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外用剤の基剤の問題点

採録

【外用剤の基剤の問題点】
 薬剤には主剤と基剤がある。主剤とは薬効を持つ成分であり,基剤とはそれを溶かし込むためのものだ。例えば,点滴の抗生剤の場合,主剤はセフェムなどの抗生物質であり,基剤は蒸留水である。基剤に主剤を溶かし込んでいるわけだ。これが内服薬の抗生剤になると基剤は澱粉などになり,外用抗生剤では基剤はクリームやワセリンになる。
 ここで,点滴抗生剤と内服抗生剤,外用抗生剤で大きく異なっていることがある。人体に有害な基剤と無害な基剤があるのだ。

  • 点滴抗生剤,内服抗生剤の基剤⇒基本的に人体に無害
  • 外用抗生剤の基剤⇒ワセリンは傷(創傷治癒)に無害だが,クリーム基剤は傷(創傷治癒)に有害
 ここでは抗生剤を例に出したが,これは他の薬剤でも同じだ。点滴薬や内服薬の基剤(=蒸留水や澱粉など)は人体に無害だが,外用剤の基剤にはワセリンは無害だがクリームは有害なのだ。

 そもそも,基剤とは主剤を溶かし込んだり,濃度を調整したりするために使われているが,これは外用剤の基剤(=ワセリン,クリーム)でも同じだ。外用剤の場合,主剤が脂溶性物質の場合には基剤はワセリンとなり,水溶性の主剤と脂溶性の主剤を混ぜたい場合には界面活性剤を含むクリームが選択される。要するに,主剤の性質(=脂溶性か水溶性か)によって基剤が選択されるわけだ。
 問題は,クリーム基材が使われ始めた時代(=古代エジプトで既に,外用剤の基材としてクリームが使われていたらしい)には創傷治癒のメカニズムも皮膚の構造もわかっていなかったことにある。それらがわかってきたのは20世紀半ば以降だから当たり前である。まして,皮膚常在菌と皮膚の健康についてまともに取り上げられるようになったのは20世紀末なのである。
 しかし,創傷治癒とか皮膚常在菌という観点からクリーム基材を見直すと,無害どころか有害だったことがわかってしまった。クリームは細胞膜を直接破壊するし,皮膚常在菌の唯一のエネルギー源である皮脂を破壊し,皮膚表層の嫌気性環境も破壊するからだ。このあたりは,「15世紀以来,人類はタバコを吸ってきたが,20世紀半ばになって初めて,発がん性などの有害性がタバコにあることがわかった」のと同じ構図である。

 問題は,多くの皮膚科の先生方はこの「クリーム基材の有害性」についてほとんどご存知ない点にある。この点に関しては,某大学皮膚科教授も「皮膚科医は基剤の問題について全く無知であり,有害性も知らずにクリーム外用剤を使っている」と嘆いていた。
 「基剤は基本的に無害である」というのは点滴や内服薬では正しいが,外用剤については成り立たないのである。クリーム基材はタバコと同じなのだ。この事実を直視しなければ,皮膚科治療は先に進めないし,恐らく未来もないと思う。

 




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標準治療ガイドライン

採録


「CDCだから」信じていいの?

 CDCといえば,感染症対策・感染予防において,現在もっとも権威のある(とされる)ガイドラインを発表している組織である。CDCといえば泣く子も黙る権威であり,「CDCにこう書いてありました」と言えばそれに表立って反対する人はいないと思う。それは「EBM」を具体化したものであり,CDCで提唱するガイドラインは「根拠に基づいた」ものであって,従来からの「何だか根拠がよくわからないガイドライン」とは一線を画するものとして地位が確立している。

 このCDCガイドラインの問題点を直接指摘するのは,風車に向かうドン・キホーテみたいなものだろう。しかし,CDCガイドラインに見られるある種の「危うさ」があるのは事実である。そのような危うさをもつガイドラインであることは指摘されなければいけないと思う。

 例えば,なにかというとCDCの提唱するガイドラインを引き合いに出される先生方がいらっしゃるが,これはCDCガイドラインは未来永劫正しいものだと考えてのことなのだろうか。
 もちろん,CDCの提唱する内容が未来永劫正しいものではない事はご存知と思う。なぜなら,5年前のCDCガイドラインと今年のガイドラインでは,全く違う事が書かれていたりするからだ。多分,10年前のガイドラインと今年のでは,ほとんどの項目が書き換えられているんじゃないだろうか。これはもちろん,それまでCDCが「根拠」としてきた論文が否定され,新たな知見に基づく論文を「根拠」として採用したからだ。

 もしもそうであれば,CDCが「これは正しい方法だ」と考える根拠はどこにあるのだろうか。CDCという組織が,その論文がなぜ「正しい」と考えて採用したのだろうか,という根本的疑問が出て来ないだろうか。

 もしも,新しい論文が出てくるたびにガイドラインが変わるのであれば,CDCという組織は治療法の正誤の判断を放棄し,他人の書いた論文に委ねていると言われてもしょうがないと思う。もしも,治療法や予防法の正誤の判断を自分でしているのであれば,他人の論文なんてどうでもいいはずだし,他人の意見に左右される事もないはずだ。

 しかし,現実のCDCガイドラインを見ていると,その内容はコロコロ変わっていないだろうか。要するに「エビデンスという名の他人の論文」任せだから,言っている内容がコロコロ変わるのだ。

 こういうと,「その事実を指示する多数の論文があるから,それをエビデンスとするのは当然だ」という反論もあると思う。しかしこういう考えには「科学において事実は多数決で決まるのか」と反論したい。多数決で事の正誤が決まるのであれば,コペルニクスもガリレオもダーウィンもアインシュタインも間違いである。多数決で決めれば新しい知見は全て否定されてしまうはずだ。

 自分が正しいと思えば,世界中を相手にまわしても自分の正しさを主張すべきである。多数決によらず,自分の考えの正しさを主張するのが科学者のはずだ。その意味で,CDCには「自分達はこれが正しいと信じる」という姿勢が感じられないのだ。だから,他人の意見(論文)でガイドラインが変わってしまう。CDCの基本的危うさはここにある。要するに,CDCとは独自の考えをもたず,他人の考えに流されているだけであり,いわば他人の意見を右から左に流して要領よくまとめているいるだけではないか,と思うがどうだろうか。

 となれば,CDCガイドラインを「CDCだから」という理由で支持する人達の論理の立脚点はどこにあるのだろうか。CDCのガイドラインが変わるたびに,それに合わせて治療や予防法を変えるのであれば,その人はいったい何を正しいと信じているのだろうか。「CDCが変えたから自分の主張も変えます」では,その人の主体性はどこにあるのだろうか。

 もちろん,医学は科学である以上,新しい知見で古い常識が捨て去られるのは当然の事である。だが,いくらそうであっても,何が正しく,何が間違っているかは最低限,個人で判断すべきことであり,多数の論文が支持しているからとか正しいとか,多数の研究者がそういっているから正しいとか,そういう態度は非科学的である。

 太平洋戦争中,「日本軍万歳,日本は神国,大東亜共栄圏は不滅」と教えていた教師が,敗戦後,手のひらを返したように戦時中の教科書に墨を塗り「これからは民主主義です。戦争は悪です。マッカーサー万歳」と,コロリと態度を変えたそうである。生きていくためにはしょうがなかったと言えばそれまでだが,CDCのガイドラインが変わったからと言う理由で,昨日までの方法は間違いで今日からはこれが正しい方法ですと言うのは,上記の教師と変わらないような気がする。

 こういう言い方をするのは失礼だと思うが,「CDCだから正しいに決まっている」「CDCが言っていることだから信じる」という姿は,私には「アメリカの政策に従うのは当然だ。アメリカが間違っているわけがない」とする某国の首相の姿と重なって見えてしょうがないのである。

アメリカ的思考?

 ヨーロッパでの感染症学会に参加した先生から面白い話を聞いた。何でも,MRSA感染予防対策についてのセッションでアメリカの研究者とヨーロッパの研究者で,全く話が噛み合っていなかった,というのだ。

 アメリカの研究者は「MRSAは環境(医者や看護師の手,病室のカーテンや床,医療器具,空気など)からやってくるので,これらをシャットアウトするのが感染予防になる」と主張し,ヨーロッパの研究者たちは「MRSAの一部は患者の皮膚からきたものだから,環境をいくらきれいにしても感染予防としては限界がある」と発表し,両者は全く歩み寄れなかったそうだ。シンポジスト同士の討論のときに,あまりのアメリカ人の頑固さに呆れ果てたヨーロッパの研究者は,「それではあなたは,空中にMRSAがいて空から降り注いでくるとでも思っているのか?」と質問したらしいが,アメリカの専門家は「その通りだ」と答えたという。

 ここで気がつく人は気がついたと思うが,このアメリカ人研究者の考え方はCDCの思想そのものであり,手術部位感染(SSI)対策もCDCを根拠にしているから,全く同じ考え方である。

 もちろん私はヨーロッパの方が正しく,アメリカの方が間違っていると考えているが,日本の大多数の感染対策の専門家はアメリカの考え(=CDC)を盲信しているのはご存知の通り。「天からMRSAが降ってくる? バカ言っちゃいけないよね」というのが当たり前だと思うが,なぜか感染症の専門家の先生方には,病原菌は空から降ってくる,そこらにバイキンがウヨウヨしているから消毒をしっかりとしなきゃ,というアメリカの発想を金科玉条の如く信じていらっしゃる人が少なくないようである。

 それは置いとくとしても,上記のアメリカとヨーロッパの思想の違い,何かに似ていませんか? そうです,アメリカの「戦争と平和」に関する考えと同じだ。

 先般のイラク戦争を見てもわかる通り,この戦争でのアメリカの論理は「敵は外からだけやってくるから,外の敵を殲滅すれば国は安全になる」と言うものだと思う。外側の敵とは対話なんてできないから,敵方と話し合うなんてもってのほか,妥協なんて言葉すら出てこない。
 そして,敵は徹底的に潰さなければいけない存在である。悪を潰すのが神の御心にかなう行為である。

