぐれたるにても、先祖の誉にても、人に勝れりと思へる人は、たとひ言葉に出でてこそ言はねども、内心にそこばくの咎あり。慎みて、これを忘るべし。痴にも見え、人にも言ひ消たれ、禍をも招くは、たゞ、この慢心なり。 一道にもまことに長じぬる人は、自ら、明らかにその非を知る故に、志常に満たずして、終に、物に伐る事なし。 徒然草 第百六十七段

人としては、善に伐らず、物と争はざるを徳とす。他に勝ることのあるは、大きなる失なり。品の高さにても、才芸のすぐれたるにても、先祖の誉にても、人に勝れりと思へる人は、たとひ言葉に出でてこそ言はねども、内心にそこばくの咎あり。慎みて、これを忘るべし。痴にも見え、人にも言ひ消たれ、禍をも招くは、たゞ、この慢心なり。
一道にもまことに長じぬる人は、自ら、明らかにその非を知る故に、志常に満たずして、終に、物に伐る事なし。
徒然草 第百六十七段


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知力も体力も 使わなければ衰える 使いすぎると破綻する 正月に3日動かないでいると体力の低下が分かると言っていた リハビリ科の先輩は亡くなってからもう十年が過ぎている

知力も体力も
使わなければ衰える
使いすぎると破綻する

正月に3日動かないでいると体力の低下が分かると言っていた
リハビリ科の先輩は亡くなってからもう十年が過ぎている

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「風に当り、湿に臥して、病を神霊に訴ふるは、愚かなる人なり」と医書に言へる

「風に当り、湿に臥して、病を神霊に訴ふるは、愚かなる人なり」と医書に言へる

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身を誤つ事は、若き時のしわざなり。

身を誤つ事は、若き時のしわざなり。

若いのに冒険しないのも愚かである。

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先づ、差し当りたる、目の前の事のみに紛れて、月日を送れば、事々成す事なくして、身は老いぬ。 目先の事を片付けるのに精一杯になり、時間だけは容赦なく過ぎていく。結局、何もできないまま、気がついた頃には老人になっていたりする。

先づ、差し当りたる、目の前の事のみに紛れて、月日を送れば、事々成す事なくして、身は老いぬ。

目先の事を片付けるのに精一杯になり、時間だけは容赦なく過ぎていく。結局、何もできないまま、気がついた頃には老人になっていたりする。


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一時の懈怠、即ち一生の懈怠となる。これを恐るべし。 一時の面倒が、一生の怠惰となるのだ。しっかり用心すべし。

一時の懈怠、即ち一生の懈怠となる。これを恐るべし。

一時の面倒が、一生の怠惰となるのだ。しっかり用心すべし。


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江戸城の天守閣はなぜないのかとアメリカの人に聞かれてはっきり分からなかったが 1657年の明暦の大火で失われたのだそうだ ーーー 明暦の大火により、江戸の街の大半が焼き尽くされ、江戸人口50万人のうち10万人以上の生命が奪われました。この未曾有の大災害に陣頭指揮で対処したのが、3代将軍家光の異母弟で、4代将軍家綱の後見役となった会津藩主保科正之でした。保科正之は、被災者の早急な救済と民生安定、長期的展望に基づいた江戸市街の災害復興を最優先の課題と考えました。江戸城天守は、江戸幕府の権威と権力の象徴と考え

江戸城の天守閣はなぜないのかとアメリカの人に聞かれてはっきり分からなかったが
1657年の明暦の大火で失われたのだそうだ

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明暦の大火により、江戸の街の大半が焼き尽くされ、江戸人口50万人のうち10万人以上の生命が奪われました。この未曾有の大災害に陣頭指揮で対処したのが、3代将軍家光の異母弟で、4代将軍家綱の後見役となった会津藩主保科正之でした。保科正之は、被災者の早急な救済と民生安定、長期的展望に基づいた江戸市街の災害復興を最優先の課題と考えました。江戸城天守は、江戸幕府の権威と権力の象徴と考えられていましたが、今はその再建のために、国の財産を費やす時節ではないと判断し、先に延ばすことを決定しました。

この保科正之の英断が、それ以降200年にわたる江戸期の社会の平和と安定の礎(いしずえ)となり、元禄、文化・文政の江戸文化が花開くこととなりました。

ーーー
江戸城寛永度天守と呼ぶとのことだ
保科さんが現代にいたら、東北震災の復旧ももっと進んでいたのだろうか



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2015年3月26日、朝歩いていると 桜の花が1割から2割程度開いていた 昨日は花はなかったのだからこの一日で開いたのだろう ムクムクと春が来て 眠たくなるような空気である

