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「タイプA」性格について

「タイプA」性格について

心筋梗塞などの虚血性心疾患になりやすい人の性格傾向の分析をして、結果をタイプA性格とまとめました。反対に虚血性心疾患になりにくい性格をタイプB性格とまとめました。最先端の話題とは言えませんが、やはり参考になると思うので紹介します。

 

タイプA

タイプAの特徴を二つにまとめると、次のようになります。
    • 競争心が強い、決着をつけたがる、社会序列に敏感で上昇志向である、かっとなりやすい、攻撃的、のろまな人を見るとイライラする、能率を追求する、スケジュールを詰めて入れる。勝ち気、短気。


  • 仕事熱心、勤勉、長時間働く。

タイプB

タイプBの特徴は次のようになります。
  • 敵意が強くない、時間に神経質でない、沈黙を苦にせず他人の話に耳を傾ける、心から楽しんで遊べる、やむを得ないことはあっさりと受け入れる、行列待ちのときもイライラしないで他人を眺めていられる、他人の未熟さや純粋さ(ナイーヴさ)を許すことができる。

チェック

タイプAの人のご家族の方も大変だと思います。でも長生きしてほしいですよね。そこでまずタイプAの程度をチェックしてみましょう。
  • 熱中しやすい
    いつもイエス2 いつもイエス1 ノー0
  • 緊張しやすい
    いつもイエス2 いつもイエス1 ノー0
  • 怒ったりイライラしたりしやすい
    いつもイエス2 いつもイエス1 ノー0
  • 几帳面である
    いつもイエス4 いつもイエス2 ノー0
  • 勝ち気である
    いつもイエス2 いつもイエス1 ノー0
  • 人と競争する気持ちがある
    いつもイエス2 いつもイエス1 ノー0
  • 気性が激しい
    いつもイエス2 いつもイエス1 ノー0
  • 気持ちの切り替えができにくい
    いつもイエス2 いつもイエス1 ノー0
  • 忙しい
    いつもイエス2 いつもイエス1 ノー0
  • 仕事や言動に自信がある
    いつもイエス4 いつもイエス2 ノー0
  • 時間に追われている
    いつもイエス2 いつもイエス1 ノー0
合計で17点以上なら、タイプAと考えられます。

アドバイス

 タイプAの人がストレスコントロールするにはどんな注意が必要でしょうか。いくつかの本から参考になりそうな部分を紹介しましょう。
    •  ゆっくり行動しましょう。生活の余裕を感じながら生きましょう。
       忙しくすることが目標になっていませんか?必要だから忙しくしているのではなく、ただ忙しくしていたいから忙しくしている人がいるものです。ゆっくり行動しても何も失うものはないのではないでしょうか?


    •  自分の人生をいたわりましょう。そしてまわりの人の人生をいたわりましょう。
       自分の人生を犠牲にしていませんか?同時に、あなたの大切な配偶者、子供、親、友人などを犠牲にしていませんか?


    •  睡眠を充分に楽しむこと。
       睡眠中に心も体も修復されます。睡眠をとったから心身が楽になる側面もあり、心身が楽になったから睡眠を充分にとることができるという側面もあります。よく眠れなかったら、ストレスの信号と考えてもいいでしょう。


    •  休養をとったと実感すること。
       リラックスするコツをつかむことです。そもそもリラックスの感覚を忘れている人が多いのではないでしょうか。過度の緊張状態を続けているとリラックスを忘れがちになります。一息入れましょう。


    •  「競争」だけではなく「協調」も。
       競うことにも価値があり、協調することにも価値があります。競争と協調のバランスを回復してはいかがですか?
       たとえば診察室でこんなお話をします。ある温泉街で、競い合っていた二つの旅館がありました。最初はいろいろなサービスや仕組みをライバルには内緒にしていたのですが、ある時期、一方の店主が率先して自分たちの方法をライバルに教えました。「温泉のブランド力が強くなればお互いにプラスになる」と伝えました。ライバルも理解して、自分たちの手法を伝えました。職員同士の交流も生まれました。温泉の知名度は上がり、お互いにとって良かったということです。現在は過疎の問題でやはり他の温泉地と同じように悩んでいるそうですが。大局的に物事を考えることの大切さです。


    •  集中できることは一つだけ。
       スケジュールを入れるときに、詰めすぎていませんか?手帳がぎっしり黒くなっている人は考え直してみませんか?


  •  「はやく」だけではなく「深く」も。
     たとえば映画を早送りでみる人。小説はあらすじを読むだけ。食事は早食い。「はやく」のもいいですが、「深く」も目標になるのではないでしょうか?体験を深く味わうには時間が必要ではないでしょうか。たとえば小説家は、自分が書いたのと同じくらいの時間をかけて読んでみて欲しいと思うそうです。画家は、絵の前で、まるで絵筆を持ってもう一度描くかのようにして鑑賞して欲しいそうです。ときどきでも、そんなふうにしてみませんか?
     この文章も読み飛ばさないでいただけたらうれしく思います。


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