 健康についても同じで,体の内と外を完全に区別し,内側は正しくて外側は間違い,内側は健康なのに健康を害するものは外からやってくる,という思想である。

 この思想が,上記の感染症学会で発表したアメリカ人研究家個人の思考の嗜癖なら害はないが,CDCのガイドラインを通読する限り,この傾向はアメリカに一般的なものではないかという気がしてならないのである。

 だから感染症について考える場合も,とにかく体の外側に原因を求め,外界にある脅威(病原菌)を排除すればいいと考え,外からやってくる脅威を前もって全滅させれば感染は起こらないだろう,自分が手の触れるものは全て前もって滅菌しておこう,と,その方向だけの対策を考える。
 そして,それでも感染を完全に減らせない場合は,「外にだけ敵がいるという発想は,もしかしたら間違っているんじゃないだろうか」とは考えずに,「これだけやってもまだ感染するのか。それはまだ外の病原菌を殺し足りないためだ。外から入る病原菌をどこかで見逃しているためだ」としか考えない。
 要するに,自分の考えは信じて疑わない,という姿勢だな。

 今回のアメリカ-イラク戦争もこういう意識が働いているんじゃないだろうか。以前からアメリカでは,物事を善悪で判断したがる傾向,白黒はっきりつけないと気が済まない傾向,白黒をはっきりした方が格好いいと好まれる傾向がある事は指摘されてきたが(要するに子供っぽい判断が好きなんだな),科学研究でもそれが発揮されているとしたら,CDCの研究の偏った方向性も全てうまく説明がつきそうだ。

 これまで,CDCガイドラインの自己矛盾,そしてそういうガイドラインを神の啓示の如く信奉・盲信する日本の専門家の危うさについてたびたび指摘してきたが,ますますその感を強くした。


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熱情 (田中角栄をとりこにした芸者)

採録

田中角栄が愛した神楽坂芸者。
「本当の夫婦のように過ごした日々は幸せでした」と元首相の田中角栄氏の思い出を語る辻和子さん。
角栄氏の苦楽 神楽坂の元芸者、『夫』を語る 
 元首相の死去から10年を経て初めて「夫」の素顔を語った。
熱情 (田中角栄をとりこにした芸者), 辻和子, 講談社, 1,575円

 「三木(武夫元首相)にやられた。三木にやられた」。一九七六年二月、米国の上院外交委員会に端を発したロッキード事件。逮捕された田中角栄氏が八月に保釈後、辻さんの待つ神楽坂の家に戻ったとき、一点を見据えて悔しそうにつぶやいた。「アメリカのせいで…」とも。辻さんにとって角栄氏が一番かわいそうに思えた瞬間だった。
田中角栄・元首相が愛した神楽坂芸者、「おとうさん」を語る 
田中角栄元首相との間に2男1女をもうけた東京・神楽坂の元芸者、辻和子さん(77)の自伝「熱情」が4日、講談社から出版される。半世紀近い関係は、政界では公然の秘密だった。元首相が死去して10年。「年々、記憶も薄れ、思い出を公にしておきたい心境になりまして」と話している。

 和子さんは東京・深川の生まれ。8歳で神楽坂の置屋の養女になり、14歳で「円弥」の名でお座敷に上がった。9歳上の元首相と出会ったのは19歳のとき。戦後初の総選挙で元首相が落選した直後だった。

 51年に長男が生まれてからは芸者をやめ、育児に専念。元首相は長男、次男を認知している。

 政界の実力者になっても、元首相は和子さん宅へ足を運んだ。時にはSPを引き連れて来ることも。政治の話はしなかった。「どんなに遅くなっても必ず目白の自宅に帰っていました」

 「今太閤」ともてはやされた絶頂から、ロッキード事件で刑事被告人へ。保釈され、和子さん宅に上がるなり、元首相は一点を見つめて言った。「三木(武夫元首相)にやられた。三木にやられた」。憂いを含んだ、かすれた声。「あのときのおとうさんが、それまでで一番かわいそうなおとうさんでした」とつづっている。

 本書では、大の焼き餅焼きだった元首相の素顔のほか、85年に元首相が倒れて以後、面会さえ許さなかった田中家との確執にも触れている。

 表紙に元首相との写真が使われた。ツーショットはこの1枚しかない。「用心しました。私は公の場所に絶対に出ないつもりでしたから……」。いまの心境を、元首相がよく色紙に書いたこんな歌に託す。

 「岩もあり 木の根もあれど さらさらと たださらさらと 水の流るる」








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睡眠と休養

すごーく睡眠と休養をとったら
実に爽快である

足りないものはこれだった

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2011年点描

採録 2回目だけど別れない

内閣不信任案採決日の2日、女優、水野真紀(41)の夫で、自民党の衆院議員、後藤田正純氏(41)=徳島3区=と東京・銀座の高級クラブホステスとの不倫が発覚した。3日発売の写真週刊誌「FRIDAY」が六本木のバーでキスする2人の姿を掲載し、議員宿舎で一夜を過ごしたことも報道。東日本大震災による国難と政局の混乱が続く中、妻はもちろん、国民からも怒りが噴出しそうだ。(サンケイスポーツ)

 自民党など3党から提出された内閣不信任決議案が採決された2日。後藤田氏も賛成票を投じたものの否決され、その一方で菅直人首相(64)が近い将来の退陣を表明。与野党が入り組んで緊迫した政局が続く中、なんともお粗末な不倫が発覚した。

 「FRIDAY」によると、後藤田氏がお目当てのホステスとデートしたのは先月23日夜。福島第1原発の海水注入をめぐり、自民党の谷垣禎一総裁(66)が菅首相の中断指示疑惑を追及していた日だ。

 後藤田氏は、女優の北川景子(24)に似た20代とみられる美人ホステスと東京・銀座の中華料理店で食事し、クラブに“同伴出勤”した。

 この数時間後、今度は“アフター”で2人は六本木のバーへ。店内で並んでカウンターに腰掛け、他の客の目も気にせず抱き合ってキス。後藤田氏の左手は、ミニのワンピースを着たホステスの太ももをまさぐった。その2つの場面を同誌は激写。さらに、2人は一時、男女共用のトイレに約20分こもりきりだったという。

 しかも、バーを出た2人は午前4時過ぎ、赤坂の衆議院議員宿舎へ。宿舎は地方選出の議員のために建てられた施設で、原則として家族以外の部外者をみだりに入れてはいけないのがルール。しかし、ホステスはここで一夜を過ごし、翌日の午前8時に出る姿も同誌に撮られている。

 その3日後、後藤田氏は同誌の取材に対し、妻の水野から叱責されたことを打ち明け、宿舎を引き上げて東京・田園調布の自宅に戻ることを示唆。現在、党の地震対策特別委員会の副委員長を務め何度か被災地にも足を運んでいるが、現在の役職はすべて辞めることも明言した。

 後藤田氏の東京と徳島の事務所は2日、どちらも不在。サンケイスポーツの取材に自民党本部は「個人の問題なので、この種の問題について党としてのコメントは控えます」と淡々とコメント。結婚して丸7年、6歳の長男がいる水野の所属芸能事務所も「ご主人の問題なので、水野のコメントは出しません」としている。

 夫妻は2年前、女性週刊誌に別居を報じられたが、後藤田氏は田園調布の自宅に妻と長男、妻の両親を残し、自分は議員宿舎で羽を伸ばしていたのか。今後、夫妻の亀裂が広がるのかどうかも注目されるが、2人を知る関係者は「現時点では離婚の可能性はない」と話している。



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「笑顔、挨拶、アイコンタクト」

「笑顔、挨拶、アイコンタクト」
ある人の幸せの流儀なんだそうです

挨拶苦手で
アイコンタクト苦手という病気があるんだが
どうしたものか


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秘密保持のスマートフォン

NTTソフトウェアは8日、スマートフォンに発着信履歴と電話帳、メールのデータを残さずに利用できるアプリを開発したと発表した。端末紛失による情報漏洩の危険性をなくし、利用者のスマホ導入による業務効率の向上を助ける。これまで発着信履歴などを残さないものはあったが、メールのデータにも対応する機能を備えたのは業界初。新開発のアプリは、米グーグルのOSであるアンドロイドを搭載したスマホ向け。

秘密がいっぱいある人は大変


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巨人とプロ野球

採録

第7回関東地区大学野球選手権第3日、プロ野球ドラフト会議で日本ハムが交渉権を獲得した東海大・菅野智之投手(22)が、同大大学院への進学を準備していることが2日、関係者の話で明らかになった。
この日は関東地区大学選手権の準決勝・桐蔭横浜大戦(横浜)に先発も、2点二塁打で痛恨の逆転サヨナラ負け。横井監督に支えられ、泣きじゃくりながら菅野は会見場に現れ、「何としても勝って、お世話になった方々に恩返しをしたかった。今まで時にはつらくて、投げ出したくなることもあった...」と語った。

本当に野球が好きなのか、それとも巨人だけが好きなのか。志望球団に入るために大学院進学するなんていろんな方面に対して失礼な気がする。本人の才能を考えたら浪人期間として数年を棒に振るより、ひとつでも多く勝ち星を重ねて球界を代表する選手を目指すほうがいい。プロ野球ファンにとっても。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ベイスターズは横浜から出ていってほしい。」「一度、ホームレスになればいい。」株式会社横浜スタジアムの藤木幸夫会長(81)が6日、球界参入が決まったDeNAが同スタジアムを本拠地として使用することに不快感を示した。チームを強くする姿勢が見られないことなどが主な理由。工藤公康氏(48)との交渉が決裂し、急きょ中畑清氏(57)を新監督候補とするなど大混乱のDeNA。監督問題に続き、本拠地まで白紙になりかねない大ピンチに見舞われた。

