外用剤の基剤の問題点
採録
【外用剤の基剤の問題点】
薬剤には主剤と基剤がある。主剤とは薬効を持つ成分であり,基剤とはそれを溶かし込むためのものだ。例えば,点滴の抗生剤の場合,主剤はセフェムなどの抗生物質であり,基剤は蒸留水である。基剤に主剤を溶かし込んでいるわけだ。これが内服薬の抗生剤になると基剤は澱粉などになり,外用抗生剤では基剤はクリームやワセリンになる。
ここで,点滴抗生剤と内服抗生剤,外用抗生剤で大きく異なっていることがある。人体に有害な基剤と無害な基剤があるのだ。
- 点滴抗生剤,内服抗生剤の基剤⇒基本的に人体に無害
- 外用抗生剤の基剤⇒ワセリンは傷(創傷治癒)に無害だが,クリーム基剤は傷(創傷治癒)に有害
そもそも,基剤とは主剤を溶かし込んだり,濃度を調整したりするために使われているが,これは外用剤の基剤(=ワセリン,クリーム)でも同じだ。外用剤の場合,主剤が脂溶性物質の場合には基剤はワセリンとなり,水溶性の主剤と脂溶性の主剤を混ぜたい場合には界面活性剤を含むクリームが選択される。要するに,主剤の性質(=脂溶性か水溶性か)によって基剤が選択されるわけだ。
問題は,クリーム基材が使われ始めた時代(=古代エジプトで既に,外用剤の基材としてクリームが使われていたらしい)には創傷治癒のメカニズムも皮膚の構造もわかっていなかったことにある。それらがわかってきたのは20世紀半ば以降だから当たり前である。まして,皮膚常在菌と皮膚の健康についてまともに取り上げられるようになったのは20世紀末なのである。
しかし,創傷治癒とか皮膚常在菌という観点からクリーム基材を見直すと,無害どころか有害だったことがわかってしまった。クリームは細胞膜を直接破壊するし,皮膚常在菌の唯一のエネルギー源である皮脂を破壊し,皮膚表層の嫌気性環境も破壊するからだ。このあたりは,「15世紀以来,人類はタバコを吸ってきたが,20世紀半ばになって初めて,発がん性などの有害性がタバコにあることがわかった」のと同じ構図である。
問題は,多くの皮膚科の先生方はこの「クリーム基材の有害性」についてほとんどご存知ない点にある。この点に関しては,某大学皮膚科教授も「皮膚科医は基剤の問題について全く無知であり,有害性も知らずにクリーム外用剤を使っている」と嘆いていた。
「基剤は基本的に無害である」というのは点滴や内服薬では正しいが,外用剤については成り立たないのである。クリーム基材はタバコと同じなのだ。この事実を直視しなければ,皮膚科治療は先に進めないし,恐らく未来もないと思う。
標準治療ガイドライン
「CDCだから」信じていいの?
熱情 (田中角栄をとりこにした芸者)
田中角栄が愛した神楽坂芸者。
2011年点描
内閣不信任案採決日の2日、女優、水野真紀(41)の夫で、自民党の衆院議員、後藤田正純氏(41)=徳島3区=と東京・銀座の高級クラブホステスとの不倫が発覚した。3日発売の写真週刊誌「FRIDAY」が六本木のバーでキスする2人の姿を掲載し、議員宿舎で一夜を過ごしたことも報道。東日本大震災による国難と政局の混乱が続く中、妻はもちろん、国民からも怒りが噴出しそうだ。(サンケイスポーツ)
「笑顔、挨拶、アイコンタクト」
ある人の幸せの流儀なんだそうです
挨拶苦手で
アイコンタクト苦手という病気があるんだが
どうしたものか
秘密保持のスマートフォン
秘密がいっぱいある人は大変
巨人とプロ野球
第7回関東地区大学野球選手権第3日、プロ野球ドラフト会議で日本ハムが交渉権を獲得した東海大・菅野智之投手(22)が、同大大学院への進学を準備していることが2日、関係者の話で明らかになった。
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天下り先ほぼ保証付きの巨人軍
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それにしても巨人の大補強
来年は100勝くらいしそう
巨人ファンは12月からすでに高笑い
日本が経済的政治的に縮むと同時に
大リーグの二軍化していて
それを嬉々として受け容れているような日本プロ野球が悲しい
トータルの税金 (先進国抜粋、日本は101位/129ヶ国中)
最近の話
野田内閣消費税増税問題
野田内閣は”財務官僚”勝栄二郎のパペット(操り人形)である!