2015年3月26日、朝歩いていると
桜の花が1割から2割程度開いていた

昨日は花はなかったのだからこの一日で開いたのだろう

ムクムクと春が来て
眠たくなるような空気である

人間の体も冬の体から夏の体にゆっくりと変化する
その変化の途中に不都合が起きることも多いが
死ぬようなものでもないので
ひとまず慌てずに対処することだ

昔、二階屋の二階に住んでいた頃は
雨が屋根を叩く音を聞いて天気がわかった
最近はそうしたこともなく空模様との一体感が失われた気分である

梅雨の頃、ウィンブルドンでボルグとマッケンローが打ち合っている時
しとしとと音を立てて雨が屋根を濡らしていた

昨日のターシャ・テューダーの番組はターシャがなくなってからの撮影で
誕生日を祝って親戚や近所の人が集まっていた
田舎暮らしがいいのよと言ってバーモント州に住んだというが
長い間雪に閉ざされるから春の喜びが大きいことはよく分かる

東京都の桜の開花の基準木が靖国神社にあることが腑に落ちない
気象庁の観測用の庭に桜の木を植えて
それを基準にすればよいではないか

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万の事は頼むべからず。 愚かなる人は、深く物を頼む故に、恨み、怒る事あり。 勢ひありとて、頼むべからず。こはき者先づ滅ぶ。 財多しとて、頼むべからず。時の間に失ひ易し。 才ありとて、頼むべからず。孔子も時に遇はず。 徳ありとて、頼むべからず。顔回も不幸なりき。 君の寵をも頼むべからず。誅を受くる事速かなり。 奴従へりとて、頼むべからず。背き走る事あり。 人の志をも頼むべからず。必ず変ず。 約をも頼むべからず。信ある事少し。 身をも人をも頼まざれば、是なる時は喜び、非なる時は恨みず。 左右広ければ、障らず

万の事は頼むべからず。
愚かなる人は、深く物を頼む故に、恨み、怒る事あり。
勢ひありとて、頼むべからず。こはき者先づ滅ぶ。
財多しとて、頼むべからず。時の間に失ひ易し。
才ありとて、頼むべからず。孔子も時に遇はず。
徳ありとて、頼むべからず。顔回も不幸なりき。
君の寵をも頼むべからず。誅を受くる事速かなり。
奴従へりとて、頼むべからず。背き走る事あり。
人の志をも頼むべからず。必ず変ず。
約をも頼むべからず。信ある事少し。

身をも人をも頼まざれば、是なる時は喜び、非なる時は恨みず。
左右広ければ、障らず、前後遠ければ、塞がらず。
狭き時は拉げ砕く。
心を用ゐる事少しきにして厳しき時は、物に逆ひ、争ひて破る。
緩くして柔かなる時は、一毛も損せず。

人は天地の霊なり。
天地は限る所なし。
人の性、何ぞ異ならん。
寛大にして極まらざる時は、喜怒これに障らずして、物のために煩はず。
徒然草 第二百十一段

ーーーーー
聖書の翻訳でも、古い翻訳が語感も良くてありがたいという人も多い
単に馴染んでいるということかもしれない
古い文章のほうが対句などが自然に響くように思う


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BSプレミアムアーカイブスで ターシャ・テューダーの話を3夜連続 手元には2004年か2005年くらいに録画したターシャ・テューダーのビデオがあって、 何回か繰り返してみている なんでも便利なものを買って済ますではなく 手作りで楽しむ 辛抱が必要だし、他人と比べていたらなかなかできないことではあるけれども とてもいい人生だと思う

BSプレミアムアーカイブスで
ターシャ・テューダーの話を3夜連続

手元には2004年か2005年くらいに録画したターシャ・テューダーのビデオがあって、
何回か繰り返してみている

なんでも便利なものを買って済ますではなく
手作りで楽しむ
辛抱が必要だし、他人と比べていたらなかなかできないことではあるけれども
とてもいい人生だと思う

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先日は「コメ」についての番組が3夜連続
一回目はインドの南部、タミル地方
いまでは日本語の起源がタミル語だという大野説は否定または修正されているらしいが
コメに関しての日本語とタミル語で似た言葉があるのは事実である
タミルの人たちは機械を使わず、牛とともに生きて農耕を行う
耕すときに牛を使い、脱穀にも牛を使う
牛のフンは乾燥させて燃料にする
また牛のフンを水で溶いて壁に塗って、ヒビ割れないように壁を新しくしたりする
フンだから汚いという感覚はないようで自然に扱っているようだった

