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DSM-5の診断カテゴリーの変更に伴うAnxietyDisordersからのOCD、PTSDの分離独立がトピックスの一つとして注目されている。これらの疾患、とくにOCDでは生物学的、疫学的な同種性も認められるが、DSM-5では異種性が重視されたことから分離独立することになった。 「強迫症および関連症群」が独立した根拠は、特徴的な精神病理が重視されたことにある。すなわち、とらわれ、繰り返し行為を特徴とするものが一つの群としてまとめられた。OCDでは、不安は二次的にみられることはあっても、第一義的な症状要素で

DSM-5の診断カテゴリーの変更に伴うAnxietyDisordersからのOCD、PTSDの分離独立がトピックスの一つとして注目されている。これらの疾患、とくにOCDでは生物学的、疫学的な同種性も認められるが、DSM-5では異種性が重視されたことから分離独立することになった。
「強迫症および関連症群」が独立した根拠は、特徴的な精神病理が重視されたことにある。すなわち、とらわれ、繰り返し行為を特徴とするものが一つの群としてまとめられた。OCDでは、不安は二次的にみられることはあっても、第一義的な症状要素ではないとされている。ただし、神経学的常同行為障害(チック等)、衝動制御障害(窃盗癖、放火癖等)、行動嗜癖(ギャンブル依存等)は、精神病理学的には強迫的心性として注目されるが、OCDには含めないと判断された。
DSM-5のOCDに含められた疾患は、醜形恐怖症(IVでは「身体表現性障害」)、ためこみ症(新規)、抜毛症(IVでは「他のどこにも分類されない衝動制御の障害」)、皮膚むしり症(新規)、物質・医薬品誘発性強迫症または関連症、身体疾患による強迫症または関連症、他の特定される強迫症または関連症、特定不能の強迫症または関連症である。
一方、「心的外傷およびストレス因関連障害群」が独立した根拠は、トラウマやストレスフルな出来事への曝露を診断基準に明示している疾患、子ども期の適切な養育の欠如(ネグレクト)を診断基準に明示している疾患を含めたことにある。すなわち、これらの一連の疾患は、自生的に起こるものではなく、何らかの外的要因が存在することが診断基準として明示されている。この群に含まれる疾患は、反応性アタッチメント障害、脱抑制型対人交流障害、心的外傷後ストレス障害(「6歳以下の子どもの障害」が新たな下位分類に加えられた)、急性ストレス障害、適応障害(IVでは独立していた)、他の特定される心的外傷およびストレス因関連障害(ストレス因から3カ月を超えた遅延発症の類適応障害や持続性複雑死別障害が加えられている)、特定不能の心的外傷およびストレス因関連障害である。
PTSDの診断基準は、従来の3クラスター17症状項目から4クラスター20症状項目に変更された。A基準の「外的出来事への暴露」はより具体的な表現となり、IVにあった「患者の反応は、強い恐怖、無力感と戦慄を伴った」という記載が削除された。D基準では新たに「認知と気分の異常」が設けられ、E基準の「覚醒と反応性の変化」では新たな項目として「無謀あるいは自己破壊的行動」が加わった。新Dおよび新E基準によって、DESNOS(complex PTSD)的症状の一部がPTSDのなかに取り込まれることになった。
(監修:飛鳥井 望 先生)


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