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鶴乃子と賞味期限と松の葉

おいしいものには、おいしく食べられる期間があります。
鶴乃子でいうと、14日間。それを、賞味期限というかたちで表示するようになったのは、昭和30年頃からです。それまでは、箱の中に松の葉を入れていました。
なぜ松の葉を添えたのか。それは、鶴乃子が固くなって食べられなくなってしまうまでの日数と、松の葉が深い縁から茶色に変色するまでの日数が、ほぼ同じだからです。しかも、湿度が低すぎると鶴乃子は通常より早く固くなりますが、同じように松の葉も早く茶色に変化します。そして、鶴と松は縁起のいい組合せであるうえ、白と緑のコントラストが見た目にもうつくしい。これは、創業者石村善太郎の知恵でした。


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