二回目はフィリピンの棚田
急斜面にこれでもかというような執念で作った棚田
崩れたら修復する
延々と続く修復作業
そして見事な水のコントロール

三回目はイタリアのリゾット用のお米
無農薬栽培をするのだけれども
その稲は雑草よりも成長が速いとのことで、
稲だけは生き残り、他の雑草は死んでしまう程度に水位を調整するのだそうだ
水没させてしまうらしい
しかしこれで死なない雑草もあって、年によっては稲が雑草に負けてしまうこともあるらしい
それで収穫量が一定しない

リゾット米でアル・デンテにすることを好む人もいて、
その場合は新米ではなくて、ビンテージ米のほうがいいらしい
スープもよく吸うのだという

ーーー
人口問題、エネルギー問題、環境問題のシリーズも良かった
地球が人間でいっぱいになると言われているのだが
実際に割り算してみると未だずいぶん沢山の人が住めるようだ
食料にしろエネルギーにしろ独り占めはできなくなるけれど

あとはソ連崩壊の内幕、ヒトラー政権の成立、
フィンランドとアメリカにそれぞれ養子としてもらわれていった
双子の女の子の話など
癖とか仕草とか一卵性双生児は似てしまうものらしい
養子制度についても日本とアメリカで意識の差がある分野だと思う

また、エボラ出血熱の話(医学的には少し怪しかったような気がするが)



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パイロットらしき人々は我々国民をどこに連れてゆくのだろう

日本国という乗客を乗せた飛行機は例えて言えばハイジャックされた状態で
長年飛び続けてきた
パイロットらしき人たちが国民をどこに連れてゆくのか
戦後70年めの屈曲点が
だんだん見えてきたというところだろうか

独立した主権国家が民主主義的な手続きにより
自分たちの未来を決めてゆくというのとは別のプロセスが進行しているようで、
そのことも日本が敗戦国であり、いろいろな条件をその時に受け入れていたし
現在もその「伝統」または条件が引き継がれているということなのだろう

無論、下々の国民には知らせていいことと知らせなくてもいいことがあるらしく
知らないほうが幸せらしい
 
知らせなくてもいいことの全体を国益というらしい
国益のために沖縄の人たちは我慢する
原発周辺住民は我慢する
全体の利益のためだからしかたがないのだというらしいが
この件については仕方がないから我慢しなさいというのは誰が決めるのだろうか

いちいち国民投票をするわけではないから
国会で選良たちが議論して決議するのだろうが
税金を支払っている国民としては何段階にも間接的な決定になっていて
納得出来ないことも多い

いちいち国民に全部の情報を伝えてなんかいられない
情報を伝えても理解しないじゃないか、誤解するじゃないか、曲解するじゃないか
というのはよく聞くけれども
どの情報を出すか出さないか、決める人のことは
憲法を読んでもはっきりしていないち

「八紘一宇」と語り出すについてはもはやここまで進行していたのかと
ため息のみである

左翼イデオロギーにアイディアと資金と人材を提供していたと思われるソ連が消滅して
左派が消滅、中道または右派の路線の中で自民党と民主党が生きてゆくとなれば、
違いを出すためには、自民が極右で民主が右翼とならざるをえないのだろう
現在の中道とは昔で言えば右翼だろう
どちらもCIAからお金もアイディアも人材ももらう

CIAは安倍がダメでも次の人、自民がダメでも次の党と、保険をかけていて、
それは成功している様子である

右傾化というものは逆戻りができないものなのか
一方的に右にばかり進む

ゴルバチョフが登場して軍縮が進んだのは
人間に理想があったからだろうか
あるいは単に貧乏に耐え切れなくなったからと分析すべきなのだろうか

日本国のパイロットらしき人々にもそれなりのいろいろな理由があるのだろう
どんな理由なのか国民は知らなくてもいいと言われて
それでもこの国で生きてゆくのだろうか
どうせ大した反対もしない従順な羊のような国民なのだから
ある程度教えても良いのではないだろうか 
 
ーーーーー以下採録
3/22のサンデーモーニングで、従来の周辺事態法の地理的制約が撤廃され、自衛隊が地球上のどこでも米軍の後方支援を行うようになる問題が取り上げられていた。その中で、岸井成格が、南シナ海に自衛隊が出て行くことになる点に特に注意を向け、中国軍と軍事衝突する危険性が大きくなるという警告を発していた。この問題は、事態の重要性の割にマスコミ報道で大きく扱われていない。