大阪市財政問題
◆日本一の腐敗都市-大阪市 2005年9月22日
大嫌いな男なのに私の世界の中心にいる
大嫌いな男がいて
何とか忘れたいし
避けたいのだけれど
その人の世界の中心にいて
非常に不愉快である
思考感情行動パターンを変化させられない理由
the transformation of unhelpful learned reciprocal role procedures
that underlie our relationship with ourselves and other people
人間は困難に直面して
考えたり感じたり行動したりするのだが
そのパターンが困難に対して無効であるとき
いよいよ困難は深刻になる
現実が困難であっても
思考感情行動のパターンが困難に対して有効であれば
多少は希望が持てる
しかし無効であれば
思考感情行動を変化させなければならないだろう
何をどのように変化させれば
現実の困難に対して有効になるのか
そこを考えることが精神療法になる
無効な思考感情行動をなぜ続けているかを考えると
(1)それが無効であることを認識していない
(2)認識したとしても、代わりの思考感情行動が思いつかない
の二点が原因として大きいと思う
さらに、なぜ無効であることを認識して、変更できないかについては
簡単にいえば
偶然、これまでの経験の中に、現在の困難に対して必要なパターンがなかったというだけのことだと思う
パターンが無いので、無いパターンに関しては、何か他により有効なパターンがあるとは想像できないのだろう
現在のパターンは効率は悪いが、何か違うパターンがより有効であるとは考えつかない
無効だから変化させなければならないと心底は思わない
それが実情なのだろうと思う
思考感情行動パターンがどれだけその人に蓄えられているかについては
生育の歴史を読み解くことが必要である
その中で現在優勢なパターンがあり
代替するとすれば次に優勢となるであろうパターンがある
それを精神分析的に考えて、個人の発達史に従って各時期で蓄えられたパターンと考えてもいいし
それがCATの考えである
ジャクソニズム的に、脳の内部に層的に蓄えられた構造が、上位が機能停止すると、下位が機能発現すると
考えてもいいと思う
私はジャクソニズムの立場をとっている
一つの思考感情行動パターンが目前の問題に対してなぜ無効となるかを考えると
遅々とした歩みであっても、すこしずつ前に進んでいくなら解決の希望はある
しかしそうではない場合があり、前に進まない
その原因は
(1)悪循環・・・困難に対処するための思考感情行動パターンが原因となり、さらに困難を厳しくしてしまうタイプ
たとえば、社交不安障害があって閉じこもり、人と交流しないでいるとますます社交不安障害は悪化する
(2)二極対立・ジレンマ・アンビバレント・・・どちらにも動けなくなる。どちらかに動けば、どちらかの損失が大きくなりすぎる。
たとえば、過食嘔吐の場合、食べたいと太りたくないの二極対立があり、それを嘔吐という思考感情行動パターンでしか対応できない。
こうした事情があって
現在のパターンでは上手くいかないと結論が出たら別の思考感情行動パターンではどうかを検討すべきである
過去のどのパターンが応用できるか考える
そして自分の手持ちにないパターンが必要であればそれは今回新しくレパートリーの中に加えなければならない
(1)悪循環については、対策そのものが次の原因になるのであるからどうしても別の解決を採用したい
社交不安障害では「回避」という思考感情行動が改善すべき点である。別の思考感情行動パターンは「進んで経験」である。
(2)二極対立・ジレンマ・アンビバレントでは、どちらかを捨ててどちらかを選ぶということが現実的であると思うが
そうした二者択一ではなく別次元の解決がもたらされる場合もある
過食嘔吐では嘔吐という解決を採用しているのが問題なのであるから、「食べたい」と「太りたくない」の二極対立を解消する別の方法を考えることになる。食べたい原因はたいていは現在が不幸せだからである。不幸せの要因を取り除いていく努力を方向づける。
こうした変更がどうしてもできない場合
それはこれまで繰り返し議論されてきた論点だろうが
変更ができない、理由があるのである
むしろ、こうした、変更できない理由、または変更したくない理由のほうが大きな問題なのだ
自分の思考感情行動パターンは無効であると認識している、変化が必要であることも知っている、しかし、変えられない。