高田GMの存在がいちばん不自然。一部で報じられた某老舗球団オーナーによるゴリ押し就任が事実だとしたら、これこそプロ野球の私物化です。工藤と交渉決裂から中畑決定までの流れも出来レースっぽいし、結果として巨人OBの再就職先になりつつあるのが恐ろしい。地元が愛想尽かすのも当然でしょう。

天下り先ほぼ保証付きの巨人軍

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巨人の清武球団代表兼GMが、最高権力者である渡辺恒雄球団会長に対し、コーチ人事などをめぐり「球団の私物化は許さない」と痛烈に批判。12日には渡辺会長が清武氏の声明に対し「名誉毀損」「非常識で悪質なデマ」などとして謝罪を要求。更にはGMとしての能力不足や悪評を暴露するなど、球界の盟主・巨人の内紛は泥仕合へと発展した。

もう勝手にして...という内紛劇だが、日本社会の嫌なところが出すぎている事件。60歳を超えた会社役員が、父親世代の権力者に絶対服従を強いられるという笑うしかない事実。

ーーーーー
それにしても巨人の大補強
来年は100勝くらいしそう
巨人ファンは12月からすでに高笑い

日本が経済的政治的に縮むと同時に
大リーグの二軍化していて
それを嬉々として受け容れているような日本プロ野球が悲しい


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トータルの税金 (先進国抜粋、日本は101位/129ヶ国中)

トータルの税金 (先進国抜粋、日本は101位/129ヶ国中) 2008年 世界経済フォーラムレポートより 

↑ 10 Luxembourg................................21.0 
税 14 Hong Kong SAR .......................24.2 
金 18 Singapore ...................................27.9 
が 22 Switzerland ................................28.9 
安 35 Korea, Rep. ................................33.7 
い 47 United Kingdom ........................35.3 
国 48 New Zealand .............................35.6 
58 Netherlands................................39.1 
66 Norway.........................................41.6 ⇒ このあたりが中央値 
67 United States .........................42.3 
税 75 Canada ........................................45.4 
金 81 Greece ........................................47.4 
が 87 Russian Federation ...............48.7 
高 89 Australia .....................................50.3 
い 90 Germany ......................................50.5 
国 99 Sweden.........................................54.5(老後は天国♪)←ココに注目! 
↓ 101 Japan..........................................55.4


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最近の話

採録

◆読めなくなった日本の政局 北朝鮮の情勢とどっこいどっこいの紛らわしさ 12月22日  
今日は少々生臭い政局の話。先ずは、小沢一郎の3グループの勉強会「新しい政策研究会」(略称:新政研)の設立総会があった。三宅雪子議員のツィッターには、≪ 小沢一郎元代表を会長とした勉強会「新しい政策研究会」設立総会。入会者は現在のところ、137名(会で終了後1名増えた)、休会中に関わらず、本人出席は最終的に107名。略称は、新、政、研(しんせいけん)。小沢会長の話が素晴らしかった。≫と書かれていた。産経は106人と勘定間違いをしているようだ。(笑)

 与党民主党議員総数の1/3強の議員の、いわば決起集会とみる事が可能だ。なんだたった1/3と思うのは間違いで、民主党・野田政権を野党との協力次第では下野させることも可能な議員数なのである。しかし、この議員数で仮に新党を旗揚げしても、政権与党になれる保証もない議員数だとも言える。現時点で小沢一郎率いる“新政研”は、民主党を下野させる能力はあるが、与党政権になれる展望も見えていないと云う微妙な政治勢力と分析しておくのが妥当だ。

 おそらく、野田にせよ輿石にせよ、小沢一郎の怒りは理解しているだろう。ただ、調子に乗って「増税は不退転の決意」と口走ってしまった以上、意地でもあとに引けない状況に自ら追い込んだのだから、野田の自業自得だ。財務省自体が、野田の過剰な前のめり発言に引け気味になっている。これで野田民主党政権が潰れたら、すべての責任を財務省が抱える危機感をあらわし始めた。つまり、ビビり出したのだ。財務省悪人説が蔓延し、予算編成権や天下り人事権を徹底的に叩かれる危惧を持ち始めたと云う噂が広まっている。

 マスメディアや雑誌メディアやネットメディアに、霞が関のシンボル・財務省の悪を暴く。こんな論調の記事が美味しいと云う事になれば、官僚組織の悪を一身に背負う事になり、あまりにも損な役回りだし、世論の流れ如何では、財務省解体が1丁目1番地の地方主権だなどと、言われかねない懸念が生まれている。その所為か、野田内閣の閣僚連中は、脅しの国民負担を発信しては、自ら打ち消すと云う、典型的マッチポンプ政策論を展開している。藤井の発案かどうか判らないが、消費税の逆進性緩和の甘い罠政策を次々と打ち出してみたり、公務員宿舎凍結や、国家資産売却や交付国債などと云うマヤカシ、隠れ赤字国債の発行まで口にし、消費増税を国民に強いる為の血の出る努力を演出しているが、鼻糞のような金額に過ぎない。

交付国債は年間2兆円以上の規模なので、消費税1%に相当するから、鼻糞とは言えないが、予算編成上赤字国債にカウントされないだけで、最終的には赤字国債と同じになる。ただ単に、借金の先送りと云う事だ。そもそも長期のデフレ経済の上に、リーマンショックが加わり、充分に土砂降り状態の経済状況だった。そこに、未曾有の大震災が加わり、最後のトドメが福島原発放射能ダダ漏れ事故である。その上だ、放射能ダダ漏れ事故を起こした東京電力に、国民の税金を当面1兆円寄付、事実上の国有化などと嘘八百をマスメディアは報じているが、まったく国有化とは程遠い。完璧な東電温存だ。当面の1兆円は、2兆、5兆と増える事は確実だ。その金が我々の税金であり、野田の金でも財務省の金でもない!それに追い打ち掛けて、電気料金の値上げ?これだけ書いても、あなた方は野田民主党政権を支持するのか?霞が関の言いなりになるのか?東電と原発を維持したいのか?と思うのが常識だ。

最も腹立たしいのが、経団連だ。たしか、大企業の7割が法人税を払っていない。これはどう云う事だ。簡単だ、企業の優遇税制が彼等から税金を貰わない仕組みになっているからだ。損金の繰り延べは、上手に利用すれば永遠モグラ叩き状態であり、M&Aなんてのを繰り返し、損金計上を繰り返すことさえ可能な法人税法なのである。その法人税を5%減税?気でも狂っているのか?まぁ7割の国民は、こんな事実も知らないのだろう。ホント、愚民国家ですね(笑)(後略) 

野田総理があまりにも財務省の言うとおりに動くので、野党や国民の不満が野田総理ではなく財務省に向かう傾向が強くなっている。


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野田内閣消費税増税問題

採録


野田内閣は”財務官僚”勝栄二郎のパペット(操り人形)である!


◆全国民必読 新聞,テレビはビビッて報じないどじょう野田を操る"本当の総理"勝栄二郎の正体 2011年10月03日(月) 週刊現代(永田町ディープスロート) 
国民が知らぬ間に、この国は乗っ取られていた。「正心誠意」は勝海舟の言葉なり

泥沼のような民主党から財務省が掬い上げた1匹のどじょうは、2年の間に肥え太り、食べごろとなった。大物次官の最後の仕上げは、「増税色」に染まったこのどじょうを国民に踊り食いさせることだ。


○国を動かすのは野田じゃない

「野田政権は、財務省に完全に支配されている。真の総理は野田佳彦ではなく、その背後にいる勝栄二郎事務次官である」

いまや永田町と霞が関の共通認識になりつつある、その事実を如実に物語っているのが、9月13日に野田が衆院本会議で行った所信表明演説の一節だ。

「政治に求められるのは、いつの世も『正心誠意』の4文字があるのみです」

野田が演説で繰り返した「正心誠意」という言葉は、もともとの原稿では通常の「誠心誠意」だったという。ところが野田は、「これは『正心』のほうがいい」と言って、自ら原稿に手を入れて修正した。

この「正心誠意」は、幕末から明治維新の激動期を生き抜いた「最後の幕臣」勝海舟の語録『氷川清話』に収録されている言葉だ。野田は歴史小説ファンとして知られ、勝海舟が政治の要諦として語った「正心誠意」を、あえて自らの所信表明演説で使ったかに見えた。

だが、これは政官関係者を驚愕させた。

「勝事務次官は、『勝海舟の末裔』と言われています。野田首相は、わざわざ原稿を手直ししてまで、勝海舟の『正心誠意』という言葉を演説にはめ込んだ。官邸内では、『そこまでして勝事務次官と財務省に媚を売るのか』と、衝撃を受けたスタッフも多かったのです」(官邸関係者)

実は、勝次官が海舟の末裔かどうかは定かではない。本人も、メディアの取材に対し「違う」と否定したことがある。ただし、「あえて大っぴらに否定してはこなかった」(財務省関係者)ため、「海舟の末裔伝説」は、いまだ一人歩きしている。

野田はあえて、あの所信演説をすることによって、勝に対してはっきりと「私はあなたとともに歩みます」と熱烈ラブコールを送ったのだ。

では何を一緒にやるというのか。勝は財務省の意思を体現する主計畑のスーパーエリートだ。そして、財務省の長年の悲願と言えば、「消費税の増税」に他ならない。

みんなの党・江田憲司幹事長はこう語る。

「財政再建だとか理由をつけていますが、財務省がなぜ増税をしたがるかと言えば、自分たちが差配できるおカネを増やし、かつての栄華を取り戻したい、というのが理由です。

財務省は旧大蔵省の時代から国家権力そのものであり、国を動かすのは自分たちだという自負が非常に強かった。何しろ、憲法上は内閣に権限がある予算編成すら、自分たちの権限だと言い張っているくらいです。

