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“ 「このお母さんは、知識があり、知恵も働いて、やっと『県営住宅』という福祉につながっていました。本来なら、行政がアウトリーチしなくてはならない対象であるはずです。その、せっかく福祉につながっていたお母さんを、強制退去によって切るなんて……本当に許せません。子どもまで追いだそうとしたのは、親と『一蓮托生』ということだろうと思います。結局、大人であろうと子どもであろうと、『貧乏人には人権を感じない』ということではないでしょうか?『しょせん、公営住宅住まいの子どもでしょ?』ということで、子どもともども、排除

「このお母さんは、知識があり、知恵も働いて、やっと『県営住宅』という福祉につながっていました。本来なら、行政がアウトリーチしなくてはならない対象であるはずです。その、せっかく福祉につながっていたお母さんを、強制退去によって切るなんて……本当に許せません。子どもまで追いだそうとしたのは、親と『一蓮托生』ということだろうと思います。結局、大人であろうと子どもであろうと、『貧乏人には人権を感じない』ということではないでしょうか?『しょせん、公営住宅住まいの子どもでしょ?』ということで、子どもともども、排除につながったのではないかと思えてなりません」(さいき氏)

貧困による差別や排除を「悪」と考えない大人たちの中で育つ子どもたちは、「貧乏人は排除してよい」と刷り込まれながら成長し、大人になっていく。大人になった後は、さらに次世代の差別を生み出し続けながら、老いて死んでいく。貧困の連鎖と表裏一体の差別の連鎖は、このまま維持され続けるしかないのだろうか?

「その流れを食い止めることができるかどうかは分かりませんが……とにかく、『貧困には背景があるんだ』ということを、丁寧に、丁寧に、世の中に知らせていくしかないと思います。私が貧困を題材にした漫画を描くのも、貧困の背後にあるものを知っていただきたいからです」”


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