思考感情行動パターンが足りないならば増やせばいいと知っているがそれもできない。
それはなぜなのか、そこに大きな問題がある。
上記のようなメカニズムを説明して理解し、新しい思考感情行動パターンを身につけようと努力を始める人がいる一方で
それをしない人がいる
結局のところ、現状は最悪ではないと脳が判断しているのだろう
その最終的な価値判断については個人の自由という側面がある
治療の局面では治療契約の内容として
患者側が欲しいものと医療側が提供すべきと考えているものの一致があれば
治療契約の成立となる
辻褄が合わない
言葉は容易に誤解を生む
どんなに正確に伝えようとしても
なお誤解の可能性がある
その特性を利用して
言葉で容易に嘘の現実をつくりだすことができる
たいていは辻褄が合わなくなる
どのみち、待っているのは破滅だけである
怖いと思うのは破滅以外のものをかすかにでも期待しているからだろう
愚かなことだ
子供は好きですか
それは子供によりますと答えている
誰にでも好かれるいい子もいるし
残念だけれどもそうでない子もいるし
なんかリアルな意見だった
バリエーション
つまり変異に興味がなくなる瞬間がある
別段美味しいものを探そうとも思わないし
感動したいとも思わないし
性的冒険をしようとも思わない
大きな意味では人生は繰り返しである
多少の変化はあるが
まあそんなもんだろうと思うだけ
これ以上生きる理由がなにかあるかなあと
思うが
ドパミンが足りなくて好奇心がなくなってしまったのかな
空振りさせるカウンセリング
野球のピッチャーとバッターで例えると
相手が打ちやすいところを狙って
気持よく打ってもらうこともできる
これがいいですよね、普通に考えたら
カウンセラーはバッティングピッチャーですから
自分の投げたいところに
好きな球種をカウンセラーの都合で投げて
三振させてしまい
勝ったと思っていい気になっているカウンセラーもいる
最近勉強したばかりのことを応用していい気分ということだが
来談者を三振させて面白いのかどうかよく分かんない
人の心に寄り添えば ぴったりの言葉が出てくる
ぴったりの言葉が出てくる
それだけのことなんだ
理論に寄って立つとしても
相手の心に染み込まない
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おばちゃんカウンセラーの場合は
疑問の余地なく自分が基準で
世界もその基準に沿っていて
だから疑問の余地なく自分が感じていることを言葉にすればよい
大多数がおばちゃんで癒す側も癒される側も同じなのだから
思っていることを語れば問題ない
その一方で
もっと方法論的に洗練された接し方もある
自分とは異質な人とも通じ合う方法である
それは
徹底的に相手の心に寄り添うことである
微細になぞることである
そうすればころから言葉が結晶する
相手はその言葉を自分の言葉だと思う
探していた言葉が相手の口から出ている
ほとんど奇跡のように感じるだろう
そのようなやや特殊な高次元の出会いもある
説明資料
○初診時から3-4回までの診察の内容
おおむね、次のようなことが知りたいと思っています。
患者さんとして分かることは書いてきていただけると助かります。
⇒ちょっと詳しい初診シートがこちらにありますので、コピーしてワープロで書いて
初診時に見せていただければよろしいかと思います。
初診シート詳細版2008-9-29
⇒簡略版はこちら。こちらでも充分です。
初診シート簡易版2008-9-29
1.主訴、始まりの時期、きっかけ
2.SDSやSRQ-D、HAM-Dを施行
3.悲哀……涙、将来に希望がない
4.億劫さ……能率低下、ミス
5.興味……新聞、ニュース、趣味
6.希死感
7.イライラ・精神運動抑制のどのあたりに位置するか
8.不安焦燥の程度
9.睡眠
10.食欲・体重・尿・お通じ
11.身体症状・月経・検診結果・既往歴
12.勤怠・職場の現状
13.つらいのは仕事内容か時間か対人関係か
14.性格傾向の概略について
15.家族状況、遺伝関係、生育歴、躁状態の時期があったか
16.全体の表出、表情、話し方、印象について記載
17.必要に応じて心理検査の計画
DSMを念頭において、チェックする。性格の軸、適応の軸についても確認する。
メランコリー親和型が典型であることを念頭において、その典型からの距離を測る。
統合失調症においても、性格障害においても、初老期認知症においても、