私は橋本龍太郎内閣で、旧大蔵省から金融行政を分離させる財金分離などの行革に携わりましたが、当時、為替資金課長の身ながら、水面下で大蔵省の組織を守るために動いていたのが、勝さんでした」

勝栄二郎、61歳。「最後の大物次官」と呼ばれ、財務省にとっては切り札的な存在だ。

勝は'75年に旧大蔵省に入省し、選りすぐりのエリートが集まる財務省の中でも、さらにエリート中のエリートの証である、主計局畑を長く歩んできた。

'97年に主計局公共事業担当主計官、'98年に主計局主計官兼主計局総務課、'00年には官房文書課長。'02年に主計局次長となり、'07年に理財局長、'08年に官房長、'09年には主計局長と順調に階段を上り続け、昨年7月、ついに満を持して事務次官に就任した。

趣味はサッカーで、旧大蔵省時代に省内サッカー部を創設したという。イングランドのプレミアリーグとドイツのブンデスリーガの大ファンで、大きな試合の際には深夜までテレビに齧り付くことも。世界一となったなでしこジャパンに国民栄誉賞が贈られたのは、サッカー好きの勝氏のプッシュがあったからだ、と霞が関では噂されている。

4歳から高校1年生になるまでの少年時代を、ドイツで送ったため、「勝さんは、日本語よりドイツ語のほうが上手い」というジョークが財務省内にはある。実際、会議などでも発言は少なく、たとえしゃべってもボソボソとした話し方のため、部下たちは勝が何を言っているのか、聞き取るのに必死にならざるを得ない。そしてそれが「得体の知れなさ」に繋がり、勝への畏怖心が醸成される原因にもなっている。

恰幅の良い、温厚で篤実そうな風貌。公の場では笑顔を絶やさず、聞き上手でもあり、特に政治家に「勝好き」が多い。

かつて、政府が景気浮揚のための財政出動をしようとした際、主計局長だった勝がクビを縦にふらず、業を煮やした亀井静香金融担当相(当時)が、「勝のクビを切れ!」と当たり散らしたこともあった。

その亀井ですら、周囲にこう語っている。

「よく勝を呼びつけて怒鳴りつけるんだが、あいつは呼べばすぐにやってくる。可愛げがあるんだよ」

だが、勝とは果たして、〝可愛い〟などという表現で済まされるような、生ぬるい官僚なのか。旧大蔵省出身の民主党・田村謙治代議士は、笑顔の裏に隠された、勝の表向きとは違った強面の一面をこう評する。

「勝さんは、自分の気に入らない人材は全部、飛ばす。たとえば勝さんは最低3年は次官を務めると言われていますが、そのために、自分の1期下、2期下のエース候補は全部潰してきた。いまの財務省の幹部たちは、みな勝さんのお眼鏡にかなった、〝勝帝国〟の子分たちなんですよ」


○勝が作った「内閣」
 
勝の〝力〟の根源は、与野党を問わずあらゆる方面の政治家、識者、大手メディアとの人脈だ。前出の亀井のように、本来は増税反対の者ですら、個人レベルでの勝シンパは多い。

それは、勝が主計局の「実働部隊」として、長く現場での折衝や情報収集にあたってきたからだ。そして、「日本語がヘタ」と揶揄されたほどの素朴な語り口を逆に利用し、会った政治家を籠絡していく術を、勝は心得ている。財務省出身の和田隆志代議士(民主党)はこう語る。

「勝さんの力は、いわば〝ソフトパワー〟なんです。適当なおべんちゃらを言うのではなく、朴訥な口調で余計なことは一切言わず、政治家をその気にさせて、乗せるのが抜群に上手い。

私は財務副大臣の秘書官をしていた時代に勝さんと接点がありましたが、当時の勝さんは文書課長でした。文書課長というのは国会周りを捌く仕事で、財務金融委員会の理事ら、国会議員といちばん接触が多い役職の一つなんです。勝さんは、その当時から、個々の政治家を相当に研究していたと思います。しかも、ネットなどで適当に調べたのではなく、直に接点を持って確認しているのですから、これは強いですよね」

勝が、個々の政治家の特質を把握していることがよく分かるエピソードがある。'10年夏の参院選で、当時の菅直人首相は、唐突に消費税の増税問題を争点に取り上げ、物議を醸した。実はその背後にいたのも勝だというのだ。

「その直前、勝氏は菅前首相とその夫人・伸子さんとの会食の場を設けました。そこで、まずは伸子さんに対し財政再建の重要性を説いた。菅氏は周知のように、姉さん女房の伸子さんには頭が上がらない。『増税を成し遂げれば、菅首相は歴史に名が残る』という説得に伸子さんがその気になり、それが菅前首相の消費税発言に繋がった」(ジャーナリスト・須田慎一郎氏)

勝の掌の上で転がされているのは、政治家のみならず、新聞・テレビなど大手メディアも同様だ。勝が各報道機関の幹部を籠絡していることもあるが、

「政治家もマスコミも、財務省が管轄する国税庁が怖い。鳩山由紀夫元首相や小沢一郎元代表らも国税庁に脱税情報で尻尾を握られていると囁かれていますが、国税の査察を怖れるのはマスコミも同様です。だからビビッて、勝氏のことを書くことができない」(全国紙政治部デスク)

勝が主計局長だった当時、仙谷由人、枝野幸男ら民主党幹部が集まり、

「勝は個人であまりに力を持ち過ぎている。危険な存在だ。農水次官あたりに転出させてはどうか」という議論が真剣に行われたという。しかし、政権運営に未熟な民主党は、財務省=勝の助けがなければ予算編成をすることもできなかった。結局、勝を排除するどころか完全に屈服させられる形となり、勝が事務次官になったことで、「帝国の支配」が完成する。

そんな手練手管に長けた勝が政権交代以来、2年間かけて「教育」してきたのが、野田だった。

勝と野田を繋いだのは、旧大蔵省出身で、鳩山政権初期に財務大臣を務めていた藤井裕久だ。藤井が野田を財務副大臣にした際、「面倒を見てやってくれ」と、勝に頼んだのがきっかけだとされる。

そこからは勝の得意パターンである。野田に財政のイロハを手取り足取り教えるのと同時に、野田事務所に足繁く通い、秘書ともすっかり打ち解けてしまう。気がつけば、野田にとって勝はなくてはならない存在となり、同時に勝にとって野田は、「いざ」という時の隠しダマとなった。

それが花開いたのが先の民主党代表選だ。

「勝は、〝消費税引き上げ内閣〟の誕生に向け、積極的に政界工作を行ったとされています。増税反対の小沢一郎元代表の後押しを受けた海江田万里前経産相が次期総理では、増税が遠のく。そこで、影の選対本部長として、秘密裏に民主党議員に働きかけた。『野田が1回目の投票で100票も取れたのは、財務省のおかげ』と、民主党議員たちは感想を言い合っていました」(全国紙政治部デスク)


○東電を潰して増税だあ

その結果は明らかだった。野田政権の誕生に伴い、政府・官邸はほぼ完全に、勝・財務省に占領されたのだ。

分かりやすいのは、勝の肝いりで行われた官邸の人事である。実質的に官僚機構のトップとなる事務方の官房副長官には、勝にとっては東京大学在学中からの盟友、竹歳誠・前国交事務次官が就任。異例の省庁から、異例の現役次官の横滑りという形で新しい官房副長官が誕生したことになる。

さらに、財務省の次期エースと目される主計局次長・太田充が、やはり勝の意向により首相秘書官として官邸に送り込まれた。

「太田さんは実質的に、財務省のナンバー3。このレベルの人材に秘書官で乗り込まれると、他の秘書官は何も言えない。この人事は勝さんの、『われわれのやることに口出しをさせない』という強い意志を感じます」(別の官邸スタッフ)

これらはすべて、「思うがままに操れる野田政権の間に、増税への道筋を必ずつける」という、勝と財務省の〝総力戦〟への決意表明だと言えるだろう。

さらに、野田を通じた勝の人事の妙は政府内に止まらず、党にも及ぶ。民主党税調会長は、勝と野田を繋いだ藤井裕久。そして、党の政策を司る前原誠司政調会長の背後には、同じく勝とは増税路線で足並みを揃える、仙谷由人政調会長代行が控えている。

「それだけではありません。勝氏はさらに、寝業師がいない民主党議員の代わりに、自身の片腕である香川俊介官房長を、自民党の谷垣禎一総裁ら幹部のもとに通わせています。野党の協力がなければ増税はできませんから、『経験豊かな自民党の皆様の知見を求めたい』として、ひたすら低姿勢に出て谷垣氏らを転がし、増税への布石を打ち続けている」(財務省関係者)

2年前、鳩山由紀夫は政権交代を前に、「官僚主導との決別」「財務省支配の打破」「政治を国民の手に取り戻す」などと連呼した。

いったい、あの公約は何だったのか。民主党はこの2年、党内抗争に明け暮れて、首相はすでに3人目。国民がその体たらくに呆れているうちに、いつの間にか、この国は財務省とその帝国の王・勝によって、完全に乗っ取られてしまったのである。

「勝総理」による、財務省の復権と増税計画は、いまこうしている間にも着々と進行中だ。政府はすでに、震災復興財源として所得税や法人税、地方税などの増税を打ち出しているが、問題は消費税である。

財務省が消費税アップに執念を燃やすのは、それが、吹けば飛ぶような政権の帰趨に左右されない、恒久税だからだ。

野田政権幹部の1人は、消費税アップについて、

「現在、政府税制調査会で議論が行われている、東日本大震災の復興財源について、野田首相が『消費税は外す』と言い出したのが、重要なポイントだ」として、勝=財務省が狙う驚くべきシナリオについて、こう語る。

「官邸と財務省は、東京電力の一時国有化を視野に入れて準備を進めている。東電は福島第一原発の事故の処理で、約2兆円の預金が今年度末には900億円台になると政府に報告しており、資金ショートを起こす可能性が高まっている。

