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怒りの感情を記録 アンガーログ

 怒りの感情のコントロールは多くの人にとって苦手なものでしょう。こんな人はお金のコントロールも苦手と言えるかもしれません。実はこの二つの間には意外な共通点があります。それはズバリ「記録」しているかどうかです。

 小遣い帳、家計簿はつけていますか。もしつけていないとすれば、お金の出入りをどのように管理していますか。なんとなくですか、それとも大雑把でしょうか。

 小遣い帳や家計簿はつけなくても生きていくのに困ることはありません。でも、つけていない人はお金に対してなんとなくの不安を持っているのではないでしょうか。それは自分自身、しっかりとお金を管理できていないことを理解しているからです。

 これが企業となると基本的にはお金を記録することを義務付けられています。損益計算書、貸借対照表などを企業は決算時に作成して納税をします。会計に明るい企業はこうしたベーシックな会計書類に加えて、キャッシュフロー計算書なども作成して、お金に対して詳しく理解をしようと努めます。

 どんぶり勘定という言葉があります。日々の会計を管理せず、大雑把にお金を管理しているということへの揶揄(やゆ)です。当然、どんぶり勘定の会社は長期的に見ればうまくいくことはありません。

 怒りの感情についても同じで、怒りの感情を記録すると、自分の日々の感情の変化を理解し、コントロールできるようになります。これをアンガーマネジメントの世界ではアンガーログ(記録)と呼びます。

 アンガーログは、日々のイラッとしたことを記録する日記帳のようなものです。日記帳と言っても一日を振り返って書くのではなく、イラッとした時にその場でささっと書き留めておくのが特徴です。こうすることで怒りの感情の変遷が理解できるようになり、またパターンや傾向をつかむことができるようになります。

 書く内容はごくごく簡単でOKです。イラッとしたこと、日時、場所くらいを書き留めておけばよいでしょう。書くときに、怒りの原因、解決策などは全く考える必要はありません。

 家計簿と同様、アンガーログはつけていなくても生きることに困ることはありません。でも、つけていないと怒りの感情を大雑把にしか理解できないので、いつまでたっても怒りの感情のコントロールが上達することはありません。

 毎日イライラしたことを記録するなんて気がひける、面倒くさい? そう思わずにアンガーログにチャレンジしてみてください。記録することで、思ってもみなかった怒りのパターンがわかるようになるでしょう。そうすれば、今よりももっと怒りの感情に対する理解が深まり、コントロールしやすくなるでしょう。


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