あるいはADHD、高次脳機能障害においても、うつ状態は見られるので、見逃さないように鑑別する。
薬剤は現在症状と基本性格を診て選択する。
イライラが強いか、意欲低下が強いか、が大まかな目安になる。
また、対人距離が近い人と遠い人とでは薬剤選択が異なる。
漢方薬を積極的に使う。
思考障害や能力低下が根本的に影響している場合があるので、
見逃さず、原因を特定する。いろいろな可能性がある。
○その後の治療
1.原因について整理
2.カウンセリングやお薬で治療、場合によっては制限勤務や休職
3.再発予防教育
4.家族教育
5.休職した場合には休職中の生活指導、復帰前のリハビリ、復職支援プログラム、職場との打ち合わせ、復帰後の仕事の内容、制限勤務の指示、職場の産業医・保健婦との情報共有
6.休職中の給与補償の書類(傷病手当金請求書、場合によってはハローワークに書類提出)
7.自立支援医療費制度、精神障害者保健福祉手帳、地域障害者職業センターの「リワーク支援」など活用できる制度や施設の利用検討
これらを順次考慮していくことになります。
1.急性期……静養する。
2.回復期……生活のリズムを整え症状を改善する。必要なら服薬。
3.復職準備……通勤の練習や仕事の練習をして、復帰前リハビリ。
4.復職交渉……円滑な職場復帰をめざして人事部、産業医、保健婦と情報共有する。
5.復職……職場リハビリのつもりで、短時間、軽作業から開始して、徐々に時間を長くし、作業負荷をあげて、通常勤務に復する。
6.再発防止……スケジュール管理、疲労度管理、休養の仕方、心理サポート構築などを確認する。QIDS-SR 自己評価するうつ尺度。ストレス・マネージメント・レコーディング。
これらの段階を踏んで治療は進みます。
○休まないで治療も
お医者さんとしては、一番安全確実な治療を選択したいので、
「休職して、お薬を使う」、とおすすめすることが多いのです。
しかし、これは最近感じていることですが、
患者さんの立場になってみれば、
休まないで、薬で、なんとかならないか
というこことだと思います。
なかには、休ませてもらえたらいいけれど、言い出せなくて、
という人もいて、その場合には、休職で問題ないのですが。
絶対に休めないと決心している人を説得して、
休養をとってもらうのも私たちの大事な仕事です。
しかし、そうではなく、休まないで、もう少し、
なんとかならないかというのも、切実な患者さんの希望です。
このあたりで、あまりに妥協してしまうと、治療としてはうまく行かないのですが、
しかし、新橋のあたりのサラリーマンさんの話を聞いていると、
休んでくださいとばかりいっているわけにもいかないようだ
という気持ちになります。
彼らの責任は重い。一般に、
「無理をしても、人生あんまり変わりないよ」と説得して
有効な場面も多いですが、
このあたりのサラリーマンさんの場合、
努力の成果がどんなにすばらしいものか、
諸先輩の実例を見ているわけですから、
ぎりぎりまでがんばっていても、なお、休む気にはなれないようです。
猛烈サラリーマンは過去のもの、といった感じで、
テレビや雑誌では流れていますが、
新橋のサラリーマンは、やはり、猛烈です。
「がんばってもいいことないしな」と、若い人はいいますが、
新橋では、がんばったら、とてつもなくいいことがあるのです。
そんなことも考えると、休むだけではなく、もっと知恵がないか、
考えてみなければならないところだと思います。
○自然治癒力を妨げない、引き出す。
当院としては、自然治癒力を引き出す方式を主眼に考えています。
自然治癒力を妨げているものがあったら、それを取り除く。
自然治癒力が弱いようなら、それを補助する。
漢方薬とかビタミン剤とかはそんな感じだと納得していただけると思います。
睡眠導入剤は、薬で無理に眠らせるというものではありません。
多くは睡眠のきっかけを作るだけです。
抗うつ剤は、いろいろな働きがあるのですが、
結局、ゆっくり休んでいただいて、自然治癒力を引き出す、
そのような働きを主眼としてもいるのです。
セロトニンが増えればすべて解決するのなら、
話はもっと簡単なはずなのです。
虫歯のように原因を取り除けるなら、一番根本的で即効的な治療ですが、
精神的な事柄に関して、そのようなことができるはずもありません。
骨折したときに、「がんばって骨を早くくっつけよう」と思ったとして、
どうすればいいでしょうか?
