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(CNN) 「大きいことは良いことだ」――中国の勢いを象徴する巨大なビルが、四川省・成都にオープンした。中国当局によれば「世界最大の単体ビル」とされる。 このビルは「新世紀環球中心」。高さは100メートルだが、長さ500メートル、幅400メートル、述べ床面積は170万平方メートルに上る。オーストラリア・シドニーのオペラハウスの20倍、米ワシントンの国防総省ビルの3倍という大きさだ。 国家プロジェクトとして開発の進む天府新区に位置し、企業のオフィスやホテル、劇場、ショッピングセンター、地中海風の住宅、ウォー

(CNN) 「大きいことは良いことだ」――中国の勢いを象徴する巨大なビルが、四川省・成都にオープンした。中国当局によれば「世界最大の単体ビル」とされる。
このビルは「新世紀環球中心」。高さは100メートルだが、長さ500メートル、幅400メートル、述べ床面積は170万平方メートルに上る。オーストラリア・シドニーのオペラハウスの20倍、米ワシントンの国防総省ビルの3倍という大きさだ。
国家プロジェクトとして開発の進む天府新区に位置し、企業のオフィスやホテル、劇場、ショッピングセンター、地中海風の住宅、ウォーターパーク「パラダイス・アイランド」などの家族向けレジャー施設が入る。
成都は中国西部の経済、文化の中心都市を目指し、地下鉄整備や新空港の建設を進めている。新華社通信によると、同市の域内総生産(GDP)は昨年末の時点で8000億元(約13兆円)に達した。

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中国・東莞(CNN) 世界最大級の巨大ショッピングモールを造ったものの、客はやって来なかった。
中国南部・広東省東莞市で2005年にオープンした「ニュー・サウスチャイナ・モール」は、約46万平方メートルのショッピングエリアに2350もの店舗が入居可能で、店舗賃貸面積では、米国最大級の「モール・オブ・アメリカ」の2倍を超える世界最大規模のショッピングモールだ。
建物の外を彩るのは、凱旋門のレプリカやスフィンクス像、噴水、ゴンドラが浮かぶ長い運河、それに、何百本ものヤシの木だ。
このモールの唯一の問題点は、ほとんど荒地と化してしまっているということだ。不動産情報を扱っている独エンポリスの昨年の報告書によれば、大半が空き店舗で買物客もほとんどおらず、機能停止状態だとされている。
シャッターの閉められた店舗の間を歩いてみると、通路はほこりっぽく、エスカレーターには汚れたシートが被せられている。
ジェットコースターが走り回る室内遊園地では、従業員が居眠りやおしゃべりで暇つぶしをしている。
モールのデベロッパーは、05年のオープン時には1日平均10万人の買物客を見込んでいた。しかし、8年たった今では、僅かな客が、入口近くのファストフード店やモールの外のIMAXシアターを訪れるくらいである。

2007年以降の世界的な金融危機に対応するための景気刺激策として貸出拡大が図られたことが、投機的不動産開発ももたらしてしまったのだ。
しかし、それではなぜ中国経済は今でも、7~8%という堅調な経済成長を維持できているのか。
開発途上国を専門とするコンサルティング会社経営のジョナサン・アンダーソン氏は、2月の調査報告書の中で、景気刺激策がもたらした貸出ブームの中で、無謀な計画の下、多くの「死の街」が生み出されたのは事実だが、中国経済全体への影響はほとんどないと指摘している。


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