東電は、電気料金の値上げで国有化を避けようとしているが、政府はそれを認めない。東電の優先株を国が引き受ける形での国有化が既定路線になりつつある。それはなぜか?『東電を潰さなければ増税ができない』からだ」

財務省にとって、消費税のアップは並大抵のことでは世論を納得させることができない難関である。そこで捻り出されたのが、このウルトラC的計画だという。

「原発事故への対応で、世論の集中砲火を浴びている東電に制裁を下すことになります。『国はやるべきことをやった』とアピールした上で、満を持して『社会保障の財源として消費税アップは必須だ』と、持ち出す。それこそが〝勝政権〟の狙いです」(民主党幹部)

勝は、東京都内にある財務省の宿舎住まいだ。本誌は、朝9時前に自宅を出た勝に、直撃取材を試みた。

しかし、勝は記者の呼びかけに一瞬驚いた表情を見せたものの、取材の意図を告げても黙ったまま。そして、記者が差し出した名刺を受け取ることもなく、多くの政治家たちを虜にしている独特の笑みを浮かべながら、「ダメダメ」と言うかのように手を振ると、そのまま公用車に乗り込んで走り去った。

国民との約束を反故にし、官僚に支配され、その意のままに増税路線を突き進む政権のどこに、「正心誠意」があるのか。

縁もゆかりもない者たちに、勝手に血脈や語録を利用され、国民を騙す方便に使われた勝海舟も、泉下で呆れ果てているだろう。



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大阪市財政問題

採録

◆日本一の腐敗都市-大阪市 2005年9月22日 
ここで、大阪市の腐敗と堕落の事例を挙げておこう。

1.カラ残業
昨年11月に発覚した大阪市職員のカラ残業は、全区役所と本庁の8割以上の局で行われていた。既に判明した03年度で6138万円、04年度4~10月分で2510万円を超える。
カラ残業とは、実体がないのに残業手当を払うことであり、民間のサービス残業のまったく逆である。

2.ヤミ年金・退職金
職員の確定給付型年金掛け金の3分の2以上を公費で負担。職員は退職後に約400万円を受給できる。平成16年度だけで約26億5000万円の支出。

3.イージーオーダースーツ
係長以下の職員約2万3000人に、2~3年毎にスーツを一着ずつ無償で支給。価格は、男性用が約3万2000円から3万5000円、女性用が3万円。費用の総額は、平成16年度だけで約3億4500万円に上る。

4.ヤミ管理職手当
管理職ではない係長職に管理職手当を支給。年間38億5000万円

5.ヤミボーナス
ボーナスの算出基礎額に扶養手当を算入。年間9億6000万円

6.特殊勤務手当
本来、危険や困難を伴う業務に支払われるべき特勤手当(例えば消防職)を通常の
職務に支給。
批判を受けて56億円分は廃止したが、まだ「税金徴収業務手当」や「福祉業務手当」等、危険や困難を伴うとは思えない33種類の手当、年間約39億円分が支給されている。

7.ヤミ専従
勤務時間中に労働組合活動に従事する「ヤミ専従」に給料を支給。自治労本部に勤務していた者まで受給。労組活動に従事した時間は給料を支払わないのが原則(代わりに労組が組合費から支払うのが通常)。
過去3年間で1億1200万円。しかも市は調査せず、労組が独自に調査した結果。市は、書類がないことを理由に、これ以上さかのぼって調査しないと言明。
※市には「文書保存規定」があるはずであり、書類がないわけがない※
この問題では、市と労組双方の幹部ら計254人が減給や戒告などの処分を受けただけである。

8.職場の親ぼく団体への助成
年間10億円

9.職員互助組合への補助
約4万6千人の職員で組織する職員互助組合に年間42億8000万円を補助。

10.議員も恩恵
本会議や委員会の出席議員に対する交通費名目の費用弁償(1人1日1万円)が今もある市は、府内で大阪市だけ。
市営交通の無料パスもあって「二重受給」との見方が強い。会派が受ける政務調査費も全国の市で最高レベル。

さすがに国税局も黙っておれず、スーツの支給やヤミ年金については、課税対象となる可能性が高いとみて税務調査に着手した。

以上は異常である(笑)すべて市民と国民の税金なのだ。(後略)



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大嫌いな男なのに私の世界の中心にいる

ある女性の場合、
大嫌いな男がいて
何とか忘れたいし
避けたいのだけれど
その人の世界の中心にいて
非常に不愉快である


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思考感情行動パターンを変化させられない理由

the transformation of unhelpful learned reciprocal role procedures 
that underlie our relationship with ourselves and other people

人間は困難に直面して
考えたり感じたり行動したりするのだが
そのパターンが困難に対して無効であるとき
いよいよ困難は深刻になる

現実が困難であっても
思考感情行動のパターンが困難に対して有効であれば
多少は希望が持てる

しかし無効であれば
思考感情行動を変化させなければならないだろう
何をどのように変化させれば
現実の困難に対して有効になるのか
そこを考えることが精神療法になる

無効な思考感情行動をなぜ続けているかを考えると
(1)それが無効であることを認識していない
(2)認識したとしても、代わりの思考感情行動が思いつかない
の二点が原因として大きいと思う

さらに、なぜ無効であることを認識して、変更できないかについては
簡単にいえば
偶然、これまでの経験の中に、現在の困難に対して必要なパターンがなかったというだけのことだと思う
パターンが無いので、無いパターンに関しては、何か他により有効なパターンがあるとは想像できないのだろう
現在のパターンは効率は悪いが、何か違うパターンがより有効であるとは考えつかない
無効だから変化させなければならないと心底は思わない
それが実情なのだろうと思う

思考感情行動パターンがどれだけその人に蓄えられているかについては
生育の歴史を読み解くことが必要である
その中で現在優勢なパターンがあり
代替するとすれば次に優勢となるであろうパターンがある

それを精神分析的に考えて、個人の発達史に従って各時期で蓄えられたパターンと考えてもいいし
それがCATの考えである

ジャクソニズム的に、脳の内部に層的に蓄えられた構造が、上位が機能停止すると、下位が機能発現すると
考えてもいいと思う
私はジャクソニズムの立場をとっている

一つの思考感情行動パターンが目前の問題に対してなぜ無効となるかを考えると
遅々とした歩みであっても、すこしずつ前に進んでいくなら解決の希望はある
しかしそうではない場合があり、前に進まない
その原因は

(1)悪循環・・・困難に対処するための思考感情行動パターンが原因となり、さらに困難を厳しくしてしまうタイプ
たとえば、社交不安障害があって閉じこもり、人と交流しないでいるとますます社交不安障害は悪化する

(2)二極対立・ジレンマ・アンビバレント・・・どちらにも動けなくなる。どちらかに動けば、どちらかの損失が大きくなりすぎる。
たとえば、過食嘔吐の場合、食べたいと太りたくないの二極対立があり、それを嘔吐という思考感情行動パターンでしか対応できない。

こうした事情があって
現在のパターンでは上手くいかないと結論が出たら別の思考感情行動パターンではどうかを検討すべきである
過去のどのパターンが応用できるか考える
そして自分の手持ちにないパターンが必要であればそれは今回新しくレパートリーの中に加えなければならない

(1)悪循環については、対策そのものが次の原因になるのであるからどうしても別の解決を採用したい
社交不安障害では「回避」という思考感情行動が改善すべき点である。別の思考感情行動パターンは「進んで経験」である。

(2)二極対立・ジレンマ・アンビバレントでは、どちらかを捨ててどちらかを選ぶということが現実的であると思うが
そうした二者択一ではなく別次元の解決がもたらされる場合もある
過食嘔吐では嘔吐という解決を採用しているのが問題なのであるから、「食べたい」と「太りたくない」の二極対立を解消する別の方法を考えることになる。食べたい原因はたいていは現在が不幸せだからである。不幸せの要因を取り除いていく努力を方向づける。

こうした変更がどうしてもできない場合
それはこれまで繰り返し議論されてきた論点だろうが
変更ができない、理由があるのである
むしろ、こうした、変更できない理由、または変更したくない理由のほうが大きな問題なのだ

自分の思考感情行動パターンは無効であると認識している、変化が必要であることも知っている、しかし、変えられない。
思考感情行動パターンが足りないならば増やせばいいと知っているがそれもできない。
それはなぜなのか、そこに大きな問題がある。

上記のようなメカニズムを説明して理解し、新しい思考感情行動パターンを身につけようと努力を始める人がいる一方で
それをしない人がいる
結局のところ、現状は最悪ではないと脳が判断しているのだろう
その最終的な価値判断については個人の自由という側面がある
治療の局面では治療契約の内容として
患者側が欲しいものと医療側が提供すべきと考えているものの一致があれば
治療契約の成立となる



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心理カウンセラーの無謬性

心理カウンセラーの無謬性について考えると
なかなか難しい問題がある



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AよりもつらいB

Aで辛いと悩んでいる人に
Bという、もっとつらい現実を与えると
一次的に忘れる

身も蓋もない事だが
そのようなものだ

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辻褄が合わない

言葉は容易に誤解を生む
どんなに正確に伝えようとしても
なお誤解の可能性がある

その特性を利用して
言葉で容易に嘘の現実をつくりだすことができる

たいていは辻褄が合わなくなる



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どのみち、待っているのは破滅だけである

どのみち、待っているのは破滅だけである
怖いと思うのは破滅以外のものをかすかにでも期待しているからだろう
愚かなことだ

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子供は好きですか

子供は好きですかと聞いたら
それは子供によりますと答えている

誰にでも好かれるいい子もいるし
残念だけれどもそうでない子もいるし

なんかリアルな意見だった

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整理整頓できず

とっちらかったまま整理整頓できず
そのままで一年ががすぎる

だから来年もいきられるけれどもね


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バリエーション

この世界のバリエーション
つまり変異に興味がなくなる瞬間がある

別段美味しいものを探そうとも思わないし
感動したいとも思わないし
性的冒険をしようとも思わない
大きな意味では人生は繰り返しである
多少の変化はあるが
まあそんなもんだろうと思うだけ