結局、骨がずれたりしないようにして、時間を待つしかありません。
そして、それで充分にいい治療なのです。
待つ時間はつらいものです。
ついつい、余計なことをしてしまいます。
そこを、ちょっとだけがまんして、待ってください。
骨折したとき、骨がくっつくのを待っているのだ、そうイメージして、待ってください。
そのうち治療が進歩すれば、
骨をくっつける瞬間接着剤ができるかもしれません。
うつになった脳神経細胞を瞬間的に治してしまう方法がみつかるかもしれません。
でも、それまでは、少なくとも、治療の妨げになることはしないで、
ゆっくり待つことです。
体の中で、一所懸命、治療が進んでいるのですから。
自然治癒力を引き出す、邪魔しない。そんな方針です。
○抗うつ剤の飲み方
もし、「うつ病」「うつ状態」であると診断されたら、治療と抗うつ剤について、説明があります。
また、勝手に減らしたり、勝手に中止したりしないようにしましょう。
「怠け病」「気の病」や「性格が悪いから」ではありません。自分を責めないようにしましょう。
効果が出て楽になる前に、副作用が出ることがありますが、薬をやめないようにしましょう。
4~5回かけて、だんだん増やしていって、標準量まで到達します。
総合的にケアしましょう。気になることは、気軽に相談してください。
うつ病やうつ状態の場合には、不安やイライラをともなうこともあり、
抗不安薬を併用することも多いと思います。
抗不安薬は、不眠、食欲不振、めまい、肩こり、頭痛などにもよく効くので、
全身状態を楽にしてくれます。
さらに、一部の抗不安薬は、うつに対して速効性があります。
抗うつ剤に抗不安薬を併用することも検討に値する選択肢となります。
世間はいろいろですが、がっかりしないで、科学的に治療しましょう。
三寒四温といいます。焦らないで、2~3ヶ月先を目標にしましょう。
一日動くと次の日は動けない。どうして気力が出ないのか。」と悩むことがあります。
ここで焦らないで、辛抱することです。
できれば、空いている昼の時間帯に通院しましょう。
それ以外でもお話をしましよう。薬だけを漫然と飲んでいるのは、慢性化につながります。
本当に必要なのか、判断しましょう。本当に必要なら、一年でも二年でも飲みましょう。
合理的に対処しましよう。
体質、全身状態、薬の種類、量に応じて、これらの副作用に対応するお薬も併用します。
第2回目
症状は服用開始1~2週間後から徐々に改善していきます。
うつ病の薬物療法は、計画的で継続した服薬が重要です。
効果が現れるまで徐々に増やして患者さんに合う量に調整します。
これは決して悪くなったからではありません。段階的に増やして標準量まで到達します。
そして、数カ月、その量を維持します。薬を減量するときにも、段階的に減らします。
そのほかにも飲む時間を変えるなど、微調整を加えていきます。
少量からはじめて、調整していきます。
第3回目
うつ病は、ストレスなどが原因となって、脳の中のセロトニンやノルアドレナリンといった
神経伝達物質が足りなくなったために、疲れたり気力がなくなったり、
気分が落ち込んだりする病気です。
バランスを整えてくれますが、効果が出てくるまで少し時間がかかります。
これで2週間経ちましたので、そろそろ少しだけ楽になっているのではないでしょうか。
少しよくなったかな、と感じられるようになるまでに1~2週間、
あるいはもう少しかかることもあるわけです。
セロトニンが増えてきちんと脳の中で働くようになれば症状は我慢し易くなりますから、
焦らずにゆっくりと治療をしていきましょう。
シナプス間隙の5-HTを増加させることによって抗うつ作用を発揮します。
投与後は比較的速やかに5-HTの再取り込みを阻害しますが、
抗うつ作用を発揮するまでには1~2週間、あるいはそれ以上の時間がかかることがあります。
これには、5-HT放出に関するフィードバック機構が関与しており、
SSRIの効果発現には、うつ病でアップレギュレートされている
5-HT自己受容体の脱感作が必要で、それに1~2週間かかるためだと考えられています。
理解してください。「気合」の問題ではないのです。
第4回目
薬剤量が増えていくことが不安になるかもしれません。
だんだんと薬の量を増やしていくのは、標準量まで持っていこうとしているためです。
飲み始めに多い吐き気などの副作用に注意しながら、
少量から始めて少しずつ服用量を増やしていきます。病気が悪くなっているのではありません。
投与初期に一過性に現れることが多い症状です。処置をしなくても消失する場合がほとんどですが、
これによって服薬を中止してしまう人もいます。また、通院をやめてしまう人もいます。
