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“ こうしてたくさんのデマをざっと見ていくと、人がデマにひっかかってしまう理由が見えてくる。 ・警戒心の欠如  自分はデマになんかひっかからないと思っている。 ・注意力の欠如  文章をよく読まない。時には記事の見出ししか読まない。 ・論理性の欠如  理屈で考えて明らかにおかしい話なのに疑問に思わない。 ・知識の欠如  基本的なことを知らない。 ・検証精神の欠如  事実なのか確認してみようと思わない。 ・モラルの欠如  デマを拡散することを悪いと思っていない。 ・羞恥心の欠如  デマにひっかか

“ こうしてたくさんのデマをざっと見ていくと、人がデマにひっかかってしまう理由が見えてくる。

・警戒心の欠如
 自分はデマになんかひっかからないと思っている。

・注意力の欠如
 文章をよく読まない。時には記事の見出ししか読まない。

・論理性の欠如
 理屈で考えて明らかにおかしい話なのに疑問に思わない。

・知識の欠如
 基本的なことを知らない。

・検証精神の欠如
 事実なのか確認してみようと思わない。

・モラルの欠如
 デマを拡散することを悪いと思っていない。

・羞恥心の欠如
 デマにひっかかったことを恥ずかしいと思わない。

・学習能力の欠如
 何度騙されても学習せず、また騙される。

 確かにデマを発信する者も悪い。しかし、それに騙されて拡散してしまう者も悪い。特にそれが、誰かの名誉を傷つけるデマであった場合、信じて拡散してしまった者にも大きな責任がある。
「騙されただけだ」という言い訳は通じない。あなたがデマを信じてしまっただけなら被害者だが、それを拡散した時点で、あなたも加害者なのだ。被害者ではなく加害者になることを恐れてほしい。
 デマにひっかからないためには、次のことを心がけたい。(これは何度もデマにひっかかった僕自身への自戒でもある)

【その1 普段から心がけておくこと】

・「自分は情弱ではない」「デマになんか騙されない」などと思ってはいけない。
 そんな風に思い上がっている人間こそ、警戒心が薄く、デマにひっかかりやすい。

・「ネットはマスコミよりも信じられる」などと思ってはいけない。
 確かに新聞やテレビはたまに誤報もするし、事実を報じないこともある。しかし、情報にデマが含まれる率は、ネットの方が圧倒的に多い。マスコミ情報は警戒しなくてはならないが、ネット情報はその何倍も警戒しなくてはいけない。

・「火のないところに煙は立たない」という格言はウソ。
 実際には、うわさの大半は火のないところに立っている。

・デマのパターンを知る。
 デマの中には、以前のデマの焼き直しのものがよくある。過去にどんなデマがあったか知っておけば、似たような話を目にした時に「これもデマかも」と疑う心が生まれるはずだ。

・「言論の自由」を拡大解釈しない。
 いくら「言論の自由」と言っても、何を言ってもいいわけはない。デマを流して人を中傷していい自由なんてものはない。

・「軽い悪ふざけだからかまわない」などと思ってはいけない。
 あなたにとって軽い悪ふざけでも、デマを流された相手にとっては深刻な問題である場合もある。

【その2 情報を目にしたら】

・「拡散希望」と書かれている話は警戒する。
 拡散を要求する話はデマである可能性が高い。

・「いい話」「怖い話」には警戒する。
 当たり前だが、拡散したくならない話はデマとして成立しない。感動的だったり衝撃的だったり恐ろしかったりで、思わず多くの人に伝えたくなる話こそ、デマの特徴である。

・あなたが嫌っている人物・団体を貶める話には、特に警戒する。
 その人物・団体の悪評をもっと聞きたいと願っているあなたの願望に、デマはつけこんでくる。

・画像をうかつに信じるのは危険。
 最近のデマは合成写真を伴う場合がある。今や画像なんていくらでもパソコンで加工できるということを忘れずに。

【その3 ソースを確認する】

・マスコミの情報を確認する。
 重大事件なら新聞やテレビでも報じられるはず。ネットでしか流れていない重大情報は、デマの可能性を疑うべきだ。

・ソースへのリンクが貼られている場合、必ずクリックしてみる。
 デマの場合、リンク先が存在しないか、無関係なページにリンクが貼られている。

・元の記事にちゃんと目を通し、本当にそんなことが書かれているかを確認する。
 2ちゃんねるなどでは、記事を改竄したり、記事の内容と違うタイトルをつけて流布する者がよくいるので要注意だ。見出しだけしか読まないなんて言語道断である。

・デマかどうか検索してみる。
 話に出てくるキーワードに「デマ」という検索ワードを追加して検索すると、すでにデマだと判明している場合、その情報がヒットするかもしれない。

・ソースが不明な話は信じない。
 誰が言っているのか分からない話は、とりあえず判断を保留し、拡散しない。言うまでもないが、「私の知り合いの知り合いが」とか「あるお医者さんが」とか「東大生が」などという、人物を具体的に特定できない話はすべて、「ソース不明」と同義語である。

【その4 内容を検討する】

・論理的に「そんなことがありうるのか」と考えてみる。
 たとえば「女子高生がパンツ見せながら痴漢撲滅を呼びかける」なんて、冷静に考えれば「ニュースでこんなパンチラ映像を流すだろうか?」と気づくはずだ。

・ジョークの手がかりを探す。
 いわゆる「釣り」の場合、ジョークであることを示す手がかりを文中に埋めこんでいる場合が多い。特に「田所」とか「野獣」とかいう単語が入っていたら要注意(笑)。

・出てくる数字に注意を払う。
 あまりにも大きすぎる、または小さすぎる数字には疑問を抱こう。

・固有名詞で検索してみる。
「○○大学の××博士によると」などと具体的な団体名や人名が書かれていても、そんな団体や人物など実在しないということがある。ヒットしそうな名前は検索して、実在を確認しよう。

・ソースとされる本を探して読んでみる。
「『●●●』という本にはこう書いてある」と書いてあっても、実際にはそんな記述などどこにもないという場合も多い。図書館か書店でその本を探して確認しよう。手間はかかるが、その価値はある。

【その5 それでも真偽が不明の場合】

・すぐに拡散せず、数日待つ。
 緊急に拡散しなければいけない情報なんて、そんなにないはずだ。数日待ってみれば、その間にもっと確実な情報が流れてくるか、デマだと判明するかもしれない。事実だと分かってから拡散したって遅くない。

 デマのない世界なんてものは実現不可能かもしれない。しかし、せめて、誰かを傷つけるデマは少しでも減らしたいと、僕は願う。”


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