3/21の毎日の記事にこう書いている。「これ(地理的事態の撤廃)を受け、日米両政府は、防衛協力の指針(ガイドライン)の改定作業を本格化させる。中国と周辺国の対立が深まる南シナ海で武力紛争が発生した場合を想定し、自衛隊が米軍などへの後方支援を行う作戦計画の策定に入る見通しだ」「米国は軍事衝突の可能性が高まっていることから、自衛隊による南シナ海での後方支援を強く求めていた」「(日本政府は)周辺事態法を改正し、南シナ海での衝突を「わが国の平和と安全に重要な影響を与える事態」に該当するとし、後方支援をできるようにする方針だ」。新安保法制はまだ法案も作成されてない段階なのに、自衛隊はすでに南シナ海での作戦計画の策定に入ると書いてある。この毎日の記事は、国民に対する警戒警報の意味もあるけれど、同時に政府からの自衛隊の行動予定のダウンロードでもある。

物騒に感じることの一つは、この記事で堂々と「作戦計画」という語が使用されていることだ。少し前までは、自衛隊は「作戦」の語は使わず、その場合は「防衛」の語で言い換えていた。軍事的内実は同じでも、憲法や世論を配慮して、「作戦計画」と言わず「防衛計画」と呼んでいた。この変化は見逃せない。防衛官僚(かもしくは官邸))が記者にこの情報をリークした時点で、意図的に「作戦計画」と表現しているのであり、そう書かかせている。戦争が前提されている。南シナ海での軍事行動だから、これを防衛の語で呼ぶのも常識外れだが、こうやって専守防衛のタテマエの衣を脱ぎ、どんどん攻撃的な軍隊に変貌していることを国民に知らしめている。南シナ海がどの国の領海もしくは経済水域であるかはともかく、少なくとも日本の領海でも経済水域でもないのだから、ここに日本の自衛隊が出張って他国の軍隊と軍事衝突を起こせば、それは明らかに侵略戦争だろう。新安保法制の眼目の一つが南シナ海での自衛隊の作戦行動にあることについては、実は米国側が積極的に日本のマスコミに告知を続けてきた。1/31に米第七艦隊の司令官がロイターのインタビューに応じ、自衛隊の南シナ海での哨戒活動に期待すると言っている。この発言は日経と時事が記事にした。この発言を受け、2/3には中谷元がこの米軍の要請を受け入れるコメントを発している。

われわれが思い出さなくてはいけないのは、昨年の12/9の報ステでの特集報道だ。幸いなことに動画が残っていて、アメリカン・エンタープライズ研究所日本部長のマイケル・オースリンという人物が登場し、次のように言っている。「(戦後)日本は空爆の経験がない。航空自衛隊や陸上自衛隊を戦闘状況で派遣したことはない。もし日本が貢献できるのであれば素晴らしいことだと思う。自衛隊が自由に海外で活動できるようにするすべての法律を、(国会で)通過成立させることが最初のステップになると思う」。南シナ海での紛争については、「米国が介入しないと決断をした地域で、日本の単独の参加も含まれるかもしれない」と言っている。非常に重要な発言だ。南シナ海での軍事紛争の勃発を想定しながら、そこには米軍の介入はないとし、自衛隊が単独で戦闘することを期待している。3/22の岸井成格のコメントは、マイケル・オースリンの発言とは逆で、南シナ海で中国とフィリピンが衝突したとき、そこに必ず米国が介入することになるから、米国の要請で自衛隊が南シナ海で戦闘に巻き込まれるという懸念だった。だが、マイケル・オースリンの発言を聞くと、米国側の思惑は全く違う。マイケル・オースリンは共和党系の論者らしいが、きわめて正直に米国側の本音を漏らしている。中国と日本とを直に戦わせるのであり、米国は中国とは戦争しないのだ。

この論点について、われわれは問題の真実を正確に認識しておく必要があるだろう。尖閣問題も同じなのだ。米国は中国とは直接に戦争しない。米軍が直接に中国軍を相手に戦闘する計画や構想はない。中国軍と戦闘するのは日本軍(自衛隊)である。しかしながら、そのことは、米国が中国と戦争する意思がないということを意味しない。この点が、日本のリベラルが錯覚している点だ。米国は、共産党が支配するPRCによる太平洋への進出とアジアのテリトリー化を阻止しようとしていて、その手段として軍事を使うことを想定している。その中身は、これまで憲法9条で縛られていた日本の軍隊を使い、装備に優れた日本の軍隊を中国軍と戦闘させ、物理的に中国のエクスパンションを止めようとするものだ。日本と中国とを戦争させ、局地戦で中国の海空軍を壊滅させ、中国に疲弊と動揺を与え、海外膨張(南進・東進)の意思を挫き、その上で、止め男として二国の間に入って調停役になる。漁夫の利を得る。それが米国の思惑であり、最初のナイ・レポ-トの時点から示されてきたグランド・ストラテジーだった。尖閣問題について、繰り返し米国がメッセージしているのは、自分は戦争の直接の当事者にならないということであり、中国を相手に核戦争を始めるような愚は犯さないという意味だ。自衛隊に身代わりで局地戦をやらせる。その真意を日本の左翼リベラルは誤解している。