これ以上生きる理由がなにかあるかなあと
思うが
ドパミンが足りなくて好奇心がなくなってしまったのかな


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空振りさせるカウンセリング

カウンセリングにもいろいろあって
野球のピッチャーとバッターで例えると

相手が打ちやすいところを狙って
気持よく打ってもらうこともできる
これがいいですよね、普通に考えたら
カウンセラーはバッティングピッチャーですから

自分の投げたいところに
好きな球種をカウンセラーの都合で投げて
三振させてしまい
勝ったと思っていい気になっているカウンセラーもいる
最近勉強したばかりのことを応用していい気分ということだが
来談者を三振させて面白いのかどうかよく分かんない




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人の心に寄り添えば ぴったりの言葉が出てくる

人の心に寄り添えば
ぴったりの言葉が出てくる

それだけのことなんだ

理論に寄って立つとしても
相手の心に染み込まない

ーーーーーーーーーーーーーーー
おばちゃんカウンセラーの場合は
疑問の余地なく自分が基準で
世界もその基準に沿っていて
だから疑問の余地なく自分が感じていることを言葉にすればよい

大多数がおばちゃんで癒す側も癒される側も同じなのだから
思っていることを語れば問題ない

その一方で
もっと方法論的に洗練された接し方もある
自分とは異質な人とも通じ合う方法である
それは
徹底的に相手の心に寄り添うことである
微細になぞることである

そうすればころから言葉が結晶する

相手はその言葉を自分の言葉だと思う

探していた言葉が相手の口から出ている

ほとんど奇跡のように感じるだろう

そのようなやや特殊な高次元の出会いもある



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説明資料

○初診時から3-4回までの診察の内容                                      
おおむね、次のようなことが知りたいと思っています。

患者さんとして分かることは書いてきていただけると助かります。
 ⇒ちょっと詳しい初診シートがこちらにありますので、コピーしてワープロで書いて
   初診時に見せていただければよろしいかと思います。
  初診シート詳細版2008-9-29 
 ⇒簡略版はこちら。こちらでも充分です。
  初診シート簡易版2008-9-29

1.主訴、始まりの時期、きっかけ
2.SDSやSRQ-D、HAM-Dを施行
3.悲哀……涙、将来に希望がない
4.億劫さ……能率低下、ミス
5.興味……新聞、ニュース、趣味
6.希死感
7.イライラ・精神運動抑制のどのあたりに位置するか
8.不安焦燥の程度
9.睡眠
10.食欲・体重・尿・お通じ
11.身体症状・月経・検診結果・既往歴
12.勤怠・職場の現状
13.つらいのは仕事内容か時間か対人関係か
14.性格傾向の概略について
15.家族状況、遺伝関係、生育歴、躁状態の時期があったか
16.全体の表出、表情、話し方、印象について記載
17.必要に応じて心理検査の計画

DSMを念頭において、チェックする。性格の軸、適応の軸についても確認する。
メランコリー親和型が典型であることを念頭において、その典型からの距離を測る。
統合失調症においても、性格障害においても、初老期認知症においても、
あるいはADHD、高次脳機能障害においても、うつ状態は見られるので、見逃さないように鑑別する。

薬剤は現在症状と基本性格を診て選択する。
イライラが強いか、意欲低下が強いか、が大まかな目安になる。
また、対人距離が近い人と遠い人とでは薬剤選択が異なる。
漢方薬を積極的に使う。

思考障害や能力低下が根本的に影響している場合があるので、
見逃さず、原因を特定する。いろいろな可能性がある。

○その後の治療                                     

1.原因について整理
2.カウンセリングやお薬で治療、場合によっては制限勤務や休職
3.再発予防教育
4.家族教育
5.休職した場合には休職中の生活指導、復帰前のリハビリ、復職支援プログラム、職場との打ち合わせ、復帰後の仕事の内容、制限勤務の指示、職場の産業医・保健婦との情報共有
6.休職中の給与補償の書類(傷病手当金請求書、場合によってはハローワークに書類提出)
7.自立支援医療費制度、精神障害者保健福祉手帳、地域障害者職業センターの「リワーク支援」など活用できる制度や施設の利用検討

これらを順次考慮していくことになります。

たいへん大胆に簡略化して言うと、

1.急性期……静養する。
2.回復期……生活のリズムを整え症状を改善する。必要なら服薬。
3.復職準備……通勤の練習や仕事の練習をして、復帰前リハビリ。
4.復職交渉……円滑な職場復帰をめざして人事部、産業医、保健婦と情報共有する。
5.復職……職場リハビリのつもりで、短時間、軽作業から開始して、徐々に時間を長くし、作業負荷をあげて、通常勤務に復する。
6.再発防止……スケジュール管理、疲労度管理、休養の仕方、心理サポート構築などを確認する。QIDS-SR 自己評価するうつ尺度ストレス・マネージメント・レコーディング

これらの段階を踏んで治療は進みます。

○休まないで治療も                                   
お医者さんとしては、一番安全確実な治療を選択したいので、
「休職して、お薬を使う」、とおすすめすることが多いのです。

しかし、これは最近感じていることですが、
患者さんの立場になってみれば、
休まないで、薬で、なんとかならないか
というこことだと思います。

なかには、休ませてもらえたらいいけれど、言い出せなくて、
という人もいて、その場合には、休職で問題ないのですが。

絶対に休めないと決心している人を説得して、
休養をとってもらうのも私たちの大事な仕事です。
しかし、そうではなく、休まないで、もう少し、
なんとかならないかというのも、切実な患者さんの希望です。

このあたりで、あまりに妥協してしまうと、治療としてはうまく行かないのですが、
しかし、新橋のあたりのサラリーマンさんの話を聞いていると、
休んでくださいとばかりいっているわけにもいかないようだ
という気持ちになります。

彼らの責任は重い。一般に、
「無理をしても、人生あんまり変わりないよ」と説得して
有効な場面も多いですが、
このあたりのサラリーマンさんの場合、
努力の成果がどんなにすばらしいものか、
諸先輩の実例を見ているわけですから、
ぎりぎりまでがんばっていても、なお、休む気にはなれないようです。

猛烈サラリーマンは過去のもの、といった感じで、
テレビや雑誌では流れていますが、
新橋のサラリーマンは、やはり、猛烈です。
「がんばってもいいことないしな」と、若い人はいいますが、
新橋では、がんばったら、とてつもなくいいことがあるのです。

そんなことも考えると、休むだけではなく、もっと知恵がないか、
考えてみなければならないところだと思います。

○自然治癒力を妨げない、引き出す。                         

当院としては、自然治癒力を引き出す方式を主眼に考えています。
自然治癒力を妨げているものがあったら、それを取り除く。
自然治癒力が弱いようなら、それを補助する。
漢方薬とかビタミン剤とかはそんな感じだと納得していただけると思います。

睡眠導入剤は、薬で無理に眠らせるというものではありません。
多くは睡眠のきっかけを作るだけです。

抗うつ剤は、いろいろな働きがあるのですが、
結局、ゆっくり休んでいただいて、自然治癒力を引き出す、
そのような働きを主眼としてもいるのです。
セロトニンが増えればすべて解決するのなら、
話はもっと簡単なはずなのです。

虫歯のように原因を取り除けるなら、一番根本的で即効的な治療ですが、
精神的な事柄に関して、そのようなことができるはずもありません。

骨折したときに、「がんばって骨を早くくっつけよう」と思ったとして、
どうすればいいでしょうか?
結局、骨がずれたりしないようにして、時間を待つしかありません。
そして、それで充分にいい治療なのです。

待つ時間はつらいものです。
ついつい、余計なことをしてしまいます。
そこを、ちょっとだけがまんして、待ってください。
骨折したとき、骨がくっつくのを待っているのだ、そうイメージして、待ってください。

そのうち治療が進歩すれば、
骨をくっつける瞬間接着剤ができるかもしれません。
うつになった脳神経細胞を瞬間的に治してしまう方法がみつかるかもしれません。

でも、それまでは、少なくとも、治療の妨げになることはしないで、
ゆっくり待つことです。
体の中で、一所懸命、治療が進んでいるのですから。

自然治癒力を引き出す、邪魔しない。そんな方針です。

○抗うつ剤の飲み方                                 

第1回目 つまり初診の日

もし、「うつ病」「うつ状態」であると診断されたら、治療と抗うつ剤について、説明があります。

1. うつ病、うつ状態は、必ず治る病気です。きちんと治療しましょう。薬は勝手に増やしたり、
また、勝手に減らしたり、勝手に中止したりしないようにしましょう。 

2. 脳の中で伝達物質の不具合が起こっている、身体的な疾患です。
「怠け病」「気の病」や「性格が悪いから」ではありません。自分を責めないようにしましょう。 

3. 病気を治すことは医師に任せ、なるべく休養をとりましょう。 

4. 辞職、離婚、引越し、財産処分など、重大な決定は延期しましょう。 

5. 抗うつ薬は効果が出るまでに時間がかかります。
効果が出て楽になる前に、副作用が出ることがありますが、薬をやめないようにしましょう。
4~5回かけて、だんだん増やしていって、標準量まで到達します。

6-1. 不眠、食欲不振、めまい、肩こり、全身疲労など、身体症状もつらいものですから、
総合的にケアしましょう。気になることは、気軽に相談してください。

うつ病やうつ状態の場合には、不安やイライラをともなうこともあり、
抗不安薬を併用することも多いと思います。
抗不安薬は、不眠、食欲不振、めまい、肩こり、頭痛などにもよく効くので、
全身状態を楽にしてくれます。
さらに、一部の抗不安薬は、うつに対して速効性があります。
抗うつ剤に抗不安薬を併用することも検討に値する選択肢となります。