効果が現れるまで充分に増量することが普通です。
必要に応じて、制吐剤を使用することもあります。
うつ状態の場合には、食欲不振となっている場合が多いですから、
胃薬を併用することは合理的です。
患者さんは「副作用が強く、効果が少ない薬」という印象を持つことがあります。
副作用は最初の2~3日から一週間がピークで、効果そのものは、
2週間以降くらいに出てきます。
この差をよく理解して、自己判断で服薬を中止しないようにしましょう。
標準量まで上げて、それを一定に保つことが重要であると考えています。
薬に何を求めるかによるわけです。
一時的なリリーフでいいなら、低用量でいいと思いますが、
長期的な見通しを持って対処するなら、標準量を維持してみることが得策でしょう。
このあたりは、人生観や価値観とも関係しますので、お考えを聞かせてください。
また、医学の現状もお話します。
第5回目
抗うつ剤は標準量まで到達して、服用開始初期に感じていた悪心や傾眠の副作用も
すっかり消えていると思います。心配ないようなら、副作用対策のお薬は、中止にします。
確かにこのお薬を飲み始めてしばらくの間は、まれに不安感やイライラ(焦燥感といいます)した気分が
強くなることがあります。
また、うつ病の患者さんの、死んでしまいたいという気持ち(希死念慮といいます)を
強めてしまうこともあります。
しかし、こうした気分は一時的なもので、治療を続けていると自然におさまってきます。
不安感やイライラした気分が強くてつらい場合には、しばらくの間、抗不安薬を一緒に飲むことで、
この時期を上手に乗り越えることができます。抗不安薬を上手に併用しましょう。
抗不安薬を合理的に利用することによって、抗うつ剤を飲み続けることができれば、大変有用です。
第6回目
この時期になると、かなり落ち着いてくるものです。
したがって、一部の人は、自分で薬をこっそりやめていたりします。
薬をやめられれば完治が近いと考えるようです。
しかしそんなことはありません。せっかく順調に回復していた脳内物質の流れが、また滞ってしまいます。
薬を中止した影響が出てくるのも、中止してからしばらくたってからになります。
そのときに反省してまた薬を飲み始めたとして、それだけ治療が遅れてしまいます。
完全に治って会社に復帰して、業務も通常通りにこなせるところまでしっかり薬を飲んで、
その後に、減量していくようにしましょう。
脳が自分の力で十分なセロトニンを作ることができるようになるまでには
少なくとも半年はかかるといわれています。
薬を飲み続けることによるマイナスは何もありませんから、焦らずに治療を続けていきましょう。
焦燥感、気分の落ち込みなどの中止後発現症状が出現することがあります。
中止後発現症状のほとんどは一時的で軽度ですが、まれに重篤になることがあります。
自己判断による薬剤の急激な減量・中止は危険なので、決して行わないようにしましょう。
自己判断による服薬中止は起こりやすいものです。症状が改善してきた場合、
せっかく有効なお薬が見つかったのですから、少なくとも半年程度、
できれば年単位の治療継続が必要であることをご理解いただきたいと思います。
もしそれが不安で不快で、意に沿わないなら、話し合いましょう。
どこかに誤解や思い込みがあるかもしれません、
また、我々治療者の側に、患者さんの人生についての理解の不足があるかもしれません。
よく話し合えば、一致点が見つかると思います。
第7回目
おおむねこの頃には、生活リズムも整い、復帰に向けて何かしようかと思う頃です。
復職に向けて、時間割を決めて、作業や読書に取り組んでみるのがよいでしょう。
あくまでも少しずつです。
新聞を二時間も読み続ければ、かなり疲れます。図書館で雑誌を数冊、二時間も読めば、そ
れなりに疲れるものです。その疲れの程度を測定するつもりで、
最初は一時間、次には二時間、集中読書をしてみて下さい。
「今回、どうしてうつ病になったか、今後それを回避するためにはどうすればよいか」
について考えて、文章にまとめてみるのもよい方法です。
おおむねワープロでA4二枚程度にまとめて、見せていただければ、
アドバイスできると思います。
しかし一方で、今ひとつ効果がないと感じる人もいるはずです。
ひとつの抗うつ剤について、標準量まで増やして、その量を維持し、
約6週間たって、改善が見られないようならば、その薬は無効であると考えてよいでしょう。
抗うつ剤を変更する場合にも、徐々に入れ替えることが原則です。
場合によっては、一度に交換する方法もありますが、
やはり原則は、部分的に入れ替えてゆく方法になります。
ご理解ください。それを過ぎて主観的に効果が実感できず、
客観的にも効果が認められない場合には、薬剤変更を検討します。