米国は日中の軍事衝突を望んでおらず、平和的に尖閣問題が解決されることを願っている、という見方は、寺島実郎を始めとする日本のリベラルがマスコミやネットで撒いている言説だが、これは全く真実を見誤った願望だ。右翼の安倍政権に対する言論上の政治的牽制の効果はあるけれど、米国の真意については錯覚にすぎない。無論、米国の中にはタカ派もいればハト派もいて、東アジアの安保問題についての展望と構想は一枚岩ではない。米国の中には、日中が軍事衝突を起こせば、必ず米国が巻き込まれて第3次世界大戦に発展する事態になるから、それは何としても避けたいという、寺島実郎や内田樹らが米国の米国の論理と立場として説明する勢力も一定はある。ケリーなどそうだろう。だが、現実の米国の軍事政策は、ホワイトハウスではなく軍産複合体によって担われ進められていて、日本の霞ヶ関と同じように、選挙とは無縁な権力がロングタームのレンジで方針と予算に関与し政策決定している。そのことは、オリバー・ストーンがドキュメンタリー番組で指摘していたとおりだ。ナイもアーミテージもマイケル・グリーンも、米国政府の高官でも何でもなく、オバマと近い系列の人脈ではないけれど、実際には彼らが強力に実権を握っていて、対日政策を仕切り、防衛省と自衛隊を操り、日本マスコミの世論工作を牛耳り、安倍晋三や右翼に指示して日米ガイドラインを策定している。

安倍晋三の訪米に合わせて登場する新しい日米防衛ガイドラインは、具体的に、特に二つの戦争と戦場にフォーカスしたものになるだろう。一つは南シナ海での中国との戦争であり、もう一つは中東でのイスラム国との戦争である。南シナ海での中国との戦争については、マイケル・オースリンが説明しているとおりで、ここで中国と戦争する主役は日本軍(自衛隊)であり、米軍は後方支援の脇役である。今の一般認識と逆だ。新しいガイドラインでは、自衛隊は南シナ海を定常の活動範囲として明確に位置づけ、フィリピンの米軍基地にイージス艦や潜水艦を常駐させ、米軍の指揮の下で哨戒活動を始めることになるだろう。当然、中国海軍の艦船と一触即発の睨み合いになる。南シナ海が尖閣周辺の東シナ海と同じ緊張状態になる。東シナ海の場合は、日中双方が直接に対峙する構図であり、ホットライン等のセーフティネットや最前線の人員同士の阿吽の呼吸や良識の判断で衝突を避けられるが、南シナ海の場合はフィリピンやベトナムが間に入る厄介な構図のため、東シナ海よりも事情が複雑で不測の事態が格段に起きやすい。南シナ海で日中が軍事衝突を起こせば、戦火はすぐに東シナ海に拡大し、日中両軍による(双方がかねてから机上演習していた)尖閣確保作戦が発動されることになるだろう。尖閣確保作戦とは、周辺海域から相手国艦船を完全に締め出し、領土領海保全を物理的に恒久化する軍事行動である。

新しい日米防衛ガイドラインのもう一つの眼目となるはずの、中東でのイスラム国との戦争への自衛隊の参加だが、この点については、12/9の報ステの映像の中では、新米国安全保障センター・シニアフェローのデビッド・アッシャーなる人物が具体論を語っている。曰く、「将来(イラクに)コソボの時のような平和維持軍が必要になるだろう。日本がその役割を果たしてくれることを望む」。新しい安保法制では、PKO派遣された自衛隊の武器使用が緩和され、他国の軍隊や民間人を守るために武力行使することができるよう「法改正」されることになっている。ここにデビッド・アッシャーの議論を被せると、すなわち、米軍とイラク軍がイスラム国を撃破し掃討した後、スンニー派が多く占めるイラク中西部地域で、武装した自衛隊がPKOの任務に当たり、イラク軍やクルド軍と連携して治安作戦に当たるという図式になる。要するに簡単に言えば、イラク戦争でフセイン政権を打倒した後の、2003年後半から2010年の占領米軍の役割を自衛隊が果たせという要求に他ならない。この戦争と占領期の治安活動で、米国は8100億ドル(97兆円)の財政負担を出し、最終的には3兆ドル(360兆円)に達すると言われている。その倍の6兆ドル(720兆円)に上るという報告もある。帰還兵の多くがPTSDを発症し、深刻な後遺症に苦しむ結果になった。ということで、米国はもう治安維持の方は懲り懲りだから、代わりに自衛隊が引き受けてくれという話だ。