6-2. 漢方薬が全身状態を楽にしてくれることがあります。相談しましょう。

7. 知識のない人に、「根性だ」「気合だ」と言われることがあります。
世間はいろいろですが、がっかりしないで、科学的に治療しましょう。

8. 治る過程は一直線でなく一進一退を繰り返すものです。
三寒四温といいます。焦らないで、2~3ヶ月先を目標にしましょう。 

9. 治療の中盤に入ると、「頑張ってもっと早く治したい。何とかしたいのに、
一日動くと次の日は動けない。どうして気力が出ないのか。」と悩むことがあります。
ここで焦らないで、辛抱することです。

10. クリニックは、仕事が終わったあとの夜の時間帯は混み合います。
できれば、空いている昼の時間帯に通院しましょう。 

11. 時間のない人は、薬局に処方箋を提出して、あとでお薬を受けとってもいいでしょう。

12. 最初は一週間に一回の通院を予定して、不具合や不安があったら、
それ以外でもお話をしましよう。薬だけを漫然と飲んでいるのは、慢性化につながります。
本当に必要なのか、判断しましょう。本当に必要なら、一年でも二年でも飲みましょう。
合理的に対処しましよう。

などのような説明があります。

抗うつ剤の最初の副作用は、吐き気、眠気、めまい、下痢、便秘などです。
体質、全身状態、薬の種類、量に応じて、これらの副作用に対応するお薬も併用します。

第2回目

症状は服用開始1~2週間後から徐々に改善していきます。
うつ病の薬物療法は、計画的で継続した服薬が重要です。
効果が現れるまで徐々に増やして患者さんに合う量に調整します。
これは決して悪くなったからではありません。段階的に増やして標準量まで到達します。
そして、数カ月、その量を維持します。薬を減量するときにも、段階的に減らします。
そのほかにも飲む時間を変えるなど、微調整を加えていきます。
風邪薬や痛み止めは、最初から量が決まっていますが、メンタルのお薬はそうではありません。
少量からはじめて、調整していきます。

第3回目

うつ病は、ストレスなどが原因となって、脳の中のセロトニンやノルアドレナリンといった
神経伝達物質が足りなくなったために、疲れたり気力がなくなったり、
気分が落ち込んだりする病気です。
SSRIなどの抗うつ剤は、足りなくなっているセロトニンを増やして脳の中の神経伝達物質の
バランスを整えてくれますが、効果が出てくるまで少し時間がかかります。
これで2週間経ちましたので、そろそろ少しだけ楽になっているのではないでしょうか。
少しよくなったかな、と感じられるようになるまでに1~2週間、
あるいはもう少しかかることもあるわけです。
セロトニンが増えてきちんと脳の中で働くようになれば症状は我慢し易くなりますから、
焦らずにゆっくりと治療をしていきましょう。

詳しく言うと、SSRIは、セロトニン(5-HT)の再取り込みを選択的かつ強力に阻害し、
シナプス間隙の5-HTを増加させることによって抗うつ作用を発揮します。
投与後は比較的速やかに5-HTの再取り込みを阻害しますが、
抗うつ作用を発揮するまでには1~2週間、あるいはそれ以上の時間がかかることがあります。
これには、5-HT放出に関するフィードバック機構が関与しており、
SSRIの効果発現には、うつ病でアップレギュレートされている
5-HT自己受容体の脱感作が必要で、それに1~2週間かかるためだと考えられています。
難しいかもしれませんが、そのような、脳内の物質メカニズムの問題なのだということを
理解してください。「気合」の問題ではないのです。

第4回目

薬剤量が増えていくことが不安になるかもしれません。
だんだんと薬の量を増やしていくのは、標準量まで持っていこうとしているためです。
飲み始めに多い吐き気などの副作用に注意しながら、
少量から始めて少しずつ服用量を増やしていきます。病気が悪くなっているのではありません。

悪心、嘔気などの消化器症状は、嘔吐中枢の5-HT3受容体刺激によるものです。
投与初期に一過性に現れることが多い症状です。処置をしなくても消失する場合がほとんどですが、
これによって服薬を中止してしまう人もいます。また、通院をやめてしまう人もいます。
ですから、できるだけ少ない量から開始し、その後も副作用の発現に注意しながら段階的に増量し、
効果が現れるまで充分に増量することが普通です。
必要に応じて、制吐剤を使用することもあります。
うつ状態の場合には、食欲不振となっている場合が多いですから、
胃薬を併用することは合理的です。

投与初期に発現する副作用は、SSRIの作用を実感できない時期に発現するため、
患者さんは「副作用が強く、効果が少ない薬」という印象を持つことがあります。
副作用は最初の2~3日から一週間がピークで、効果そのものは、
2週間以降くらいに出てきます。
この差をよく理解して、自己判断で服薬を中止しないようにしましょう。

薬剤血中濃度が少なくても、当座は楽になりますが、体質を改善するためには、
標準量まで上げて、それを一定に保つことが重要であると考えています。
薬に何を求めるかによるわけです。

一時的なリリーフでいいなら、低用量でいいと思いますが、
長期的な見通しを持って対処するなら、標準量を維持してみることが得策でしょう。
このあたりは、人生観や価値観とも関係しますので、お考えを聞かせてください。
また、医学の現状もお話します。

第5回目

抗うつ剤は標準量まで到達して、服用開始初期に感じていた悪心や傾眠の副作用も
すっかり消えていると思います。心配ないようなら、副作用対策のお薬は、中止にします。
治療の初期から使っていた抗不安薬や睡眠導入剤は、継続したほうが安全な場合が多いと思います。

このお薬を飲むと、死んでしまいたいと思うことがあると聞いたので心配だという人もいます。
確かにこのお薬を飲み始めてしばらくの間は、まれに不安感やイライラ(焦燥感といいます)した気分が
強くなることがあります。
また、うつ病の患者さんの、死んでしまいたいという気持ち(希死念慮といいます)を
強めてしまうこともあります。
しかし、こうした気分は一時的なもので、治療を続けていると自然におさまってきます。
不安感やイライラした気分が強くてつらい場合には、しばらくの間、抗不安薬を一緒に飲むことで、
この時期を上手に乗り越えることができます。抗不安薬を上手に併用しましょう。
抗不安薬を合理的に利用することによって、抗うつ剤を飲み続けることができれば、大変有用です。

第6回目

自己判断で服薬の減量や中止をしないようにしましょう。
この時期になると、かなり落ち着いてくるものです。
したがって、一部の人は、自分で薬をこっそりやめていたりします。
薬をやめられれば完治が近いと考えるようです。
しかしそんなことはありません。せっかく順調に回復していた脳内物質の流れが、また滞ってしまいます。
薬の効き始めに二週間くらいかかったことでも分かるように、
薬を中止した影響が出てくるのも、中止してからしばらくたってからになります。
そのときに反省してまた薬を飲み始めたとして、それだけ治療が遅れてしまいます。
完全に治って会社に復帰して、業務も通常通りにこなせるところまでしっかり薬を飲んで、
その後に、減量していくようにしましょう。

脳が自分の力で十分なセロトニンを作ることができるようになるまでには
少なくとも半年はかかるといわれています。
薬を飲み続けることによるマイナスは何もありませんから、焦らずに治療を続けていきましょう。
SSRIを急激に中止すると、めまい、嗜眠、ぴりぴり感覚、嘔気、鮮明な夢、
焦燥感、気分の落ち込みなどの中止後発現症状が出現することがあります。
中止後発現症状のほとんどは一時的で軽度ですが、まれに重篤になることがあります。
自己判断による薬剤の急激な減量・中止は危険なので、決して行わないようにしましょう。
症状が改善してきたときや、逆に効果が実感できないときに、
自己判断による服薬中止は起こりやすいものです。症状が改善してきた場合、
せっかく有効なお薬が見つかったのですから、少なくとも半年程度、
できれば年単位の治療継続が必要であることをご理解いただきたいと思います。

もしそれが不安で不快で、意に沿わないなら、話し合いましょう。
どこかに誤解や思い込みがあるかもしれません、
また、我々治療者の側に、患者さんの人生についての理解の不足があるかもしれません。
よく話し合えば、一致点が見つかると思います。

第7回目

おおむねこの頃には、生活リズムも整い、復帰に向けて何かしようかと思う頃です。
復職に向けて、時間割を決めて、作業や読書に取り組んでみるのがよいでしょう。
あくまでも少しずつです。

新聞を二時間も読み続ければ、かなり疲れます。図書館で雑誌を数冊、二時間も読めば、そ
れなりに疲れるものです。その疲れの程度を測定するつもりで、
最初は一時間、次には二時間、集中読書をしてみて下さい。
この時期に、
「今回、どうしてうつ病になったか、今後それを回避するためにはどうすればよいか」
について考えて、文章にまとめてみるのもよい方法です。
おおむねワープロでA4二枚程度にまとめて、見せていただければ、
アドバイスできると思います。

しかし一方で、今ひとつ効果がないと感じる人もいるはずです。
ひとつの抗うつ剤について、標準量まで増やして、その量を維持し、
約6週間たって、改善が見られないようならば、その薬は無効であると考えてよいでしょう。
抗うつ剤を変更する場合にも、徐々に入れ替えることが原則です。
場合によっては、一度に交換する方法もありますが、
やはり原則は、部分的に入れ替えてゆく方法になります。
効果が実感できない場合、改善が得られるまでに約6週間という時間が必要であることを
ご理解ください。それを過ぎて主観的に効果が実感できず、
客観的にも効果が認められない場合には、薬剤変更を検討します。