また、不眠、食欲不振、頭痛、身体のだるさなど身体症状の変化を注意深く報告してください。
抗うつ薬の効果発現の経過は「少し眠りが深くなった」「少し食欲が出てきた」
「イライラすることが減った」などわずかな変化として現れることも多いので、
本人の自覚としては、「よくなっていない」と感じてしまうこともあるようです。
抗不安薬や漢方薬を調整してみることも選択肢に入れて相談します。
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うつ病で治療する場合の、復職までの実際の流れ。
1-診断まで
1-1 受診
不調が2週間以上続きつらいとき、受診を考えていただきます。
うつ関係のチェックリストがひとつの参考になります。
1-2 診断
これは専門のお医者さんに任せましょう。
診断基準のようなものがありますが、それは目安であって、
それだけで決まるものではないと考えてください。
さらに、次のような対策をとります。
1-3 薬
抗うつ剤(SSRI、SNRI、四環系、三環系)、抗不安薬、睡眠導入剤、
胃薬、漢方薬、ビタミン剤などをおすすめします。
現代のうつ治療には不可欠のものと思いますので、考えてみてください。
1-4 ストレス軽減
1-4-1 時間
残業なし、半日勤務など、時間を制限した勤務をしていただくことがあります。
また、出張の制限を指示することもあります。
1-4-2 仕事内容
仕事の内容について、たとえば内勤をお願いするとか、軽作業に切り替えるとか、
お願いすることがあります。
1-4-3 休職
必要な場合には、休職のお願いをします。あわせて、自宅での休養の仕方を指導します。
2-休職前期=完全リラックスの時期
この時期は、おおむね、2週間から1ヶ月程度、あるいはそれ以上になりますが、
完全リラックスの時期とお考え下さい。
この機会だから、普段できなかったあのことをしよう、などとは思わないことです。
なるべく受動的な楽しみで過ごしましょう。
テレビをボーッと見るとか、負担にならないような雑誌をめくるとか、そんな程度のことです。
大リーグの中継などがちょうどいいようです。
あるいは、ずっとベッドに横になっていて、ラジオをつけっぱなしにしている、
そんな過ごし方も多いようです。
よく眠ること、食欲がだんだん回復すること、そのあたりが目標になります。
お薬がだんだん効いてきますので、ご安心下さい。
会社から電話やメールが来て、ドキドキすることも多いと思いますが、
配慮していただくこととしましょう。
傷病手当金により、休職中の経済をまかなうことができることもあります。制度を確認しましょう。
3-休職後期=復職準備リハビリの時期
そろそろだいぶ気分も変わってきたなあという頃です。
だいたい1ヶ月から2ヶ月の頃ですが、
いきなり復職するのではなく、この時期を復職準備のリハビリにあてます。
自宅で休養をとって、だいぶいい、散歩もできる、買い物にも行けるという段階になっても、
家庭生活と職場ではやはりストレスに「段差」があります。
3-1 通勤
ひとつの壁が通勤です。朝起きて、電車で会社まで行けるかどうか。
その練習をします。
3-2 作業
机に座っていて、作業をこなせるか、練習します。たとえば、大学生が読む程度の本を読んで、
どのくらい頭にはいるか、確認します。
3-3 具体例
たとえば、会社が新橋や日比谷にあるとすれば、都立日比谷図書館を使います。
あなたの会社の近くの、公立図書館を使うと考えてください。
朝電車で図書館に行きます。、昼ご飯を食べ、夕方に帰ります。
最初は時間を短く、だんだん長くしていきます。
最初は雑誌をめくるだけ、だんだん専門の本を読んでみます。
疲れたら無理をしないで、休みます。
視聴覚室でCDやDVDを視聴できる施設も多くなってきましたので、
使ってみましょう。
体調に合わせて、薬を微調整します。
上野の東京文化会館ではクラシック関係のLP、CD、DVDが視聴できます。
気晴らしに絵も見られるし、博物館で仏像も見られます。
喫茶店も沢山ありますから、上野もリハビリにはいい場所だと思います。
マンガ喫茶がいいという人もいます。お好きなところへどうぞ。
4-復職設定 復職プログラムの設定
会社の制度によって異なりますが、
上司、人事、産業医、産業保健婦など、関係者が復職審査会を持ち、
復帰のプログラムを決定します。
4-1 時間
隔日勤務、4時間勤務、6時間勤務、8時間勤務、残業1時間許可、などを具体的に指示します。
それぞれを1-2週間程度続け、確認しながら、次の段階に進みます。
通常勤務に復するまで、全体で2~6ヶ月程度が多いようです。
4-2 仕事内容