この12/9放送の報ステの特集映像は、10分間のコンパクトな内容ながら実によくできた報道作品だ。真実が伝えられている。しかしこれは、朝日が果敢なジャーナリズムの挑戦で真実を暴露したというよりも、米国の方が日本国民向けに「こうなるからね」と本音をダウンロードした側面が強い。第3次ナイ・アーミテージレポートが新ガイドラインにどう反映し、日本政府の新安保法制としてどのように具体化するか、すなわち来年の春(=したがって現在)の展開を、前もって、昨年12月の時点で米国側がわれわれに丁寧に予告したものだ。真実と予測の報道として秀逸であり、同時に支配者(米国)の意図を正確に伝え、われわれに心構えをさせている。中国との戦争は南シナ海で始まる。

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 世の中には何一つとしてあてにできるようなものはない。愚かな人は、何かをやたらとあてにするから、腹を立てたり恨んだりするのである。  例えば、権力者もあてにはできない。強い者から先に倒れるからである。金持ちもあてにはできない。金はあっという間に無くなるからである。頭のいい人も あてにはできない。孔子でさえも不遇だったからである。立派な人もあてにはできない。顔回(がんかい)でさえも不幸だったからである。主君のひいきもあて にはできない。一瞬にして罪を被(こうむ)り殺されるからである。家来もあてにはできない

 世の中には何一つとしてあてにできるようなものはない。愚かな人は、何かをやたらとあてにするから、腹を立てたり恨んだりするのである。

 例えば、権力者もあてにはできない。強い者から先に倒れるからである。金持ちもあてにはできない。金はあっという間に無くなるからである。頭のいい人も あてにはできない。孔子でさえも不遇だったからである。立派な人もあてにはできない。顔回(がんかい)でさえも不幸だったからである。主君のひいきもあて にはできない。一瞬にして罪を被(こうむ)り殺されるからである。家来もあてにはできない。裏切って逃げることがあるからである。人の好意もあてにはでき ない。人の気持ちは変わるものだからである。約束もあてにはできない。約束が守られることは少ないからである。

 自分であろうと他人であろうと一切をあてにしないことだ。そうすれば、うまくいったときに喜ぶことはあっても、うまくいかないときに腹の立つことはなく なる。

 心の幅を広く持てば何も邪魔には感じないし、心の奥行きを深く持てばすぐに行き詰まることもない。逆に、心が狭いとすぐに他人と衝突して傷ついてしま う。

 だから、心の働きが足りず余裕のない人は、何もかも気にくわず、争い事を起こしては傷つくことになるが、逆に、心が寛大で柔軟な人は、決して傷つくこと がないのである。

 人間は天地が生み出した神秘的な存在である。その天地に際限がないのだから、人間の心に際限が無くて何の不思議があろう。そして、心が広大で際限がない なら、喜怒哀楽の情にわずらわされることもなく、他人のために苦しみ悩むこともなくなるのである。(徒然草・第211段)

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 万の事は頼むべからず*。愚かなる人は、深く物を頼む故に、恨み、怒る事あり。勢ひありとて、頼むべからず。こはき者先づ滅ぶ*。財多しとて、頼むべからず。時の間に失ひ易し。才ありとて、頼むべからず。孔子も時に遇はず*。徳ありとて、頼むべからず。顔回も不幸なりき*。君の寵をも頼むべからず。誅を受くる事速かなり*。奴従へりとて、頼むべからず。背き走る事あり。人の志をも頼むべからず。必ず変ず。約をも頼むべからず。信ある事少し。

 身をも人をも頼まざれば、是なる時は喜び、非なる時は恨みず*。左右広ければ、障らず、前後遠ければ、塞がらず。狭き時は拉げ砕く*。心を用ゐる事少しきにして厳しき時は、物に逆ひ、争ひて破る。緩くして柔かなる時は、一毛も損せず。

