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魯迅の短編「故郷」の最後の一節

ぼんやりした気持ちになっている私の眼の前に、一きわ海辺の碧緑色の砂地が展開してきた。
上空の深い藍色の天には一輪の円い月がかかっていた。私は思った。希望というものはもともと、
いわゆる有(ゆう)ともいえないし、いわゆる無ともいえないのだと。それはちょうど地上の路(みち)
のようなものだ。実際は地上にはもともと、路というものはなかったのを、歩く人が多くなって、そこが路になったのである。

魯迅の短編「故郷」の最後の一節

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