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補助線としての神

例えば神という概念

どの民族にもある点で脳に普遍的である


たくさんの神が存在してもいいが、

次にはそれら多くの神の間の関係が考えられるようになる

結局一神教に向かう

似たような神ならば整理統合するのが良い

全然違う神ならその関係を明確にする必要がある


そのようにして一神教に向かう


倫理の根拠として、また、

罪の概念の根拠として、

神を考えると

それは幾何学で用いる補助線のようなものである。

補助線は説明を明確化して一瞬に理解に導く


ところが補助線は強力であるから

補助線が実体のように感じられてしまう


それが神が実体として感じられることの内実である


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