 人は天地の霊なり*。天地は限る所なし*。人の性、何ぞ異ならん。寛大にして極まらざる時は、喜怒これに障らずして、物のために煩はず*。


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 今日はその事をなさんと思へど、あらぬ急ぎ先づ出で来て紛れ暮し、待つ人は障りありて、頼めぬ人は来たり*。頼みたる方の事は違ひて、思ひ寄らぬ道ばかりは叶ひぬ*。煩はしかりつる事はことなくて、易かるべき事はいと心苦し*。日々に過ぎ行くさま、予て思ひつるには似ず。一年の中もかくの如し。一生の間もしかなり。  予てのあらまし、皆違ひ行くかと思ふに、おのづから、違はぬ事もあれば、いよいよ、物は定め難し。不定と心得ぬるのみ、実にて違はず*。 (徒然草 189段) ーーー  今日こそあの事をしようと思っていると、急

 今日はその事をなさんと思へど、あらぬ急ぎ先づ出で来て紛れ暮し、待つ人は障りありて、頼めぬ人は来たり*。頼みたる方の事は違ひて、思ひ寄らぬ道ばかりは叶ひぬ*。煩はしかりつる事はことなくて、易かるべき事はいと心苦し*。日々に過ぎ行くさま、予て思ひつるには似ず。一年の中もかくの如し。一生の間もしかなり。

 予てのあらまし、皆違ひ行くかと思ふに、おのづから、違はぬ事もあれば、いよいよ、物は定め難し。不定と心得ぬるのみ、実にて違はず*。
(徒然草 189段)

ーーー
 今日こそあの事をしようと思っていると、急に思いがけない用が出来て、それに心を奪われて一日が過ぎてしまう。待っていた人は用があって来られずに、予 期しない人が来たりする。あてにしていたことはうまく行かず、思いがけないことばかりが実現してしまう。面倒なことが簡単に行くかと思うと、簡単に行く はずだったことに苦労する。

 一日の出来事を後から振り返ってみると、はじめに思っていたのとは似ても似つかないものだ。一年についても同様であり、一生についてもそうである。

 では、何もかも予想通りに行かないかというと、まれに予想通りに行くこともあるので、ますます物事は決めてかかることができない。結局、この世の出来事 は何一つあてにできないと思うのが正解であって、間違いがないのである。


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富と名声の追求に心を奪われて、休むことなく苦労を重ねて一生を過ごすのは馬鹿げたことである。  富が多いということは、災いも多いということである。富はさまざまな災難や面倒を引寄せる。たとえ空に届くほどの富を築いても、死後にはそれが人々の災 いとなる。  愚か者が見て喜ぶような贅沢品もまた無益なものである。大きな牛車、よく肥えた馬、宝飾品なども、心ある人が見たら馬鹿げたものに見えるだろう。  金は山に捨て、宝石は川底に投げ込むべきだ。富に目がくらむのは、愚かな人間のすることである。  不朽の名声を長く

富と名声の追求に心を奪われて、休むことなく苦労を重ねて一生を過ごすのは馬鹿げたことである。

 富が多いということは、災いも多いということである。富はさまざまな災難や面倒を引寄せる。たとえ空に届くほどの富を築いても、死後にはそれが人々の災 いとなる。

 愚か者が見て喜ぶような贅沢品もまた無益なものである。大きな牛車、よく肥えた馬、宝飾品なども、心ある人が見たら馬鹿げたものに見えるだろう。

 金は山に捨て、宝石は川底に投げ込むべきだ。富に目がくらむのは、愚かな人間のすることである。

 不朽の名声を長く後の世にとどめることが理想のように言われている。しかし、例えば、出世した人や高貴な人は必ずしも優秀な人間とは限らないのだ。頭が 悪くて駄目な人間でも、良い家に生まれて良い人に見出されたら、出世して高給取りになることもある。

 一方、ずばぬけて優秀な賢人や聖人でも、自分から進んで低い地位にとどまっていたり、不遇のままで一生を終えたりする人はたくさんいる。ひたすら出世を 願ってやまないのも、また愚かな人のすることである。

 すぐれた知性と教養で名声を残すことなら望ましいように思えるが、よく考えてみると、名声にこだわることは、人の評価にこだわることである。しかし、誉 める人もけなす人もどちらもいずれは死んでしまう。彼らの話を伝え聞いた人もまたじきに死んでしまうのである。だから、誰に気兼ねすることもないし、誰に 知られたいと思う必要もないのである。

 なまじ名声など手に入れると、かえってそれがもとで人に批判されることにもなる。まして、自分が死んだ後に名前が残っても何も得なことはないのだ。名声 を願う人も、また愚かな人というべきだろう。