また、不眠、食欲不振、頭痛、身体のだるさなど身体症状の変化を注意深く報告してください。
抗うつ薬の効果発現の経過は「少し眠りが深くなった」「少し食欲が出てきた」
「イライラすることが減った」などわずかな変化として現れることも多いので、
本人の自覚としては、「よくなっていない」と感じてしまうこともあるようです。
不安や焦燥感が強い場合や、うつの改善が今ひとつ思わしくない場合には、
抗不安薬や漢方薬を調整してみることも選択肢に入れて相談します。 

ーーーーーーーーーーーーーーー
うつ病で治療する場合の、復職までの実際の流れ。
1-診断まで

1-1 受診
不調が2週間以上続きつらいとき、受診を考えていただきます。
うつ関係のチェックリストがひとつの参考になります。

1-2 診断
これは専門のお医者さんに任せましょう。
診断基準のようなものがありますが、それは目安であって、
それだけで決まるものではないと考えてください。
さらに、次のような対策をとります。

1-3 薬
抗うつ剤(SSRI、SNRI、四環系、三環系)、抗不安薬、睡眠導入剤、
胃薬、漢方薬、ビタミン剤などをおすすめします。
現代のうつ治療には不可欠のものと思いますので、考えてみてください。

1-4 ストレス軽減
1-4-1 時間
残業なし、半日勤務など、時間を制限した勤務をしていただくことがあります。
また、出張の制限を指示することもあります。

1-4-2 仕事内容
仕事の内容について、たとえば内勤をお願いするとか、軽作業に切り替えるとか、
お願いすることがあります。

1-4-3 休職
必要な場合には、休職のお願いをします。あわせて、自宅での休養の仕方を指導します。


2-休職前期=完全リラックスの時期

この時期は、おおむね、2週間から1ヶ月程度、あるいはそれ以上になりますが、
完全リラックスの時期とお考え下さい。

この機会だから、普段できなかったあのことをしよう、などとは思わないことです。
なるべく受動的な楽しみで過ごしましょう。
テレビをボーッと見るとか、負担にならないような雑誌をめくるとか、そんな程度のことです。
大リーグの中継などがちょうどいいようです。

あるいは、ずっとベッドに横になっていて、ラジオをつけっぱなしにしている、
そんな過ごし方も多いようです。

よく眠ること、食欲がだんだん回復すること、そのあたりが目標になります。
お薬がだんだん効いてきますので、ご安心下さい。

会社から電話やメールが来て、ドキドキすることも多いと思いますが、
配慮していただくこととしましょう。

傷病手当金により、休職中の経済をまかなうことができることもあります。制度を確認しましょう。

3-休職後期=復職準備リハビリの時期

そろそろだいぶ気分も変わってきたなあという頃です。
だいたい1ヶ月から2ヶ月の頃ですが、
いきなり復職するのではなく、この時期を復職準備のリハビリにあてます。

自宅で休養をとって、だいぶいい、散歩もできる、買い物にも行けるという段階になっても、
家庭生活と職場ではやはりストレスに「段差」があります。

3-1 通勤
ひとつの壁が通勤です。朝起きて、電車で会社まで行けるかどうか。
その練習をします。

3-2 作業
机に座っていて、作業をこなせるか、練習します。たとえば、大学生が読む程度の本を読んで、
どのくらい頭にはいるか、確認します。

3-3 具体例
たとえば、会社が新橋や日比谷にあるとすれば、都立日比谷図書館を使います。
あなたの会社の近くの、公立図書館を使うと考えてください。

朝電車で図書館に行きます。、昼ご飯を食べ、夕方に帰ります。
最初は時間を短く、だんだん長くしていきます。
最初は雑誌をめくるだけ、だんだん専門の本を読んでみます。
疲れたら無理をしないで、休みます。
視聴覚室でCDやDVDを視聴できる施設も多くなってきましたので、
使ってみましょう。

体調に合わせて、薬を微調整します。

上野の東京文化会館ではクラシック関係のLP、CD、DVDが視聴できます。
気晴らしに絵も見られるし、博物館で仏像も見られます。
喫茶店も沢山ありますから、上野もリハビリにはいい場所だと思います。

マンガ喫茶がいいという人もいます。お好きなところへどうぞ。

4-復職設定 復職プログラムの設定

会社の制度によって異なりますが、
上司、人事、産業医、産業保健婦など、関係者が復職審査会を持ち、
復帰のプログラムを決定します。

4-1 時間
隔日勤務、4時間勤務、6時間勤務、8時間勤務、残業1時間許可、などを具体的に指示します。
それぞれを1-2週間程度続け、確認しながら、次の段階に進みます。
通常勤務に復するまで、全体で2~6ヶ月程度が多いようです。

4-2 仕事内容
これは各職場によってさまざまで、一概に決められないことなのですが、
軽作業、負担の軽いもの、重大な責任のないもの、慣れ親しんだ仕事、
チームよりもひとりの仕事、
から始めるのが望ましいとされています。
時間と同じく、仕事の負荷についても、1-2週間ごとに見直し、段階的に上げていきます。

4-3 部署異動
復職の原則は、もとの職場にもどることです。
異動してしまえば、新しい仕事に適応する困難があり、
さらに新しい人間関係を築く苦労もあるからです。
しかし場合によっては、部署の移動をお願いすることがあります。
この点を会社側と打ち合わせます。
病気になる前の、職場での評価、役割、職場でのストレスの程度などが考慮されます。

4-4 サポート体制
職場での相談役をきめて、ひとりで悩まないようにします。
「その仕事は、まだ無理です」と自分では言えない場合が多いので、
そんなときの相談役にもなってもらいます。
また、その人が主治医に状態を報告して、薬剤調整に役立てます。
多くは上司がこの役に当たりますが、
上司には何も言えないという人も多いもので、やはり誰かが間に入った方がいいようです。
産業保健婦や産業カウンセラーが一般には適任です。
上司の方の理解を深めるために、教育的接触をすることがあります。

4-5 なぜリハビリ勤務が必要か。
本人も会社も、できるなら、リハビリ勤務などせずに、
いきなり通常勤務したいわけです。
しかし、実際はそれが難しい。
精神症状が消失したということと、
職場で仕事ができるということとの間には、やはり「段差」があります。

復職判定を合理的に行うために、「復職準備度の評定」などが試みられていますが、
いまのところ、正確に評価することはできません。
「やってみないと分からない」のが実情です。

復職してうまくやっていけるかどうかは、
病気の回復程度の他に、
仕事のストレス、
対人関係のストレス、
本人の性格傾向、
家庭でのストレスなど、いろいろな要因があり、複雑すぎるため、
単純に評価することはできません。

職場での実際のストレスについては、
主治医や産業医が評価することは難しいのが現状です。

こうした事情で、「リハビリ勤務」が行われています。
しかし、就業規則でどう扱われているか、会社として支援体制があるか、
リハビリ中の身分、報酬などの問題、
さらには労働災害が起こったときの扱いなど、問題が指摘されています。

5-復職前期
復職プログラムに従い、服薬したままで、仕事を始めます。
まず最初の目標は、通勤に慣れること、職場で時間を過ごす感覚を回復することです。
ここは思ったよりも「段差」を感じる部分です。

疲れたら無理をしない、睡眠、食欲を維持する。
最大疲労を100として、日々の疲労を60以内程度に維持したいものです。
自分の疲労度を客観的に評価する習慣をつけることは今後役に立ちます。
ストレスチェックや疲労度チェックがいろいろとありますから、活用しましょう。

周囲の人も、疲労度60以内くらいをめどに、見守ってください。

この時期の休日は、気晴らしはほどほどにして、むしろ休息を中心にしましょう。

6-復職後期
復職プログラムに従い、次第に通常勤務に近付けていきます。
早く、よりも、慎重に確実に、を目標にします。

仕事の負荷を増やすとともに、家庭生活での活動も拡大しましょう。

完全に通常生活にもどったことを確認してから、
徐々に薬剤を減量します。

自分の場合、再発予防に大切なのは何か、
また、病気の始まりにはどんなことが起こるのか、
知っておけば、今後の役に立ちます。

全体を通じて、症状には波があることが多いものです。
三寒四温ともいいます。
一時的な悪化があったとしても、
焦らないことが大切です。だんだんよくなります。

また、世の中にはいろいろな考えの人がいます。
そうしたことは、自分の体調が悪いときには、ことさらに、つらく感じられるものです。
しかしそこは一緒にこらえましょう。
あなたはひとりではありません。
たくさんの理解者がいます。




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テタニー

テタニー

ICD-10 R29.0
ICD-9 781.7
DiseasesDB 29143
MeSH D013746
テタニーとは、手足に起きる痺れである。症候の一つ。

病態 

血液中のカルシウムやマグネシウムの減少(低カルシウム血症・低マグネシウム血症)によって起こる。 軽症のものでは口周囲や指先のしびれ・ピリピリ感などの知覚異常が出現し、症状が強くなると手足の筋に強い拘縮が起こり、手足の屈曲が数分間持続する。
重症の場合は、喉頭筋、呼吸筋、全身の筋にまで及ぶ。

原因 

副甲状腺機能低下症、過換気症候群、くる病、バーター症候群、原発性免疫不全症候群、原発性アルドステロン症、アシドーシスとアルカローシス、新生児テタニーは低カルシウム血症で起こる。低マグネシウム血症ではグラステタニーが起こる。

症状 

痙攣、易刺激性、筋攣縮、振戦、嘔吐、嗜眠状態、チアノーゼなどが出現する。

検査 

心電図では、QT波延長。

治療

痙攣では、グルコン酸カルシウムを投与。


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all good とall bad

東日本大地震と津波、そして原発災害の件では
総理大臣以下、政府関係者、東電、保安院、御用学者が軒並みall badで
どこかの町長さんとか村長さん、またはどこかの知事さんとかがall goodとして
マスコミは切り取っていたように思う

スプリッピングしている自己の各部分を投影しているとか説明されるようだ
(こうした陳述の真に意味するところは実は不明である。
あるいは何を意味しているか、何を意味していないかを判定する手続きを指定することができない。)

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