これは各職場によってさまざまで、一概に決められないことなのですが、
軽作業、負担の軽いもの、重大な責任のないもの、慣れ親しんだ仕事、
チームよりもひとりの仕事、
から始めるのが望ましいとされています。
時間と同じく、仕事の負荷についても、1-2週間ごとに見直し、段階的に上げていきます。
4-3 部署異動
復職の原則は、もとの職場にもどることです。
異動してしまえば、新しい仕事に適応する困難があり、
さらに新しい人間関係を築く苦労もあるからです。
しかし場合によっては、部署の移動をお願いすることがあります。
この点を会社側と打ち合わせます。
病気になる前の、職場での評価、役割、職場でのストレスの程度などが考慮されます。
4-4 サポート体制
職場での相談役をきめて、ひとりで悩まないようにします。
「その仕事は、まだ無理です」と自分では言えない場合が多いので、
そんなときの相談役にもなってもらいます。
また、その人が主治医に状態を報告して、薬剤調整に役立てます。
多くは上司がこの役に当たりますが、
上司には何も言えないという人も多いもので、やはり誰かが間に入った方がいいようです。
産業保健婦や産業カウンセラーが一般には適任です。
上司の方の理解を深めるために、教育的接触をすることがあります。
4-5 なぜリハビリ勤務が必要か。
本人も会社も、できるなら、リハビリ勤務などせずに、
いきなり通常勤務したいわけです。
しかし、実際はそれが難しい。
精神症状が消失したということと、
職場で仕事ができるということとの間には、やはり「段差」があります。
復職判定を合理的に行うために、「復職準備度の評定」などが試みられていますが、
いまのところ、正確に評価することはできません。
「やってみないと分からない」のが実情です。
復職してうまくやっていけるかどうかは、
病気の回復程度の他に、
仕事のストレス、
対人関係のストレス、
本人の性格傾向、
家庭でのストレスなど、いろいろな要因があり、複雑すぎるため、
単純に評価することはできません。
職場での実際のストレスについては、
主治医や産業医が評価することは難しいのが現状です。
こうした事情で、「リハビリ勤務」が行われています。
しかし、就業規則でどう扱われているか、会社として支援体制があるか、
リハビリ中の身分、報酬などの問題、
さらには労働災害が起こったときの扱いなど、問題が指摘されています。
5-復職前期
復職プログラムに従い、服薬したままで、仕事を始めます。
まず最初の目標は、通勤に慣れること、職場で時間を過ごす感覚を回復することです。
ここは思ったよりも「段差」を感じる部分です。
疲れたら無理をしない、睡眠、食欲を維持する。
最大疲労を100として、日々の疲労を60以内程度に維持したいものです。
自分の疲労度を客観的に評価する習慣をつけることは今後役に立ちます。
ストレスチェックや疲労度チェックがいろいろとありますから、活用しましょう。
周囲の人も、疲労度60以内くらいをめどに、見守ってください。
この時期の休日は、気晴らしはほどほどにして、むしろ休息を中心にしましょう。
6-復職後期
復職プログラムに従い、次第に通常勤務に近付けていきます。
早く、よりも、慎重に確実に、を目標にします。
仕事の負荷を増やすとともに、家庭生活での活動も拡大しましょう。
完全に通常生活にもどったことを確認してから、
徐々に薬剤を減量します。
自分の場合、再発予防に大切なのは何か、
また、病気の始まりにはどんなことが起こるのか、
知っておけば、今後の役に立ちます。
全体を通じて、症状には波があることが多いものです。
三寒四温ともいいます。
一時的な悪化があったとしても、
焦らないことが大切です。だんだんよくなります。
また、世の中にはいろいろな考えの人がいます。
そうしたことは、自分の体調が悪いときには、ことさらに、つらく感じられるものです。
しかしそこは一緒にこらえましょう。
あなたはひとりではありません。
たくさんの理解者がいます。
Walkers Pere Butter Shortbread
Walkers Pere Butter Shortbread を
食べ過ぎて
ひどい胃もたれ
テタニー
all good とall bad
総理大臣以下、政府関係者、東電、保安院、御用学者が軒並みall badで
どこかの町長さんとか村長さん、またはどこかの知事さんとかがall goodとして
マスコミは切り取っていたように思う
スプリッピングしている自己の各部分を投影しているとか説明されるようだ
(こうした陳述の真に意味するところは実は不明である。
あるいは何を意味しているか、何を意味していないかを判定する手続きを指定することができない。)