 ただ、あくまで知性と教養を磨きたいという人のために、「知恵が生まれると嘘も生まれる」ということを言っておこう。教養を身につけることも、結局は人 間の欲望の積み重ねでしかないのである。

 人から聞いて知ったことや、勉強して学んだことは、本当の教養ではない。では、何を本当の教養と言うべきだろうか。それは、善とか悪とか言っても、根本 は同じであって、本当の善などどこにもないことを知ることである。

 真の人間にとっては、知性も教養も功績も名声もどうでもいいことである。そんな人の存在を誰が知り、誰が人に伝えるだろうか。これはなにも教養を隠して 愚か者のふりをすることではない。こういう人ははじめから教養のあるなしとか損得勘定には無縁の暮らしをしているのである。

 迷妄にとらわれて富と名声を追い求めることは、以上のように、そのどれをとっても無意味なことであって、論ずるに値しないし、望むに足らぬことなのであ る。(徒然草 第38段)


ーーーーー
 名利に使はれて、閑かなる暇なく*、一生を苦しむるこそ、愚かなれ。

 財多ければ、身を守るにまどし*。害を賈ひ、累ひを招く媒なり*。身の後には、金をして北斗を 拄ふとも、人のためにぞわづらはるべき*。愚かなる人の目をよろこばしむる楽しみ、またあぢきなし。大きなる車、肥えたる馬、金玉の飾りも、心あらん人は、うたて、愚かなりとぞ見るべき*。金は山に棄て、玉は淵に投ぐべし。利に惑ふは、すぐれて愚かなる人なり。

 埋もれぬ名を長き世に残さんこそ、あらまほしかるべけれ*、位高く、やんごとなきをしも、すぐれたる人とやはいふべき*。愚かにつたなき人も、家に生れ、時に逢へば*、高き位に昇り、奢を極むるもあり。いみじかりし賢人・聖人、みづから賎しき位に居り、時に逢はずしてやみぬる、また多し。偏に高き官・位を望むも、次に愚かなり*。

 智恵と心とこそ*、世にすぐれたる誉も残さまほしきを、つらつら思へば、誉を愛するは、人の聞きをよろこぶなり*、誉むる人、毀る人、共に世に止まらず*。伝へ聞かん人、またまたすみやかに去るべし。誰をか恥ぢ、誰にか知られん事を願はん。誉はまた毀りの本なり*。身の後の名、残りて、さらに益なし。これを願ふも、次に愚かなり。

 但し、強ひて智を求め、賢を願ふ人のために言はば、智恵出でては偽りあり*。才能は煩悩の増長せるなり*。伝へて聞き、学びて知るは、まことの智にあらず*。いかなるをか智といふべき。可・不可は一条なり*。いかなるをか善といふ。まことの人は、智もなく、徳もなく、功もなく、名もなし。誰か知り、誰か伝へん。これ、徳を隠し、愚を守るにはあらず。本より、賢愚・得失の境にをらざればなり*。

 迷ひの心をもちて名利の要を求むるに、かくの如し*。万事は皆非なり。言ふに足らず、願ふに足らず。


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自分を信じて時を待ちましよう 時は熟してあなたにふさわしい幸せが与えられる それをずっと信じ続けることです

自分を信じて時を待ちましよう
時は熟してあなたにふさわしい幸せが与えられる
それをずっと信じ続けることです

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米軍は色覚異常者を集めて色盲部隊を編成

ベトナム戦争の北爆の際、米軍は色覚異常者を集めて色盲部隊を編成し
爆撃機に搭乗させた。
健常者の眼を欺くベトコンの迷彩カモフラージュは色盲部隊に通用せず
逆に不自然な明暗の変化として容易に発見されてしまうのだった。

色覚異常はデメリットばかりではない。



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素直になって謝るって とても大事なこと

素直になって謝るって
とても大事なこと

たったそれだけで
この世から弁護士が要らなくなる

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“ あの快い夜のなかへおとなしく流されてはいけない 老齢は日暮れに 燃えさかり荒れ狂うべきだ 死に絶えゆく光に向かって 憤怒せよ 憤怒せよ Do not go gentle into that good night, Old age should burn and rave at close of day; Rage, rage against the dying of the light. ” ディラン・トマスの詩

あの快い夜のなかへおとなしく流されてはいけない
老齢は日暮れに 燃えさかり荒れ狂うべきだ
死に絶えゆく光に向かって 憤怒せよ 憤怒せよ

Do not go gentle into that good night,
Old age should burn and rave at close of day;
Rage, rage against the dying of the light.

ディラン・トマスの詩


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